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本当に叶うんだ、夢って

こんにちは。

大阪を中心にフォトグラファーとして活動しているSOHです。

僕はフォトグラファーとして、たくさんの夢があります。

その中の一つに、「新日本プロレスのレスラーを撮影する」というのがありました。

なぜなら、僕は大の新日本プロレスファンだからです。

今回は、そんな僕が「新日本プロレスのレスラーを撮影する」という夢を叶えてしまった話についてお話ししたいと思います。

プロレスにハマったきっかけ

今から約10年前、

学校から帰って、家でボーッとしていると、父親が何かを見ていました。

僕「それ何なん?」

父「プロレス!昔はめっちゃ見てたわ」

そう、父親はプロレスが好きでした。

今現在のプロレスというより、いわゆる昭和プロレス(アントニオ猪木やタイガーマスクなど)に熱中していたみたいです。

僕もなんとなく、アントニオ猪木とかタイガーマスクとか、それこそ、モノマネ芸人がブレイクしていた影響で、長州力とか武藤敬司は知っていましたが、ちゃんとプロレスを見たことがあまりなかったです。

だけど、その日を境に僕はプロレスの虜になりました。

この日父親が見ていたのは、「ワールドプロレスリングリターンズ」という番組。

新日本プロレスという日本で1番大きい団体の過去の試合をBS朝日で放送していました。(新日本プロレスの株主にはテレビ朝日が入っている)

放送されていた試合は「スペシャルシングルマッチ オカダ・カズチカvs鈴木みのる」。

そこで僕はとんでもないものを目にしました。

オカダ・カズチカ選手が繰り出したドロップキックという技、助走なしで、相手の顔面に脚が突き刺さっていたんです。


オカダ・カズチカ選手のドロップキック

「かっこいい......」

最終的にオカダ選手は鈴木選手に敗れてしまうのですが、

何度も何度も立ち上がり、最後まで諦めない戦いぶりに大興奮。

「めっちゃおもろいやん!プロレス」

たった1試合見ただけで、プロレスファンの仲間入りを果たしてしまうのでした。

プロレスが僕の生きる希望だった


でも、僕がプロレスにハマった理由はそれだけじゃありません。

僕は「心の拠り所」を求めていました。

なぜなら、僕は中学・高校6年間の多くの時間、いじめに近い扱いを受けていたからです。(あんまり言いたくはない過去ですが)

  • ふざけたあだ名をつけられる

  • 部活でボールをぶつけられまくる

  • 生きてる価値がないと言われる

  • 暴言を吐かれまくる

  • こっちが言い返すとキレられる

などなど、

生活指導の先生にも何度もお世話になり、「死なないでね」と言われるレベルでした笑(先生が過剰にいじめだ!と反応しておおごとになったやつもあるが)

まぁ人によっては「いや単なるいじりでしょ」って思うかもしれませんが、僕は本当に苦しかったです。

毎日毎日、学校で何かしら嫌な思いをしないといけない。

けど、とにかく人に気を遣って、いつも誤魔かそうとしてました。

でも、そんな自分に勇気と希望を与えてくれる存在「プロレス」であり、「プロレスラー」だったんです。

学校で嫌なことがあったとしても、プロレスを観れば元気になれる。

いじめられっ子の自分はきっと「強くて男らしいヒーロー」を求めていたのかもしれません。

辛かった中学・高校時代、間違いなくプロレスが僕の生きる希望でした。

フォトグラファーとしての夢


それから数年後、

大学3回生の時に、初めてミラーレス一眼を購入しました。僕にとってのカメラデビューです。

初めは友達との思い出づくりとして、動画を撮りたいっていう気持ちが強く買いましたが、

いつしか写真に没頭するようになりました。(この辺のことについては別のnoteで書きます。)

そして、写真を始めたからこその、実現したい夢ができました。

「新日本プロレスの選手を撮影したい」

もちろん、試合を見に行けば、いつでも好きなだけ戦っている選手を撮り放題ではありますが、

僕がやりたいのは、プライベートショット。

要は選手と試合以外のときに撮影をするということです。

でも、当たり前ですが僕にはなんのツテもありませんでした。

「どうやってプロレスラーと知り合えるんだろう」

なかなか方法が見つからずにいました。

少しの勇気がもたらした奇跡


今年に入って、僕はかなり人物撮影に力を入れました。

いろんな系統の人を撮って、自分なりの世界観を築き上げていきました。

Instagramのフォロワーに関しても、順調に伸びていたわけではないですが、少しずつ増え、コメントをしてくれる人、DMをくれる人も増えていきました。

そこでふと思ったわけです。

「ダメ元やけど、Instagramでdmしてみるか」

正直これに関してはもっと早くやってればとも思いましたが、まだ自分の投稿の方向性が決まってもない時期に依頼したところで、無視されても仕方ないと思っていたので、していませんでした。

