[アズレン]キアサージちゃん編成考察・キャラ紹介〜混合空想(ハイブリッド・イマジン)に導かれて〜
この記事は、特別計画艦Ⅵ期のDR艦キアサージを含めた編成をいかに組むのか考察することを主な目的とする記事である。久々に「航空戦艦」として実装されたキアサージだが、航空戦艦の数自体が少ないのもあって、いかに編成を組めばいいのかよくわからない方も多いのではなかろうか。現に僕はそう思うからこのような考察を書いているわけだが…
そこで、キアサージのゲーム上の性能を分析評価した上で、これを踏まえてどのように編成に落とし込んでいくか、検討したいと思う。既にキアサージの性能評価については有用な記事がいくつか存在しているが、細かい数字はそれらに譲るとして、本記事ではより俯瞰的な視点から考察できたらと思う。なんとか二番煎じにならないよう努めたい。
…と、ゴリゴリの攻略記事だけでも構わないのだが、やっぱりこのゲームはアズレン、容姿や性格の紹介は欠いてはならない要素だと思うので、新顔のキアサージちゃんのキャラ紹介も少しばかりできたらなと思う。
なお、本記事のキャラ紹介はあくまで僕の思うところに過ぎないし、性能・編成考察も僕が分析したあくまで一視点に過ぎないことには留意されたし。キアサージについていろいろ思考・妄想する際の触媒になれれば幸いである。
ということで、いつぞやの記事に則り、本記事はだいたい以下のような順で進めていきたい。
キャラ紹介
…キアサージの基本情報、開発方法、史実をまとめた上で、容姿や性格の魅力を紹介キアサージの性能
…編成考察の前に、キアサージのステータス・装備の種類・倍率、スキルを自分なりに分析し、まとめるキアサージちゃん編成考察
…2を踏まえ、キアサージを有効活用するためのひとつの視点を提供し、相性の良いキャラを紹介する
本記事は「キアサージの編成考察を第一目標としたいので、いつぞやのNJの記事と異なり、性能・編成考察を多めにしている。
とはいえ、「キャラ紹介だけ見たい!」という人もいるだろうから、キャラ紹介を一番最初に配置している。こうすれば、キャラ紹介だけ堪能して、面白くない上に読みづらい性能云々の話を見ずにブラウザバックできると思われる。
なお、途中途中に米印の余談が挟まっているが、最悪スルーしても構わない。僕の妄想・深い掘り下げの類なので。
では、始めます。
※本記事の情報は2024年9月のもの
※2024年5月17日 大幅リニューアルを行った。
小見出しの追加、順番の整序、記述内容の精査、表現の修正変更、コラムの追加、「航空特化まとめ」の内容変更を行った。内容の方向性は変更していない。
※それ以前の更新については、以下に日付と主な変更点を記載する。
8/31:副題を変更。9/6:6周年イベントについて追記。10/4:全体的なブラッシュアップ。10/6:びそく情報の追記。12/15、12/28、12/29:着せ替え情報、ラフィーⅡについて追記。2024/1/13:Live2D設定保存機能について追記。1/30:指向型強化ユニットの入手方法と艤装の追加考察を追記。7/3:ゲーム外情報の更新と多少の表現修正。7/4:同情報の若干の修正。7/21:ナヒーモフ情報を追加。8/21:「補足:キアサージ旗艦戦法」を追加。8/26:同情報の追加、訂正。破甲は砲撃のみ火力upでした。申し訳ございません。9/8:7周年放送の情報を追加。9/14:天城(空母)情報を追加。9/28:戦闘機の仕様(ロケット砲型は対空戦闘しない)について訂正、新情報の追加。ゲーム外情報の更新。その他細かい表現の修正。
1 キャラ紹介
⑴基本情報
まず、キアサージの基本的な情報を以下に列挙していきたい。
陣営 ユニオン
艦種 航空戦艦
…重桜4キャラ+「2代目」(グリッドマンコラボキャラ)以来、6人目名前の由来
…ニューハンプシャー州にあるMt.Kearsergeが由来らしい。
なおアメリカ海軍では代々継がれている艦名でもあるらしい。レア度 DR(Decisive Rare)
…特別計画艦におけるUR。「決戦計画」によって造られたという設定から実装 2023年7月初旬
…特別計画艦第Ⅵ期のひとり絵師 YD(@ydh2101)先生
…他にもニューオリンズやレーゲンスブルクも担当。設定画などのキアサージ関連のイラストをX(旧Twitter)に投稿されているCV 青山吉能さん
…アズレンでは本艦が初。我々の業界では時の人ですね着せ替え バニー衣装「オールナイト・チャージ」(Live2D)
交友関係 ?
掛け合い ?
特別計画艦Ⅵ期で登場した、ユニオン陣営の混合空想(ハイブリッド・イマジン)「X」。ユニオン初の航空戦艦。航空攻撃・砲撃双方に対応し、あらゆる状況にも対応できる理想を具現化する存在。公式Twitter(X)曰く、「あらゆる行動のひとつひとつに確固たる目的が存在する」らしい。
SDキャラもなかなか個性的。デフォルトの動きがどう見ても某王子の必殺技。寮舎で放置してると眠っている(瞑想している?)。
着せ替え:オールナイト・チャージ(バニー衣装)
2023年12月、年末公式生放送内にて、他の6期のメンツと共に、キアサージのバニー衣装が登場することが明らかになった。その後、12/28メンテ後より2週間限定で販売。イベント中は無料貸し出しもあった。
また、同期間中にミニストーリーも公開されていた。生真面目な彼女の姿を見られる良ストーリー。復刻(?)の際には、ぜひ確認すべし。
さぁて気になる着せ替えの内容は…指揮官を魅了せんとする台詞が多く、凄くいい(語彙力)。そして、我が嫁ニュージャージーが他のキャラの台詞で直接言及された初めての着せ替えでもある(個人調べ)。
また、Live2D衣装お馴染みの隠し仕様として、「コントロール機能(?)」のインターフェイスを出現させられる。ポール付近をタッチすると起動し、ケーブルも落ちてくる。このケーブルを丁寧に繋ぐと充電が満タンになり、全てのインターフェイスが出現する。実際にコントロール可能。
以下のパワポは、簡単な取扱説明書。キアサージマイセットを作る際の参考になれば幸いです。
なお、1/11メンテ後より、Live2Dの保存機能が追加された。キアサージマイセットを固定することができる。ただし、ログイン演出と母港帰還演出が再生されなくなることには注意。
この着せ替えは相当人気があったようで、2023年8月から1年間で販売された着せ替えの購入ランキングで見事4位だった(2023年の年末に実装された着せ替えに絞ればトップである)。
※7周年記念生放送より
えっ、なにこれ…(困惑)
ゲーム内での活躍
実装から1年経ったが、現状そこまでイベント出演は多くない。
2023年12月末のユニオンイベ「光追う星の海」では、研究施設「星の海」に所属する艦船としてちょこっと登場。2024年8月のユニオンイベでもちょい登場。
また、2024年2月末の迎春キャンペーン(EN版ではブラックフライデーの際に登場済?)では、明石に宣伝を任されていたり。
ゲーム外での活躍
ここでは、ゲーム外でのキアサージの活躍を時系列順に記載する。
(情報量が増えたら、NJの前例同様に整序し直す予定)
キアサージ実装2ヶ月後の2023年9月、秋葉原で行われた6周年記念のリアルイベントにて、会場周遊の特典で彼女のSDキャラステッカーを入手できた。イベントの目玉として、ミッションをこなせば確定で入手できるのはなかなかの好待遇。
また、2023年10月初頭に更新された「びそくぜんしんっ!」106話①〜③にてキアサージが登場。
2023年12月〜2024年2月に行われた第4回アズレン人気投票では、総合4位という好成績(重桜艦船除けばトップである)。新たな四皇である。個性的なキャラやバニー衣装が指揮官達の印象に残った結果といえよう。
2024年夏のコミケ(C104)におけるカーテン魂とのコラボグッズにて、なんかすごい水着を引っ提げて抜擢されている。二重の意味で際どい、とても魅惑的な衣装。百聞は一見に如かず、とりあえず一度見てほしい。
2024年9月の7周年記念グッズで、キアサージの抱き枕カバーが販売される。いろいろ際どい背中や服装をじっくり堪能できる。
2024年11月~12月に予定されている、(もはや恒例の)アズレン銭湯コラボのコラボキャラに抜擢されている。浴衣姿がすごく綺麗。
さらに、今後発売予定(今冬予約開始予定らしい)のAVIOTとのコラボイヤホンにて、内部音声でキアサージの声も聞けるよう。遂にリアルでバイタルチェックしてくれるらしい。
今後も彼女の活躍に目が離せない。
(2)キアサージのつくりかた
