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次にしたいことが見えてくる

松崎商店は昭和の時代に草加せんべいを中心に大きくなった。百貨店や商業施設に次々と出店し、売上もなかなかの数字。しかし、自分が入社する頃には売上もだいぶ右肩下がり、店も少なくなっていく一方だった。

そんな中、うちが創業時より作っている小麦のせんべい、いわゆる玉子せんべいだったり瓦せんべいと呼ばれるものの売上額は全体の5%ないくらいまできていた。
なんとなく、200年以上続いていた本来の商品をフロントに置けないもやもやとした気持ちが、俺だけでなく何人かの社員にあったこともあり、2010年前後くらいから、ハローキティとのコラボをはじめ、さまざまな商品展開とオリジナルの受注生産という新しい形を強化してくることができた。

しかし、同じ小麦粉を使った菓子で比較すると、瓦せんべいの金額は圧倒的に安い。ケーキなどの生菓子と比較すると顕著な差が出てくる。その安価なお菓子を主に扱う我々の会社はなかなかに厳しいわけである。

130円で販売している瓦せんべいが200円にできたら、どんな未来が待っているのだろうかと考えるのだが、そもそも金額というのは何で決まるのだろうか。もちろん原価と味が需要なわけだけれど、それとともにブランドというものが重要になってくる。そして、そのブランドを考えるときに需要と共有というのが大きなカギになると考えている。

我々は少しで良い商品、美味しい商品をつくることを目的として日々働いているけれども、それをより実現するためにも、きちんとバランスした金額を追求したいと思っている。そのためにも、誰のために、どのような価値のある商品を作るのかという根本的なことを見直したい。

まだ、ここに書くにはふわふわしすぎている幅のある頭の中の考えをブラッシュアップしていくことをまずは今月の目標にしているレベルだけれど、今のブランドを新たな形にして押し上げ、より良い商品をお客様に届けられることを目指したい。

そして瓦せんべい界を盛り上げられるよう頑張ろう。

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