「でも、今なら行けるかも。」

新日本プロレスは日本で1番有名なプロレス団体、そして世界でもトップ5には入るほどのメジャーな団体です。

そこに所属・参戦している選手のフォロワー数は、若手の選手でも5000人、中堅・トップ層だと普通に二桁万フォロワーいてたりするわけです。

自分は全く無名のフォトグラファー。

だけど、たまたま僕のアカウントを見て「こいつの写真ええな」って思ってくれるかもしれない。

わずかな期待を胸に、新日本プロレスのレスラー、主に外国人選手にDMをしてみました。

ですが、やはり反応してもらえない。

当たり前ですが、この人たちには大勢のファンがいるので、1日に何件・何十件とファンからのDMが来ているはずです。なので、全てのDMに反応してくれるとは考えずらい。

「まぁ流石に無謀すぎたか....」

諦めかけていた時、

1人のレスラーが返信をくれました。

それは、新日本プロレスのトップ外国人選手の1人でもある、タマ・トンガ選手です。


NEVER無差別級王座を手にするタマ・トンガ選手

10年以上にも渡り、新日本プロレスに参戦し続け、「タマちゃん」の愛称で多くのファンから愛されている人気外国人選手です。

その証拠に、Instagramのフォロワーは15万人を超えています。


現在でこそ、トップ戦線で活躍し続けているタマ・トンガ選手ですが、

僕がプロレスを見始めた当初は、ちょっと中堅の外国人選手というイメージで、

若手の選手とかには勝つんですが、トップ戦線に食い込むような選手には、よく敗れている印象がありました。

実際、タマ・トンガ選手が頭角を表し始めたのが、初参戦から6年後の2016年あたりで、弟のタンガ・ロア選手とのタッグ「ゲリラズ・オブ・デスティニー」でIWGPタッグ王座(新日本プロレスが管理するタッグ最強の証)を獲得。

その後も、何度もタッグ王座を獲得し一時代を築き上げましたが、

シングルプレイヤーとしての活躍はここ数年からで、昨年6月に新日本プロレスで初めてシングル王座を獲得しました。来日から12年経っています。

けしてスター街道を歩んでいたわけではなく、本当にもがき苦しみながらもトップ選手となった、「苦労人」の選手です。

だからこそ、僕はタマ・トンガ選手のことが好きだったし、

初めてシングルタイトルを取った時や、

新日本プロレスの顔とも言える、オカダ・カズチカ選手から勝利したときは本当に嬉しかった。


オカダ・カズチカ選手に勝利し、雄叫びを上げるタマ・トンガ選手

まさかのDM返信に心が躍った自分は、

8月にG1大阪大会があるのを知っていたので、その前後に大阪のなんばで撮れないかと依頼しました。

すると、「いいよ!」と返信が!

大阪大会前日に、なんばまで来てくれることになりました。

ついに念願が叶う、その日まで待ちきれない思いでした。

夢のような時間


8月某日

いよいよ、タマ・トンガ選手とお会いできる日が来ました。

撮影はもちろん、会話も楽しみたい。

ただ、僕は英語が話せないので、友人の外国人モデルに同行してもらい、アシスタントと通訳をお願いしました。

そして、

集合時間の19時に、道頓堀のグリコの看板下へいくと、

そこには正真正銘、本物のタマ・トンガ選手の姿が!