キアサージは特別計画艦であり、入手方法・育成方法が通常の艦船とは異なる。ここでは、開発中の事項と開発後の強化の2つに分けて説明する。
その1:開発中の事項について
解放条件 ユニオン技術1000pt
必要経験値 ユニオン主力360万
…前半 120万/後半 240万必要な資材 空母改造図T3×3、戦艦改造図×8、資金6万、メンタルキューブ×10
その他 科学研究は前半8回+後半12回=計20回
解放条件はユニオン技術ptが1000と、単陣営で要求されるptとしては過去最高の模様。始めたばかりの方にはきついラインであろう。とはいえ、ユニオン艦船は数が多く、常設で手に入るキャラも多い。戦艦などptの高い艦船を最大解放し続ければいつかは達成できる。地道に進めていこう。
そして、一番の苦行である経験値集め。対象はユニオン主力。総経験値量はDR基準の360万。ぶっちゃけ大変。
ただ嬉しいことに、ユニオン主力には(軽)空母の取得経験値を上げられるラングレー先生がいる。また、主力なので旗艦1.2倍の恩恵も得られる。
以上から、主力艦(特に旗艦)の空母にMVPを狙う運用を目指せば、MVPの経験値2倍の恩恵も相俟って、効率的に経験値を稼ぐことが可能。確かに稼ぐべき量は多いが、工夫すれば想像以上にきつくはない。少なくとも、経験値上昇を狙いにくい同期のヒンデンブルクよりは楽だろう。
また、資金は6万と結構かかるので、事前の資金準備をお忘れなく。
その2:開発後の強化について
これは強化ユニット・キアサージ(虹色)を用いる。
使用枚数 合計513枚
〜Lv.10 56枚、〜Lv.20 200枚(+144枚)、〜Lv.30 513枚(+313枚)強化レベル:最大Lv.30
Lv.5:耐久+383、対空+15、主砲補正+5%
Lv.10:「対セイレーン特化改修(セイレーンへの与ダメ+5%)」習得、主砲砲座+1、主砲補正+5%、特殊副砲の追加
Lv.15:耐久+766、対空+31、戦闘機補正+20%
Lv.20:「対セイレーン特化改修」の強化(+5%→+10%)、戦闘機+1、主砲補正+10%、戦闘機補正+10%
Lv.25:耐久+1195、対空+33、主砲補正+5%、戦闘機+1
Lv.30:「対セイレーン特化」の強化(+10%→+15%)、主砲砲座+1、主砲補正+15%、戦闘機補正+10%
竜骨編纂 現状なし
…今後追加された際、強化ユニットが追加で215枚必要
…得られる効果:運+25、なにかしらのスキルの強化×2
案の定、要求数が多い。下記①〜④の強化ユニット(キアサージ)や上級指向型強化ユニット・Ⅵ期を入手できる機会をフルに活用して、地道に集める他ない。
①科学研究
一番基本的な入手方法。科研をうまく活用すれば、大量の強化ユニットを効率よく集められるだろう。
効率がいい…というには程遠いが、僕が心がけている方法は以下の通り。
まず研究志向を6期に設定する。そして、キアサージの認識指向研究があれば最優先で行い、それ以外の場合は適当に選ぶ。もし余力があれば、キューブを砕いて一攫千金を狙う。
最近の科学研究のシステム改修によって、24時間フルに回せるようになった上、(数の保証はないが)認識指向研究は対象キャラのユニットのみ排出されるようになった。DRの要求ユニットはPRの要求ユニットより多い以上、たとえ他の6期キャラを第一目標としていても、キアサージ(とヒンデンブルク)の認識指向を見つけたら最優先で選ぶのがいいだろう。
②大型イベントのポイント交換と累計報酬
また、大型イベのポイント交換にて、上級指向型強化ユニット・Ⅵ期を一枚1000ptで10枚入手できる。また、累計報酬でも最大4枚程度手に入る。イベントをやり込めば確実に入手できるので、積極的に狙いたいところ。
ただ、イベントのポイントは限定装備や限定キャラも交換でき、希少性故にそちらの方が優先度が高い。強化ユニットの優先度はその次くらいか。また、累計報酬の全入手は数万ptを要求され、非常に大変。合計してもせいぜい十数枚なので、無理せず自分のやれる範囲で回収するのがちょうどいいと思われる。
③勲章ショップ
さらに、勲章ショップでも同ユニットの交換が可能になった。レートは1枚あたり勲章20、交換可能数は5回/月。勲章はレア以上の艦船を退役することで入手できるため、普段遊んでいればぼちぼち貯まっていく。
もっとも、始めたての段階では勲章交換はあまりお勧めしない。勲章消費も重く、入手方法も限られている、金ブリや勲章限定の艦船(長門、ジャン・バールなど)の方が交換優先度は高いと思われるからだ。貴重な勲章を、月に5枚しか手に入らない強化ユニットのために、勲章100も使うのはもったいない。勲章の入手・消費が落ち着いて、保有数に余裕が出できてから、強化ユニットの交換に手を伸ばすべきであろう。
④プロトコアショップ
そして、プロトコアショップでも同ユニットの交換が可能である。レートは1枚あたりプロトコア120、交換可能数は10回/月。
とはいえ、プロトコアの入手方法は不要な強化ユニットや計画艦の経験値パックを砕くことである。そのため、この方法を使えるのは1~5期の計画艦を強化し切ってユニットに余りがある場合に限定されるか。始めたての人には使いづらいのは否めない。
(3)史実
特別計画艦は実際に存在しなかった架空の艦船のため、厳密には史実は存在しない。特別計画艦はWold of Warships(WoWs)とのコラボとしてWoWsの艦船をアズレンキャラ化している。ではコラボ先の航空戦艦キアサージがどういう設定なのか。
アズレンwikiやWoWsのwikiを当たってみると、ソ連の技術協力の求めに応じたギプス&コックス社(atアメリカ)が1937年11月に示した案のひとつ(10581号計画戦艦案のB案)を基にしている、らしい。これらはいずれも航空戦艦の計画案だったが、結局いずれも廃案になっている。この案はアメリカ政府に対しても示された模様。だが、実現には至らなかった。
(ちなみに、米ソというと冷戦のイメージがあるため対立関係を想起しやすい。しかし、第二次大戦前においては米ソ共に日独との対立があったため、むしろ米ソの利害関係は一致していた。米ソの対立が深まるのはソ連が力をつけてきた第二次大戦後である)
このような史実を見ると、ソ連艦でも良かったのかもしれない。しかし、WoWsはアメリカ艦として実装している。恐らく察するに、計画案を立てたのがアメリカの会社であったから、架空艦として実装するならアメリカ艦で実装するのが妥当と考えられたのだろうか(詳しい人教えてください)。
もっとも、米ソ両国に対して提示した、という史実はスキルにおいて反映されている。後述のように、キアサージはユニオン・北連の兵装を装備すると自己ステータスを向上させる。オーダーたる米ソ両政府のニーズに応じた性能設計がされているといえよう。
(4)表情と容姿・服装
ここではまず、表情の特徴と服装・容姿の2点を説明したい(実質はほぼ服装だが)。
①表情
基本的にはジト目である。淡々としているようにも、眠そうにも見える。性格と関わりがあることなので、詳細は後述。
②容姿・服装
全体的には白を基調として、エナメル質のような発光・反射をしている。とても近未来感漂う雰囲気のあるキャラ。
具体的には、白髪ロングでピンク色の目をしている。あと巨乳美女。袖部分はジャージみたいな服装、胸から股下にかけてはいわゆるハイレグになっていて、かなり際どい。そして、左右で色も長さも違う左右非対称ソックスになっている(ポーズは左右対称だけど)。
つまるところ、キアサージの布面積は著しく小さく、背中全般と腹部から下(特に太腿)はすごく露出が目立つ。ついでに、すごくムチムチしている。相変わらずやってくれる運営である。
※ちなみに、この格好を見て公式ツイートのリプライ欄に「覚悟決まっている」という謎の評価が飛び交う。よくわからなかったので調べたところ、恐らくブルアカが元ネタのよう。あの世界ではハイレグをそう呼ぶらしい。ミームも地産地消とは恐れ入った
(5)艤装
次に、キアサージの特徴的な艤装についてみていきたい。
①全体像
左右2つずつ、計4つの部分に分かれた戦艦の純白の艤装が、各々の艤装から連なる計4本の極太ケーブルを通じて、天井の輪っかを経由して、キアサージちゃんの背中に埋め込まれたプラグと接続している。このプラグはYD先生の設定画にも見られる。
また、航空戦艦ということで、艦載機を飛ばせるはず…なのだが、どこにも発艦場所がない。これはモーションを表示させることで明らかになるが、まったくの空から艦載機を生じさせて発艦している。要はスタンド能力である
②キアサージちゃんアンドロイド説?
