SOHJI @投資×経済

投資や経済について、分かった気で終わってしまうことを、1,000文字でまとめてます。 …

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投資や経済について、分かった気で終わってしまうことを、1,000文字でまとめてます。 米国シアトル ▶ 総合商社 ▶ 米国フロリダ ▶ noteで情報発信(note.com/sohji_invest)

最近の記事

100年前のスペイン風邪に学ぶ投資方針

「終わらない狂乱」という言葉をご存じでしょうか。 今から100年前の1918年、世界を今のコロナ禍と非常に似通った状況に陥れた「スペイン風邪」の後に生まれた言葉です。 スペイン風邪は当時、世界的に猛威を奮い、世界のGDP(国内総生産)は3分の1にまで激減しました。 ただし、その2年後の1920年からは一転し、世界的に株価が上昇しました。牽引したのは、当時、大量量産が始まった自動車産業の株。それは、「終わらない狂乱(ローリング20)」という株の大暴騰が起こった1920年代

    • 「現金はゴミ」と言われるのはなぜ?

      2009年のリーマン・ショックを予見し、株価の暴落を回避したヘッジファンドの帝王 レイ・ダリオ氏(ブリッジウォーター アソシエイツ創設者)は、コロナ・ショックが起こる2020年1月から「現金はゴミ」と主張しています。 彼の主張は、一般的に○○ショック後に起こるデフレ(経済後退による物価収縮)が予想されるコロナ禍においても一貫している。 それは、新型コロナウィルスによる経済不安を受けて、各国中央銀行がこぞって量的緩和政策を行い(貨幣をどんどん増刷)、自国国債を買い入れて、市

      • 2020年 米国IPOで多かった「SPAC」とは何か?

        2020年、米国の新規株式公開(IPO)を通じた調達資金は1800億ドル(約18兆5000億円)程度と、2019年の2倍余りとなり、これまでの過去最高だった2000年の1020億ドルを大幅に上回りました。 只、1800億ドルの内、その43%にあたる780億ドルは、「SPAC」によるものだということです。ということは、SPACがなければ、2020年のIPOによる調達資金額は、過去最高の2000年とほぼ変わらなかった、と言えます。 それでは、その「SPAC」とは一体何なんでし

        • 追加コロナ対策(個人給付金2,000ドルへ引き上げ)で米議会が揉めるのはなぜか?

          米国株に投資する投資家たちは、年始の米国株式市場を左右するであろう、追加コロナ対策法案(個人給付金600ドル → 2,000ドルへの引き上げ)について注視していると思います。 この追加対策案、米下院で12/28に賛成多数で可決され、これを現大統領トランプは支持(以下Tweet) ------------------------------------------------------------------------------------- 「共和党が『死の願望』で

        100年前のスペイン風邪に学ぶ投資方針

          FRB(米連邦準備理事会)のバランスシートが拡大するとどうなる?

          コロナショックの経済危機を受けて、米国の中央銀行にあたるFRB(米連邦準備理事会)が未曾有の金融緩和を行っていることが、この一年間たびたびニュースのヘッドラインを飾りました。 この金融緩和、FRBは具体的に何をしてコロナ危機から国民を救おうとしているかというと、それは、以下2つの資産を買い入れて、そのバランスシートを拡大することで市場へカネの供給量を増やしている、ということになります。これを「量的緩和政策」と呼びます。 ① 米国債(米国債務証券): 買入額 毎月800億ド

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