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成功した起業家の語る『成功方法』は、再現性が無い

以下の記事で、起業家達が起業の成功法について話してました。

結論、彼らの話す成功方法は再現性の無い話ばかりです。起業家になりたい人は、この記事の内容を、信じてはダメです。

成功した理由は後付け

大胆な賭けは、結果がわかった途端、

成功なら天才のなせる技、失敗なら大馬鹿者の無謀な試みと片付けられる。

非難も賞賛もそれをやった本人に向かいがちだが、

実際には幸運や客観的な状況が原因であることのほうが多い。

何事も行動の当事者に原因を求めたがるこの傾向は心理的バイアスの一つであり、「基本的な帰属のエラー(fundamental attribution error)」という長い名前が付けられて、さまざまな研究で検証されている。

ノイズ下巻 ダニエル カーネマン,オリヴィエ シボニー,キャス R サンスティーン. NOISE 下 組織はなぜ判断を誤るのか?(p. 34). Kindle Edition.

つまり、「基本的な帰属のエラー(fundamental attribution error)」によると、経営者や起業家などの成功者は、自分が成功した理由をもっともらしく、でっちあげます。

もう少し具体例を挙げます。

既出の記事には、起業家が放った以下のような文章が出てきます。

上記の文章に出てくる、『定性的な感覚』は、測定しにくく、PDCAサイクルは回せません。なので、PDCAサイクルが回せない項目は計画的に改善できません。

基本的に、測定できない定性的な感覚に頼るのは、以下のデミングが言うように、ビジネスの禁止事項の一つです。

『定義できないものは、管理できない。管理できないものは、測定できない。測定できないものは、改善できない』

改善の祖、デミングの言葉です。

何を問題視して、何を測るかを決めておかないと、測定もできなければ改善もできません。

ダイヤモンドオンラインの記事

再現性が無い

起業家が、「私はOOで成功した」とあなたに言ったら、「それ、あなたの時代のあなたの状況の場合での成功ですよね。今の時代に再現性ありますか?」と聞き返してみましょう。

成功事例は、多くの場合、再現性が無いです。

再現性のある例:ショーンエリステスト

既出の上記の記事では、起業家がPMFを達成する方法を、成功した起業家たちが語っています。

上記の記事で、語られてないPMF達成の重要項目があります。

PMFの達成法で重要なのは、以下リンク先のショーンエリステストを実施することです。

米国の多くの起業家は、この再現性のあるショーンエリステストを軸にPMFの達成を目指します。

最後に

この世には、

1.再現性のある起業家の助言

2.全く再現性のない起業家の助言

の二つがあります。

起業家は、2の再現性の無い方法に惑わされないようにしましょう。

私は、以下のマガジンで再現性のある起業方法をnoteにしています。

よかったら、ご覧いただければ幸いです。

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