現状彼女のみ有する唯一無二の特徴は、やはり背中に埋め込まれたプラグ、そしてそれを艤装とつなぐ4本のケーブルであろう。
これをもって、彼女はアンドロイド(人造人間)だとか、なにか他の艦船(KAN-SEN)とは異なる存在なのでは?と感じる人もいるようだ。
しかし、彼女の異質さだとか、プラグの使用用途については、現状公式からなにも言及されてない(し、敢えてしてない気もする)。そのため、今のところ我々プレイヤーの想像の範疇の問題である。見た目から異質な存在と判断するのは早計に過ぎるだろう。人間の悪い癖である。
③彼女のプラグ・ケーブルの用途は?(私見)
それにしても、彼女のプラグは一体何のためのものなのか。やっぱり気になる。なので、プレイヤー特権を行使して、彼女のケーブルとプラグについての僕の見解をもう少し考えてみる。
彼女は理想を具現化する存在であり、ひとつひとつの行動に確固たる目的が存在する、といわれている。すなわち、彼女はあらゆる戦局において活躍できることを期待されている艦船といえよう。
そうだとすると、彼女の使命を果たし、その性能を最大限発揮し具現化するには、なかば無線操作の通常の艤装だけでは足りないのではないか、という気がしてくる。戦局を見極め、最適な攻撃を見つけ出して攻撃し、それを評価し、修正する。このようなデータ処理を彼女は行えるのだろうが、入出力されるデータは膨大なものとならざるを得ない。これを最大限フル活用するには有線を使うのが最適である。一秒の遅延も許されない戦闘で、膨大なデータを早く送るには無線より有線の方がいいからである。
つまり、このケーブルの使用用途は、入力電源ではなく、艤装の操作をするための補助道具である、というのが僕の見解である。
「いや待て、そこまでやるのか?」と思われるかもしれないが、恐らくこの「効率化」だとか、「妥協のなさ」というのは、彼女が真面目な性格だということにも通じている、という気がしている。詳しくは後述。
このように考えても、彼女がアンドロイドだ、と解する余地はある。仮にそうだとしても、人造人間17号18号みたいな、人とまったく変わらないタイプであろう。正直、そこまで他の艦船とかけ離れているとは思わない。
まぁいずれにせよ、キアサージちゃんは電流を流しても問題ない子なので、運営が中の人ネタを盛り込んだ可能性はゼロではない。
④着せ替え追加後に伴う追加考察
上記考察を打ち立てたのは実装1か月後という早い時期だったが、あれから多少時間が経過し、彼女の公式情報も少しずつ増えてきた。1コマや着せ替えの描写から、彼女のプラグとケーブルの役割は充電用という見方が強いと思われる。
特に大きいのはバニー衣装の詳細確認ボイス。ケーブルの刺さっていないバニー衣装において、彼女はポールがエネルギーを補給する機能を有していると言及している。これは逆説的に、ケーブルがエネルギー補給用途のものだとみることができる。上記のバニー説明書も、あれは無線で操作している感が強い。そのため、自分の考察を正当化するのはかなり苦しい。
せめてものの反論をするとすれば、戦闘中の描写はいまだ曖昧であること、プラグの用途はひとつに限らないことから一応自分の考察を組み込む余地はある、といった程度だろうか。まぁ、あくまで個人的な記事の個人的見解だし、③は残しておいてもいいよね、うん(震え声)
※余談
仮に僕の考え通りだとすると、キアサージは戦闘情報の膨大なデータ処理ができることになるわけだ。このことは特別計画艦の名に恥じぬハイテク艦船という印象を抱く一方、他の艦船が感知できないような情報を彼女だけが知ってしまう可能性も考えられる。もしかしたら、自身のハイスペック故に、知りたくない情報を知ってひとり傷つき、誰にも共有できない負の感情を抱いていたりするのかもしれない。これに対して、どのように対応するかが指揮官の腕の見せ所かもしれない、と勝手に妄想したり。誰かこの線でシリアス系同人誌を書いて欲しい(他力本願)
(6)性格
ここではキアサージの性格について説明したい。
①淡々とした性格?
