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【一級建築士設計製図試験】初年度向け考察

広範な想定には課題数で対応するしかない

前回も言及したとおり、今回の課題は、極論すれば何も発表していないも同然といって良いほど広範な想定が必要となりますので、少ない課題数では対応できません。低層・基準階、双方に対応する必要があるのは当然です。

初年度生は一刻も早く、まず基準階型になれましょう

基準階型は、まず基準階の検討を実施し、残りの面積を1,2階に振り分けるという手順になります。結局講義室を大中小と計画させるようなパターンで序盤は訓練でしょうし、この辺は心配しなくてもすぐ上達します。しかしこれが本試験だとしたら、差がつかないんですよね。令和2年が、そんな感じでした。現時点で本試験の予想をすることに意味はありませんので、これはまぁ与太話程度にとらえていただくとして個人的には、基準階で本試験がくるとは、考えてないです。でも、やるしかありません。

原則、低層型は難易度が高い

というわけで、初年度生は一刻も早く基準階のセオリーを叩き込んで頂いて、低層型のゾーニングゲーム訓練に抵抗なく入っていく必要があります。
とはいえ、近年はエスキスが簡単に終わる傾向にあります。去年は1時間で終わったような人も結構いたようです。もっとも、去年の本試験のポイントはそこではなかったわけですが。近年の傾向としてエスキス難易度は下がり、しかし法的な要件に不備があると一発アウト、のような試験になってきていますので、エスキスを極力早く終わらせること自体の重要度は高くなっています。法的な不備については、チェック時間をかなりとらないと、どうしても見落としはあります。逆に言えば初年度生は多少ゾーニングに難があっても法違反地雷をかわし切れば、それで今年は合格できると考えます。
初年度生の法適合コンプリートは、しっかり意識して取り組まないと至難の業ですので、エスキスは常に想定時間内に終わらせる確固たる意識を持つこと。
近年、資格学校の課題は、パズルゲームについてはどう考えても本試験より難しいです。去年でいうとSはそれほどでもなかったのですが、Nの対策課題は、特に9月以降厳しい難易度でした。しかしいざ本試験のフタを開けてみると、そこは簡単すぎるほどの内容だった。そこで気持ちよく終わらせて「簡単だった」といった人と、「そんなわけない」となってエスキスが早く終わった分チェックをより厳格に実施した人で明暗がわかれました。もちろん、後者が勝者です。

まだはじまったばかりですので・・・

この辺にしておきます。結局本試験の内容は予想できません。特に今回のような試験課題はなおさらです。広く浅い知識を身に着けて臨むしかありません。大手資格学校が例年以上に有利であることは、認めざるを得ないでしょう。


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