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【一級建築士設計製図試験】フリーハンドについて

一級建築士設計製図試験の議論に「どこまでフリーハンドが許されるのか」という話があります。資格学校によっても、講師によっても見解がわれます。今回はこれについて書いていきます。

少し話はそれますが、厳しい言い方をしますと、落ち続ける人の特徴として「余計な忖度をする」というものがあります。要求にないこと、やらなくて良いこと、こんなことを労力さいてやっても加点なんてないと私は考えています。要求にもない3層吹抜けをど真ん中に設けて課題の難易度を勝手に上げて落ちる人もよく見かけます。こんなこと成立させたところでアドバンテージは稼げません、というか要求されていない場合、これやると成立しないことが多いです。

ただし昨年の課題は、要求されたものだけを計画してもダメでした。しかしこれは上記の「不要で足枷にしかならないど真ん中3層吹抜け」とは違います。昨年の本試験は極めて要求室数が少なく、一見するとすごく簡単。しかしこれを簡単といって終わらせた人の大半は不合格です。過去とは違う形での室要求があり、事実上要求されているも同然だがハッキリ書いてないだけ、という感じです。これは去年の課題をよく見ていない方、というか実際に解いていない方はイマイチ何言ってんのかわからないとは思いますが。

閑話休題、さて話をフリーハンドにもどします。では実際どの程度までフリーハンドでいくか、これは戦術的な問題になりますので、受験者でここから先を読まれる方、これを採用する方は自己責任でお願いします。

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