恐らく多くの人がキアサージの第一印象を無機質に感じると思う。台詞も淡々としたものが多く、クールにも無愛想にも感じられるものが多い。ジト目がクールさを更に強調する。こう考えると、彼女がアンドロイドだと思っても無理はないのかもしれない。
なお、似ているキャラとして同じ特別計画艦のガスコーニュを思い浮かべる方もいるかもしれない。しかし、ガスコーニュと比べると、キアサージの方が物腰柔らかいイメージ。(いい意味で)少し抜けているところがあるし、小難しい言葉は用いない。キアサージはただ事務的な会話が多く、感情の起伏が乏しいだけ。
②彼女のもうひとつの側面〜真摯という補助線〜
ただ、彼女の性格を無機質という言葉だけでは説明として不十分であろう。例えば、好感度を上げれば、指揮官の情報を得るという名目で、味の好みを知ろうと強制ボルシチあーんをしてくれるし(えっ!?)、共に行動して「デート」しようとする。確かに情報収集としては効率的だけど、「違う、そうじゃない」という気もする。真面目過ぎて少し突飛な行動にでるところのギャップが可愛い。
だが、逆を返せば、彼女は何事もとことん真摯に向き合うということでもある。執務中に雑談を好まないのも、その真面目さゆえである。そして、好感度という意味でも彼女の真摯さは当てはまる。「愛」まで好感度を上げ、さらに「ケッコン」すれば…その先はその目で見ていただきたい。なんかもう、いろいろ凄い(語彙力)。
このことはバニー着せ替えからも伺える。前述のように、バニー衣装には指揮官が操作できるシステムが備わっているが、これはケーブルを繋いでから行うことになっている。これはポールではなく有線であるケーブルによってエネルギー補給を行うことを意味するが、その心は指揮官の好むポーズをより良く魅せるためであろう。このようなエネルギー補給の変化にも、指揮官への好意やポージングへの真摯さが表れているのではないだろうか。上記パワポ中の謎吹き出しはこういう意味である
彼女の性格はなかなか読みづらい。しかし、この「真摯」だとか「真面目」といった補助線を加えて台詞を見返してみると、彼女の見え方が変わってくる気がするし、彼女の理解が深まるのでは?と思われる。少なくとも僕はそう思う。
③昼寝部員候補キアサージちゃん
また、彼女の大きな特徴のひとつは、よく眠っていることである。寝息が録音されている。本人曰く、頭脳を休めるためらしい。これも効率化の一環なのだろうが、従来効率化のためとはいえ、眠る頻度を高めるという手法を取ったキャラはいなかった。そう考えると、なんだか愛嬌がある気がするのは僕だけであろうか。昼寝部の部員になるのも時間の問題である。
④まとめ
以上を見ていくと、キアサージは混合空想という理想を具現化する存在として、ひとつの目的にとことん真摯に取り組むキャラといえよう。公式のいう「行動の一つ一つに確固たる目的が存在する」、とは多分こういう意味であろう。それは一面事務的で、すごく淡々とした態度に映るが、他面真面目過ぎて、効率化のために昼寝を取ったり突飛な行動を取る天然で愛嬌のあるキャラとしても映る。
こうみていくと、彼女の何事にも妥協せず真摯に取り組む姿には好感が持てる。それがプレイヤーたる指揮官に向けられれば、ラブロマンスのメインヒロインみたいにキュンと来る。また、少し抜けた行動は淡々とした行動とのギャップも萌える。こう見てくると、凄くかわいいキャラに思えるのは僕だけであろうか。
(7)総まとめ
表情・艤装についての記述をだいぶ「性格」に丸投げしてしまったので、性格の項が終わった今、軽くまとめて、キャラ紹介を締め括りたいと思う。
性格:何事にも真摯に取り組む、真面目な性格
事務的な側面:淡々としている、仕事の邪魔を好まない
天然・愛嬌ある側面:真面目過ぎて突飛な行動をしたり…
ex.好みを知るためにボルシチあーん、効率化のために睡眠恋にも真摯:好感度が上がると、ド直球ストレート
表情:性格を反映した表情の数々
(以下、「性格」の番号に対応させて記載)基本ジト目:クールにも見える
眠そうな表情・ささやかな感情表現(微笑など)
「愛」まで好感度を上げてみてください
艤装:戦闘にもとことん真摯に取り組むキアサージ
→あらゆる戦闘状況にも対応できる艤装の数々航空・砲撃の二刀流…航空戦艦
艦載機…
スタンド能力の如く無から召喚プラグと極太ケーブル:膨大なデータ分析結果を艤装へ反映するため、最大限効率化するための有線ケーブル(多分)
2 キアサージの性能
ここからはキアサージの性能を説明していきたい。
はじめに:航空戦艦の利点・欠点
まず航空戦艦について説明を。
航空戦艦は戦艦をベースに、副砲を航空機にした艦種である。
利点は言うまでもなく、1人の艦船で主砲攻撃と航空攻撃を放つことができること。例えば「戦艦×2+航戦」と編成することで、砲撃特化にしつつ、航空攻撃の弾幕帳消しの恩恵を受けられる。また、「空母×2+航戦」とすれば、爆弾や魚雷攻撃の多い空母艦隊にて、砲撃という軽装甲に対する打点を用意できる。このようにして、航空戦艦の採用で編成の幅を広げることができる。
また、影の薄い戦艦副砲枠を有効活用できる。アズレンにおける戦艦副砲の役割は自爆ボート処理がほとんどで、それ以外の役目が薄い。特にユニオンは副砲が駆逐主砲なので、その役割をしっかり担えてないことも。そんな副砲枠を廃して艦載機で攻撃できるのは十分な付加価値になるだろう。
しかし、いくつか欠点もある。
①副砲を装備できなくなる
いきなりさっきと矛盾したことを言ってるが、これは航空戦艦の大きなデメリットのひとつ。やっぱり自爆ボートは当たると結構痛い。航戦は、状況に応じて副砲に付け替えるといったことはできない。そのため、自爆ボートに自ら対処できず、ただただ被弾するのみという状況もありえる。
キアサージの場合、研究Lv.10で特殊副砲が追加され、ある程度は自爆ボート処理ができるが、不十分な場面はあるだろう。
②空母の火力を代用できるほどの航空火力は持ち合わせていない
重桜の航戦の場合、瑞雲といった紫の水上機しか装備できなかったので、火力向上に期待できず、あまり航・戦両用の旨みがなかった。
キアサージの場合、戦闘機を装備できるようにはなったが、爆撃機・攻撃機は装備できない。後述のように、キアサージは爆発的な装備補正によって十分な火力を出すことはできるが、攻撃特化の艦載機を載せられないため、航空火力を過信することはできない。
③航空戦艦サポートの少なさ
例えば、我が嫁ニュージャージーのサポートスキルのうち、キアサージに適用されるのはユニオン全体の防御バフのみで、自艦隊の火力向上スキルと味方艦隊の航空向上スキルは適用されない。いずれも対象に「航空戦艦」と記載されてないからだ。恐らく、ユニオンで航空戦艦を導入するのは想定できなかった、想定できてもバランス調整に難儀した、といった理由なのだろう。
航空戦艦は従来希少だったので、2023年7月以前に実装された、既存艦の有するサポートスキルの対象外になっていることが多い。そのため、仲間からの更なる火力向上は期待しづらい艦種である。要はぼっちである
このように、現実問題として、航空戦艦はどうも使いづらい艦種である。その複雑さと希少さゆえに、開発側もプレイヤー側も頭を悩ませてきた艦種といえそうである。従来の航戦は、砲火力を抑える代わりに航空戦力を導入する形をとっていたが、その航空戦力は瑞雲(紫)と心許なく、むしろ全体火力が戦艦より低くなる事態もありえた。「半改」という言葉がこの状況を物語っている。
ではキアサージちゃんはどうか。詳しくは後述するが、思い切って単体性能をかなり高く調整されている。航空火力は十分に高い。一方、砲火力も他の戦艦と比べても衰えてない。特殊副砲も追加されている。結果として、自爆ボート対策や火力低下の問題など多くの欠点を克服している。