「"Hey Tamachan!」

タマ・トンガ選手は、とてもにこやかな笑顔で会釈してくれました。

試合の時の闘志溢れる顔とは違い、本当に優しそうな表情をされていました。

通訳をやってくれるモデルさんが少し遅れるので、ちょっとだけカタコトの英語で話しました。

タマ「写真はいつからやっているの?」
僕「2年前です。」
タマ「ほんと!?とてもクールだよ!」
僕「ありがとう😭」

英語ができないため、単純な会話しかできていないけど、

本当に今好きなプロレスラーと一緒にいる!って思って興奮状態だったので、話せているだけでも大満足でした。

通訳のモデルさんが来て、早速撮影スタート、なんばのいろんなロケーションで撮りました。


いつもの闘う顔


見たかったポーズ


ヒール時代を彷彿とさせる表情、流石プロレスラー


とんでもない肉体美

撮影している最中に、こちらをジロジロと見ている人や、「タマ・トンガ選手ですか??写真撮って欲しいです!」と声をかける方もいらっしゃいました。

改めて、影響力半端ねぇなと思いました。

そして、嫌な顔をせず、笑顔で応じるタマ・トンガ選手、改めてファン想いの素晴らしい選手だなと思いました。

楽しかった撮影の時間も終わり、「そろそろ解散か」と思った時、

通訳をしてくれたモデルさんが「ご飯食べない?」と言いました。

僕は全然いいけれど、「タマ・トンガ選手はさすがに明日大会だから厳しいだろうな」と思ったのですが、

タマ・トンガ選手は「OK!」と言ってくれました!

まさかご飯もご一緒できるの??😭(モデルさんナイスプレー!)

撮影一緒に行けただけでも夢のようやったけど、まだ一緒にいれる!

そして、近くの鉄板焼きのお店に行きました。


プライベートタマちゃん

正直もう緊張しまくっていたので、まともに話すことができなかったですが、

頑張って翻訳機を使いながら、英語で質問もしてみました。

僕「タマちゃんの中で、一番印象に残っている試合は?」
タマ「やっぱり昨年のG1のオカダ戦かな!」(僕もタマ選手の試合でその試合が一番お気に入りです。)
僕「本当にナイスゲームだった!」
僕「次のG1公式戦の相手はHENAREだけど、どう戦う?」
タマ「動きまくる!」(タマちゃんの魅力はヘビ一級さながらのスピード感溢れるファイトスタイルやもんなー)
僕「期待しているよ!」

本当はもっと話したかったけど、まだまだ英語力が足りていませんでした笑

でも、好きな選手と同じ空間で一緒に過ごすことができたのが何よりも嬉しかったです。

これも自分がカメラを始めて、地道に活動し続けていたからこそ、このような出会いにつながったので、改めてカメラをやっていて良かったなと思いました。

お会計、

なんと。こちらがご飯に行こうと言ったのにも関わらず、お金をポンと出してくれました。

「どんだけイケメンなんだ」

対応がスーパースターそのものでした。

そして、お別れの時、

一つ英語でタマ・トンガ選手に下手くそながらも伝えました。

10年前からプロレスが好きでした。だから今日の時間は本当に夢のようでした!ありがとう!」

タマ・トンガ選手は笑顔で「こちらこそ、会えてよかった!」と言ってくれました。

最後、記念にツーショット


最後までイケメンだったタマちゃん

これまでの人生、辛い時も、苦しい時も、
いつもプロレスが僕を支えてくれました。

そんな勇気と希望を与えてくれるプロレスラーの方とお会いできて本当に嬉しかったし、

僕にとって「最高のひととき」でした。

夢を夢で終わらせない


今回で、僕の一つの夢が実現できた。

よく「夢はあくまで夢だから叶うもんじゃない」と言う人がいます。

でも僕はそれは間違っていると思います。

叶わないんじゃなくて、叶えに行ってないんです。

当然ですが、黙って何もしていなければ何も生まれません。

今回のことも、僕がプロレスラーにDMを送っていなければ実現していなかったでしょう。

逆に言えば、自ら「夢を叶えるためのアクション」を起こし、行動し続けていれば、絶対とは言えませんが夢に近づきます。

だから、夢を諦めかけている人も、絶対に最後まで諦めないでほしい。

日々の一つ一つの行動自体は、大きな変化を生み出さないけど、それを積み重ねていけば、必ずチャンスは訪れます。

僕は今回、自分の中で叶えたかったことを一つ叶えました。

だけど、まだまだ実現したいことがたくさんあります。

これらを夢で終わらたくないし、実現のためにちょっとずつであるけれど行動しています。

それがやがて、自分を変える大きな出来事に繋がると信じてます。

あなたも夢があるなら、それに向けて共に頑張りましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

新日本プロレス公式HP
https://www.njpw.co.jp/

タマ・トンガ選手Instagram
https://www.instagram.com/thegoodbadguytamatonga/

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