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製品ライン拡張の法則

私は田端大学というオンラインサロンのMVPを獲得しました。そして人として更に上を目指し、起業家の立場から起業家希望者向けに実践的なノウハウを届けたいと思い、noteを連載中です。

(このnoteは、マーケティングの名著である「売れるもマーケ当たるもマーケの製品ライン拡張の法則の章」を私が日本の読者向けに加筆修正と要約した内容です。)

ブランドの権威を広げたいという抗しがたい圧力が存在します。

「売れるもマーケ当たるもマーケ」の法則でダントツに破られている法則といえば、製品ライン拡張の法則です。

この事例で私が1番に頭に浮かぶのはソニーとパナソニックの比較です。

パナソニックの製品カテゴリーは膨大です。そのカテゴリーはこちらのHPで掲載されています。パナソニックは何屋なのでしょうか。

パナソニックは、以下のような黒板ふきクリーナーまで売ってます。

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パナソニックは膨大なカテゴリーの製品を作り、戦線が拡大し、競争力のない商品を延々と作り出し続けた結果、利益が出にくい会社になりました。

一方、ソニーのプロダクトは一貫しています。以下の画像はソニージャパンのHPからの抜粋です。

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洗濯機や電子レンジなど、生活感のある家電っぽいものがないのです。ソニーらしい、ワクワクする事業ばかりです。

ソニーも、家電を作ろうと思えば作れるはずです。しかし、明らかに家電は作らない選択をしています。ソニーの黒板ふきクリーナーとか、ありえないでしょう。

ソニーとパナソニックの売上高は、ほとんど同じです。しかし、利益率は全然違います。ソニーの営業利益率は10%、パナソニックは5%です。

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ユニクロと言えば「低価格で高品質でシンプルな服」です。昔、ユニクロは八百屋事業で失敗しました。ユニクロが「低価格で高品質でシンプルな服」という軸からブレると、顧客が混乱して売上が低下します。

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他の例では車業界があります。トヨタは4つタイヤがついてるものであれば何でも作ってます。一方、電気自動車しか作ってないテスラの時価総額は2021年現在、約40兆円。トヨタをはじめ車の日系7社を合計した時価総額でも約33兆円で、テスラが大きな企業価値を生み出しています。

ビジネスで会社が全方位に全力で走るのは自殺行為です。もしあなたが成功を望むのであれば、シンプルに顧客に価値を届けましょう。

あなたが新カテゴリーにビジネスで参入する際には、製品カテゴリーを拡張せず、新ブランドで参入しましょう。

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