もっとも、サポートを受けづらいのは残された課題。こればかりはキアサージちゃんの性能を分析して、バンドメンバーを探す相性のいいキャラを発掘していく他ない。本記事の最終目標はそこにある。
⑴ステータス
ここではキアサージのステータスを検討していく。
例えば、Lv.120好感度100のステータスを見ていくと…(以下、アズレンwikiより引用)
耐久 9176
火力 432
航空 392
対空 333
装填 153
運 0
といったふう。結構高い。
これがどういったステータスなのか。戦艦代表として我が嫁ニュージャージーとジョージアを同条件で比較すると…(引用先 同上)
ステータス NJ(差) ジョージア(差)
耐久 9520(-344) 8297(+889)
火力 447(-15) 436(-4)
対空 430(-97) 409(-76)
装填 170(-17) 163(-10)
有用なユニオン戦艦と比較しても、火力はそこまで変わらず、装填は少し控えめに設定されている。耐久は高めだが、レア度が反映されている感はある。一方、戦闘機が搭載できる関係か、対空はかなり控えめになっている。
次に空母代表として、我が嫁エンタープライズとヨークタウンⅡを同条件で比較すると…(引用先 同上)
ステータス エンプラ(差) ヨークタウンⅡ(差)
耐久 6193(+2983) 7484(+1692)
航空 430(-46) 452(-68)
対空 329(+4) 364(-31)
装填 132(+19) 135(+17)
耐久は戦艦譲りの高さ。航空値は、空母より高いか低いかの評価は悩むが、強力な空母の85〜90%の値というのは、戦艦の機能のおまけとしては十分高いといえるのではなかろうか。対空はそこまで変わらず、装填は戦艦譲りなので高め。
⑵装備枠・おすすめ装備など
キアサージの装備枠は、最終強化(強化Lv.30)により、以下の通りになる。
主砲 135% ×3
…初期補正は100%、上昇分35%のうち25%はLv.20以降。
…砲座はLv.10とLv.30で各1つ追加。戦闘機 200% ×4
…初期補正は160%。Lv.15で20%上昇、その後Lv.20とLv.30で各10%上昇。
…戦闘機数はデフォルトで2機。Lv.20とLv.25で各1機追加。対空砲 100%
設備×2
特殊副砲
…Lv.10にて追加。
特筆すべきは、やはり戦闘機の補正200%。空母の艦載機補正は高くても140%程が限度だが、それを振り切ってくる。この結果、戦闘機の火力だけならば正規空母をも超える可能性すらある。加えて、戦艦譲りの装填の高さを活かせば、DPSは正規空母の3分の1を超える可能性がある。たった1枠としては十分であろう。(こういうわけで、航空値が高い低いはぶっちゃけどうでもいい気がする)
ただ何度も繰り返すが、過信はできない。正規空母は3枠、キアサージは1枠しかない。しかも、その1枠が攻撃特化でない戦闘機である。なので、合計航空火力には歴然とした差があることは留意しなければならない。
また、砲火力も十分にある。主砲補正は150(NJ)〜160%(FDGやリシュリュー)くらいが高いと言われるラインだが、135%はそんなに低くない。この値は、例えばKGVや天城、ソビエツカヤ・ベラルーシアといったキャラと同じ補正である。高過ぎるわけでもないが、低過ぎる補正値ということでもない。火力ステータスは十分高いので、砲火力にもかなり期待できるといえよう。
対空砲については、まぁ戦艦では普通くらい。
なお、対空戦闘の観点から見れば、対空砲だけでなく戦闘機も有するのは重要な点。装備する戦闘機を(後述のように)2種類に場合分けすると、①爆弾型戦闘機の場合、対空ステータスの数字だけでは捉えられないところがあるのは確か。他方で、②ロケット砲型の戦闘機の場合は対空戦闘をしないので、対空能力は並の戦艦程度に収まるか。
設備については、戦艦用の装備と空母用の装備の両方が使える。多様な設備を利用できるので、砲火力特化にするか、航空に振るか、半々にするか、それとも発動時間の調整に用いるか、といった絶妙な調整を行える。
最適な装備まとめ
以上を踏まえて、いかなる装備がいいのか、一応記載してみる。
…が、ほぼ先行記事のまとめになりそうなので、詳しくはそちらに譲って、ここでは箇条書きでまとめる程度にする。
主砲
「BOOST-砲撃」(後述)を活かすため、ユニオン主砲がベストか。北連主砲も見逃せない。アイオワ砲(406mm3連装砲MK7)
…NJイベで交換兵装開発で入手。強力な榴弾主砲。ジョージア砲(試作型457mm連装砲MKA)
…科学研究・兵装開発など。装填も早く強力な徹甲弾主砲。406mm3連装砲MK6(紫砲)
…入手性抜群、使いやすい榴弾砲。2-4攻略で確定で1つ入手可、量産も装備箱や6-2周回で入手できる。始めたての方におすすめ。
戦闘機
「BOOST-航空」(後述)を活かすため、ユニオン戦闘機がベストか。北連戦闘機も見逃せない。F6Fヘルキャット(HVAR搭載型)
…ヨークタウンⅡイベで入手可。ロケット砲搭載。単体戦に強い。試作型艦上式La-9
…7期科研で登場した北連虹戦闘機。重装甲に強いロケット砲型。F7Fタイガーキャット
…兵装開発で入手可。爆弾搭載で、広範囲に攻撃可能。F6Fヘルキャット
…王道ユニオン戦闘機。入手性は良い。始めたての方におすすめ。F4U(VF-17中隊)
…コアショップ産のユニオン戦闘機。対空上昇効果も美味しい。F8Fベアキャット
…兵装開発で入手可。装填速度が速く、主砲特化では御用があるかも。
対空砲
運がゼロである以上、命中上昇を優先すべし。火力向上はできれば。
なお、戦闘機の種類によって対空戦闘に差が生じるのは前述の通り。もっとも、対空特化にすべき場面が少なく、ほとんどの場合で気にならないか(強いて言えば、通常13章・15章)。
できれば下記の対空砲がいいが、もし用意できなくても金装備であればだいたいOKと思われる。連想ボフォース40mm機関砲STAAG
…命中+10の対空砲。科学研究・兵装開発で入手可連装ボフォース40mm機関砲「Hazemeyer」
…命中+5の対空砲。上記の下位互換だが、他の対空砲より優先度は高め。主に科学研究(・兵装開発)で入手可
設備
サポート性能を踏まえると、装填向上系がいいか。
そこまでサポートを重視しないなら、火力向上系が良さそう。装填速度向上系
(主砲)高火力管制レーダー(1回目の装填速度-15%。命中も向上)、アドミラルティ射撃統制システム(同上+主砲の散布範囲2ダウン。入手性はロイヤルイベ(ヴァンガード)のみだが、投射範囲を下げるため、砲撃の火力向上に)
(航空)ホーミングビーコン(装填速度-4%)火力向上系
(主砲)SHS(クリティカル率up。火力の上昇大)、一式徹甲弾(クリティカルダメ上昇(超会心)。命中の上昇大)
(航空)油圧カタパルト(航空+100)番外編
アセンション・ボックス
…味方旗艦の主砲攻撃の散布(=投射範囲)を2下げる、新世界の神の証「電影不夜城」の報酬品。これ自体は耐久を上昇させる設備に過ぎないので、前衛艦に装備させるのが適切か。
※余談:戦闘機の仕様
キアサージが登場したことで、「戦闘機ってどういう仕様だったっけ?」と思った方もいらっしゃると思う(し、僕は実際そうだった)ので、戦闘機の仕様を簡単にまとめる。
戦闘機の主な役割は以下の2つ。
対空戦闘
…相手の航空機が登場した際、自動で発艦し、機銃で撃ち落とす航空攻撃時の爆撃
…自身の航空攻撃時、爆撃機・攻撃機と一緒に発艦し、爆弾を落とす
まず、戦闘機は対空砲と共に対空戦闘の一翼を担っている。戦闘機の機銃によって相手の航空機を減らし、航空ダメージを物量的に減らす。これに関わるステータスは、艦船の航空・対空値と戦闘機の機銃の性能である。なお、後述のロケット砲型は対空戦闘ができないのは注意。
また、戦闘機は航空攻撃にも参加できる。これは爆撃機と同様の挙動となる。これに関わるステータスは、各々の艦船の航空値と戦闘機の爆弾の性能である。
なお、艦船の威力補正値は両方のステータスにかかる。そのため、キアサージの補正値200%というのは、機銃・爆弾の性能を飛躍させ、対空・航空性能の双方を大幅に向上させることになる。
次に、航空攻撃の爆撃について。2024年5月現在、大きく分けて2種類の弾種がある。
爆弾型
…広範囲の攻撃を行う。重装甲へのダメージが大きいが、軽・中装甲へのダメージは効果的でない。
…従来の戦闘機のほとんどがこれに該当するロケット砲型
…攻撃が収束する。軽・中装甲へのダメージが大きいが、重装甲へのダメージは効果的でない(一部例外あり)。ただし、対空戦闘ができない。
…例えば、鉄血機のロケット砲やユニオン機のHVARがこれに該当する
従来の戦闘機のほとんどは爆弾型であったが、4期の科研で後者のタイプが登場した。後者についてはあまり知られてない気がする(し、僕もこの記事を書くにあたってはじめて理解した)ので、詳しめに紹介。
ロケット砲型最大の特徴は、攻撃が収束すること。つまり、重桜の攻撃機のように、一体に対して集中的に攻撃を当てられるようになる。そのため、単体戦では満遍なくダメージを与えられ、チームのダメージ上昇に寄与しやすい。
じゃあ万能かと言われれば、恐らくそうではない。
第一に、対装甲補正は従来の爆弾と逆で、軽装甲有利・重装甲不利となる。神通(meta)のような軽装甲・単体戦では確かに最適解だが、長門(meta)などの重装甲・単体戦では一概に最適とはいえない。
もっとも、兵装開発で入手できる試作型FW-190A-6/R6(艦載機型)(鉄血産)や、最近の7期科研で入手できる試作型艦上式La-9(北連産)といった、重装甲に強いロケット砲型もある(いずれも対重装甲は80%)。特に後者は、後述のキアサージのスキルとのかみ合いが良く、今後の活躍が期待されるが、科学研究の虹枠なので入手は大変。
第二に、攻撃が収束するということは、まとめて薙ぎ払えないということ。通常・イベント海域の道中戦には不向き。
第三に、ゲーム上明記されてないが、対空戦闘ができない(筆者も15章攻略の際に初めて知った)。対空戦闘の激しい通常13章・15章では、相手の艦載機の撃墜になんの役にも立たないのは注意したいところ。
要は、ケースバイケースで使い分けろ、ということ。
現状の入手方法は少なく、これでも多少は入手しやすくなったが、それでも希少な部類である。キアサージとのシナジーの強いユニオン・北連戦闘機に絞ると、科学研究またはヨークⅡイベのみで、さらに希少である。ご利用は計画的に。
⑶スキル
ここでは、キアサージの3つのスキルの詳細を整理していく。
※いずれもスキルレベルはLv.10を想定している。
※キアサージのスキルは、戦闘画面の表記上、実際のスキル名と異なる(細分化された)名前で表示される。本記事ではせっかくなので、その表記を鍵かっこで記載する。
①マルチリンクシステムLOCK(黄)
スキル効果を整理すると以下の通り。
自身の航空・火力が10%up
自身の艦載機の攻撃が命中した時、
被弾した相手を10秒間特殊炎上状態にする
被弾した相手に対する、主力艦隊の砲撃の与ダメを8%up
自身の砲撃が命中した時、
被弾した相手に対する、主力艦隊の航空攻撃の与ダメを4%up
その相手の対空がdownしている時、次の自身の主砲攻撃まで、さらに与ダメを+8%up(計12%up)
ひとつめは単純な自己ステータス向上。
そしてもうひとつは独特な主力サポートスキルである。すなわち、航空攻撃が当たれば味方の砲火力を向上させ、自身の砲撃が当たれば味方の航空攻撃を上昇させる。そして後者の場合、相手の対空がデバフを受けているのであれば、更なる火力向上を狙える。
もっとも、キアサージ自身は対空デバフを付与できない。「では誰が付与するんだ?」と悩むかもしれないが、例えばヨークタウンⅡや信濃、ラフィーⅡとか。逆にいえば、航空火力の更なる上昇を狙うならばこのキャラ達との同時編成を強いられることになる。詳しくは編成にて後述する。
②ファンクショナルギミックBOOST(赤)
「BOOSTー砲撃」
ユニオン・北連の主砲装備時、火力+10%、砲撃ダメージを20%軽減「BOOSTー航空」
ユニオン・北連の艦載機装備時、航空+10%、1回目の装填時間を30%減「空襲先導ーキアサージ」
自分以外の主力艦隊にユニオン艦船がいる場合、空母による与ダメを15%up
(いわゆる「空襲先導」効果。同様の効果とは重複しない)
前半はユニオン・北連兵装を装備した際のステータス向上+アルファ。装備の融通上あえてユニオン・北連艦載機を外す選択もあるかもしれないが、基本的にはつけ得なスキル。北連の兵装は7周年迎えた現在でもその絶対数が少ないので、装備するのは原則ユニオン兵装だが、今後の展開によっては何か変わるかもしれない。少しずつ変わっている節がある。特に、7期科研の虹枠である試作型艦上式La-9は、重装甲に強く出れるロケット砲型戦闘機であり、注目される。
後半は、味方にユニオン主力がいれば「空襲先導」を発動できるスキル。従来、空襲先導は前衛の仕事だったが、このスキルによってその枠を空けることができる。これにより前衛の編成の自由度は向上するが、主力は(自身含め)ユニオン2隻を強いられることになる。編成バランスは注意したいところ。なお、キアサージは空母ではないので、自身は「空襲先導」の効果の対象外なのは留意されたし。
③コンバットアダプターMOD(赤)
炎上した敵への自身の与ダメが10%up
「MODー航空攻撃」
自身の航空攻撃時、特殊攻撃弾幕を展開する「MODー海域焼夷」「MODー精密攻撃」
戦闘開始後20秒毎に発動。炎上している敵の有無により変化する特殊弾幕を展開する「MODー海域焼夷」…炎上状態の相手がいない場合に発動。海域中央に大爆発を起こし、被弾した相手を10秒間特殊炎上状態にする
「MODー精密攻撃」…炎上状態の相手がいる場合に発動。線状の(恐らく誘導)弾幕を放つ。
ひとつめのスキルは炎上敵への与ダメージを向上させるスキル。キアサージは様々な(特殊)炎上状態にするギミックを有するので、これらを駆使して自身の火力を向上させることが肝要、ということになるか。
ふたつめは素直に航空弾幕。少し心許ない航空戦力をカバーできる。
みっつめは、相手の炎上状態に応じて変化する弾幕。いかなる弾幕が出るかは上記の写真の通り。うち「海域焼夷」は、炎上した相手がいない時に相手を広範囲かつ雑に特殊炎上状態にできるので、後続するキアサージの攻撃への火力向上に貢献することができる。
このスキルに代表される相手の炎上状態の維持が、キアサージの裏テーマといえるだろう。
与ダメ上昇の条件と適用範囲をまとめてみました。
⑷まとめ~3つの視点~
以上を踏まえると、キアサージちゃんの特徴は以下の3点にまとめられるのではないか、と思われる。
圧倒的な単体性能
徹底的な主力サポート
炎上を介した自己与ダメ強化
まず第一に、単体性能の高さ。戦艦としては並以上の砲火力、おまけとしては十分過ぎる航空火力を備え、異なる攻撃方法によって様々な相手に効果的にダメージを与えられる。また、航空弾幕、定時弾幕、特殊炎上といった手数の多さも魅力的。そしてこのダメージを後述のサポート性能&炎上ギミックで底上げする。まさしく二刀流、アズレン界のオオタニサン。
第二に、砲撃・航空攻撃を底上げするサポートスキル。全て「与ダメ」にかけるサポートである為、ステータス向上サポートより大きな効果を期待できる。具体的に見ると、航空攻撃は最大+27%の与ダメ向上を狙え、砲撃上昇は最大8%狙える。一見航空特化だが、双方の発動条件を考えると一概にそうともいえない。この点は後で掘り下げたい。
第三に、様々な炎上ギミックによる自身の火力向上。トリガーとしては、自身のスキルによって航空攻撃時と定時弾幕で特殊炎上が狙える。他キャラでも「榴弾」主砲により確率で炎上を狙える。また、アルジェリーなど安定して特殊炎上を狙える前衛艦は結構いる。
このように、航空戦艦という他とは組みづらい艦種という印象に反し、キアサージの単体性能の高さと味方のサポート性能から、多少強引に編成してもさほど全体火力がダウンしないくらいには存在感がある。むしろ炎上を起点としたコンボによって、更なる火力向上を狙うこともできる。こう見ていくと、彼女には思った以上に仲間はいる。
※ 手数の多さ
いざ使ってみると「手数の多さ」というのがキアサージを際立たせている部分のひとつのように思える。例えば、回避率が高かったり動き回る相手はなかなか厄介な相手。しかしキアサージの場合、「航空攻撃がダメでも特殊弾幕or砲撃がある」といったふうに、手数を増やし、攻撃を与えるチャンスを増やすことで、ダメージを高めることができる。
この観点からキアサージの攻撃サイクルを考えてみるとなかなか面白い。
まず、15~17秒程度で放つ①航空攻撃を当てると、スキルにより相手は炎上する。次に待ち構えるのは、②20秒毎の特殊弾幕。①で炎上してない相手には広範囲かつ炎上効果のある「海域焼夷」を放つ。一方、相手が炎上していれば、自機狙いである「精密攻撃」で集中的に攻撃する。この段階で高確率で相手は炎上状態に仕上がることになる。そして21〜22秒程度で③主砲斉射がされる。榴弾主砲であれば②でも炎上しなかった相手へのダメ押しにもなる。こうして、相手をキアサージの与ダメ10%が適用される状態に陥れる。
キアサージ単体の強みは、圧倒的な手数と炎上ギミックによって徐々に相手を追い詰めてダメージを加速させる、この戦闘スタイルにある。これに加えて仲間サポートもできるんだから恐ろしい…
次章以降は、以上を踏まえたうえでキアサージちゃんの編成考察をしていきたい。
3 キアサージちゃん編成考察
ここからは、前章で検討したキアサージの性能の考察を踏まえて、彼女の力をフルに発揮できる編成がいかなるものか、検討していきたい。
はじめに:編成の方向性
(直前に記載したことだが)キアサージちゃんの性能の特徴的な部分を箇条書きにすると、以下の通り。
航空戦艦としての単体性能の高さ
…砲撃:並以上の火力
…航空攻撃:一枠としては十分過ぎる戦闘機の火力
…弾幕:航空弾幕、定時弾幕
…特殊炎上によるダメージ味方サポートスキル
…砲撃:最大8%
…航空攻撃:空襲先導(+15%)+スキル(+4~12%)炎上ギミックを用いた自己強化
…炎上キャラ相手に対して、自分の与ダメが+10%上昇
(トリガー)自分のスキル、榴弾、特殊炎上スキルを持つキャラ(アルジェリーなど)
やはりというか、味方サポートが魅力的である。そのため、編成の方針としても「キアサージにサポートしてもらって味方の火力を底上げしてほしい!」と考えたくなる。特に航空攻撃は最大+27%の上昇を狙えるので、航空特化は魅力的。他方、砲撃特化も気になるところ。
その一方で、キアサージの高い単体性能を活かして、サポートに固執せず、メインに添えるという考え方もある。そうすると、他の艦船でキアサージにバフをかける方法はないか、キアサージの与ダメを上昇できる炎上関連のスキルはないか、という点が気になるところ。
ここまでの考察を整理すると、一応3通りの可能性がありえることとなる。
キアサージをメインに添える
…キアサージにバフをかける方法、炎上による自己強化をはかるトリガーは誰か?キアサージをサポートに添える
航空特化のサポートとして
…最大+27%の火力向上を狙う火力特化のサポートとして
…+8%の火力向上を狙う
以下では、この3つの可能性を検討し、最後にまとめとして3つの可能性のバランスのとり方を検討したい。
⑴航空特化にする場合
航空特化にする場合、キアサージに求められるのは航空サポートである。そこで、航空関連のスキルをまとめると以下の通りになる。
自身の砲撃が命中した相手が受ける航空ダメージが4%up
…その相手が対空ダウン状態だった場合、+8%up(次の主砲攻撃まで)自身以外にユニオン主力がいる場合、空母の与える与ダメが15%up
…いわゆる「空襲先導」効果。なお、キアサージ自身には効果がない。
これが全て発動すれば夢の+27%upが狙える。しかし、その理想をかなえるには以下の4点を留意する必要がある。
①自身の砲撃を相手に与える必要があること
第一の留意点は、主砲の攻撃範囲である。「えっ、当てるだけでは?」と思うだろうが、一旦このゲームの仕様を思い出してほしい。
航空攻撃は自動で行われ、攻撃範囲に入った相手にかなり広範囲で空襲を行う。そのため、一点集中型の重桜型攻撃機やロケット砲を除けば、基本的に広範囲に攻撃が当たることになる。
一方、主砲攻撃は、照準で狙って攻撃を行い、その後は自動エイムで攻撃を当てる。その結果、主砲攻撃が当たるのは基本的には一点集中になりがちで、広範囲の相手に効果を及ぼすことはできない。
要は、+12%の起点である「主砲攻撃を当てる」というのは、基本的には1体の敵にしか期待できない。その意味で、高倍率の航空サポートを最大限活躍できる場面は単体戦(セイレーン作戦のアビーダ戦やMETA戦など)になりがちになる。
②主砲攻撃のタイミング
第二の留意点は、主砲攻撃のタイミング。バフの発動条件が主砲攻撃を命中させることであるため、キアサージの主砲攻撃は空母の攻撃より早いタイミングで行わなければならない。
実際に計算してみると、だいたいこんな感じ。
高火力管制レーダーなどの装備をしっかり積めば、キアサージはだいたい20秒前後で主砲の第一斉射が可能である。最近の多くの切り札的空母は23秒程度で装填が可能なので、だいたいキアサージが先行する形になるが、装填の早い軽空母ではキアサージが後行になる可能性が高い。
なお、高火力管制レーダーは1回目の装填短縮しかできないので、第二斉射以降キアサージが空母に必ず先行できるとも限らない。パーティーのメンツに応じて、タイミング調整を行う必要がある。
③「対空ダウン」状態にするキャラの少なさ
第三の留意点は、「対空ダウン」という特殊なデバフ。キアサージの航空サポートを飛躍的に上昇させる条件であるが、キアサージ自身は対空デバフを付与できないため、他キャラに頼る必要がある。
先人様の記事を参考にすれば、対空ダウン状態にできるキャラは以下の通り。せっかくだから、スキル内容も追加で付記しておこうか。
ヨークタウンⅡ(ファイティングレディ)
…スカイレイダーで「マーキング」した相手の対空を6%ダウン
スカイレイダーは、①戦闘開始後3秒後、②偵察後12秒経過、③「マーキング」した相手の撃破、によって偵察を行う信濃(幾望の嵐)
…彩雲により、戦闘終了時まで火力・雷装・対空を3%ダウン
彩雲は、①戦闘開始3秒後、②航空攻撃時、に偵察を行う天城(空母)(謀を伐つは万世を期す(一部))
…自身が戦闘可能である限り、相手の火力・雷装・航空・対空・回避を3%ダウン。また、「鳳炎」の数1つにつき更に3%デバフを加える。
※「鳳炎」は定時弾幕に被弾した相手に付与され、最大2つ加算可能。つまり、n=「鳳炎」の数とすると、デバフ割合F(n)は以下のようになる
F(n)=3.0×(1+n) n=0,1,2ラフィーⅡ(やる気もりもり)
…12秒毎に(70+6×n)%の確率で、相手3体をスキャンし、航空と対空を6%ダウンさせる。
n=「やる気」の数で、「やる気」は以下のタイミングで増加する。
①本スキルのスキャン時
…スキャン時の「ウサウサストライカー」の数ぶん
②味方が対空戦闘で艦載機を撃墜した時
…2機につき1つ
③ラフィーⅡの現在の耐久の10%以上のダメージを受けた時
…被弾1回につき1つチカロフ(根回し作業・対防空制圧射撃(+))
…特殊弾幕に被弾した相手の対空を10%ダウン(+速力50%ダウン(3秒間))
特殊弾幕の発動タイミングは、航空攻撃の装填完了時アドミラル・ナヒーモフ(脆弱性攻撃・セキュリティベネトレーション)
…自身の航空攻撃時、ランダムの相手1体(人型優先)に対し、6秒間対空・回避を5%ダウンし、被ダメを5%上昇させる
([脆弱性]状態に関わるスキル内容は割愛)アークロイヤル改(デストラクション射撃)
…特殊弾幕に被弾した相手の対空を5秒間8%ダウン+8秒間駆逐艦orロイヤル前衛の与ダメ+10%up
特殊弾幕の発動タイミングは、戦闘開始後20秒毎ルナ(コラボ艦)(学者の海上調査)
…追加航空攻撃を被弾した相手の対空を6秒間3%ダウン+ルナの与ダメup
特殊弾幕の発動タイミングは、航空攻撃時
検討すべき点は2点。ⅰデバフが永続か否かと、ⅱデバフスキルの発動タイミング。要は、航空攻撃が当たる時点でデバフが用意できるか否か。この2点から上記キャラを検討してみる。
まずアクロとルナ、ナヒーモフはデバフが永続ではない。ではタイミングはどうか検討すると、ルナはタイミング次第では遅すぎる。また、アクロの場合も20~25秒の間に総攻撃を終える必要があるため、タイミングを調整する必要がある。もっとも、2回目以降の航空攻撃がアクロの特殊弾幕の時間内に行われる保証はないため、事前にタイミングをシミュレーションする必要があるだろう。
ナヒーモフも永続ではないが、タイミングは「航空攻撃時」であるため、多少遅れてもタイミング次第でデバフがギリギリ間に合う。ナヒーモフは回避ダウン・被ダメ上昇も可能、加えて他のスキルで速力ダウン(条件が整えばゼロに)もでき、パーティの火力・命中精度を高めてくれるサポート性能が魅力的。総じて、タイミング調整(ナヒーモフにビーコンを装備させるなど)をすれば、十分にキアサージと両立することは可能であろう。
それ以外のキャラは、条件さえ満たせばデバフは永続である。
チカロフは装填完了時に特殊弾幕を当てるため、単に自身の装填速度を上げれば他のエース空母を際立たせることができる。先行できるかどうかは要タイミング調整。
空母天城の場合、天城が戦闘可能であれば永続で効果を発揮する(この条件は巡戦の頃のまま。要は、巡戦天城の代名詞だった全体デバフを強化して、天城姉さまは帰ってきた)。タイミング・効果時間ともに文句の余地がなく、とりあえず入れておけばキアサージサポートのトリガーになれる。後述のラフィーⅡ同様、複数体にデバフをかけられるのも強み。
(なお、実際にキアサージと一緒に編成するかどうかは別問題。天城は重桜艦船の潜水・水上・航空魚雷の火力を上昇でき、また定時弾幕の間隔を重桜艦船の数によって短くできるため、重桜染めにした方が輝きやすい。そのため、キアサージを入れずに信濃・白龍・天城で主力を編成する方が適切な場合が多いだろう。仮に一緒に編成する場合(例えば、キアサージ編成の前衛に雲仙・島風を入れたい場合が考えられるか)、下記④の「空襲先導」の問題は留意すべきである)
ラフィーⅡの場合、12秒経過時には対空デバフをかけられるので、タイミングは問題ない。また、3体までデバフをかけられるので、複数体を相手する場面ではキアサージの強力な航空ダメ上昇を多くの相手に付与できる。
しかしネックなのは、その発動確率。信濃・ヨークタウンⅡは100%対空をダウンできるのに対し、ラフィーの場合は初期70%である。そして、この確率を上げるにはラフィーに「やる気」を出してもらう必要がある。確かに、「やる気」上昇条件からして、対空戦闘の多い海域や被ダメの大きい高難易度海域では「やる気」を出させやすい。しかし、それ以外の場合、「やる気」が出ない以上発動確率は70%のままなので、最後までスキャンしないこともありえる。どこまで気にするかは人それぞれだが、少なくとも、確定発動ではなく安定しないことは注意していただきたい。
信濃の場合、相手が1体であればほぼノーパスで運用できる。しかし、複数相手がいる高難易度海域ではルナと同様の理由で発艦時では遅すぎる。そのため、複数相手想定ではキアサージのサポートを活かせない。空母天城やラフィーⅡと逆の悩みを持っていることになる。
ヨークタウンⅡの偵察は頻度が高いので、常に強敵がデバフ状態であることが多いだろう。デメリットとしては、マーキングした相手の突破が早すぎた、といったタイミングずれによる事故が考えられるくらいか。
④空襲先導効果の条件
第四の留意点は、空襲先導の発動条件である。これは「自身以外にユニオン主力がいる」というものだが、逆にいえば主力艦隊がユニオンで2隻埋まるということである。そのため、主力の自由枠は1つだけとなり、主力の編成自由度が落ちる。幸いユニオン空母は、エンタープライズやヨークタウンⅡ、エセックス級の面々など、強力な空母が多いものの、それを望まない場合は前衛で空襲先導を確保する必要がある。
例えば、空母特化で有名な信濃・白龍の攻撃機パンチする場合。この場合、既に重桜空母2隻が確定しているため、ユニオン2隻を要するキアサージの空襲先導効果とは相容れない。では他のユニオンキャラで代用できるかと言われると、おそらく難しい。お世辞にもユニオン空母は攻撃機パンチが得意ではないからだ。結局、最後の一枠にキアサージを編成し、前衛に風雲などを編成する方が良いような気もする。
空襲先導効果のメリットは、前衛の一枠を空け、前衛編成の自由度を上げることにある。逆にいえば、前衛の自由度に困っていなければこだわる必要はない。あまり固執すると主力編成の自由度を狭めてしまうこともある。この点留意されたし。
航空特化まとめ・編成例
キアサージを空母特化サポートと位置づけたとして、最大限にサポート効果を享受しようとすると、逆に編成に自由が効かないという、矛盾めいた悩みに直面することになる。
キアサージの空母特化サポートは、概ね単体戦の時にフル活用しやすくなる。第一の留意点からすれば、トリガーたる主砲の攻撃範囲は局所的になりやすいからだ。その意味で重桜攻撃機パンチとは相性がいい。もちろん、他の航空戦法であっても、ラフィーⅡの活用や「空襲先導」の代替効果により十分な活躍が見込める。
他方で、①対空デバフ要因や、②ユニオン主力の編成を強いられ、やりたいことができなくなるおそれもある。
まず①について。12%のサポートの発動条件となる。これはキアサージ固有のサポート効果故に、ほぼ必須となることも考えられる。現状において、前衛で対空デバフを付与できるのはラフィーⅡだけなので、ほとんどの場合主力を一枠割くことになる。(詳しくは以下の米印を参照)
次に②について。空襲先導の発動条件となる。ただ、①と異なり、「空襲先導」効果は他の前衛でも代用可能なので、固執する必要はない。先程の信濃白龍の例でいえば、ユニオン空母と交代すると、攻撃機パンチの絶対量が減ってしまいかねない。この場合、恐らくキアサージに空襲先導まで求めないのが最適解である。
ちなみに、①②いずれも満たせるのはヨークタウンⅡのみである。我々はかなりヨーク姉様に頼っている。それが現状である。この点については、今後のユニオン主力(特に空母)や対空デバフ効果の展開によって、航空特化サポートの使いやすさも変容しうるだろう。今後に期待である。
結局のところ、キアサージの航空関連効果はビュッフェ形式の食べ放題みたいなもので、作りたい編成に応じて、欲しい効果を的確に選ぶのがベスト。全部選ぶ必要はない。そのため、編成の際には適切な取捨選択をする必要がある。キアサージ特有の効果を享受したいのか、仮想敵とサポートとの相性はどうか、空襲先導を前衛から外して自由度を高めるべきか、といった観点から検討を加える必要があるだろう。
※もう少し細かく:ラフィーⅡの登場とその影響
ラフィーⅡの追加により、前衛で対空ダウンを担えるようになった。そのため、多少はヨークタウンⅡや信濃への依存度が下がり、主力の編成の自由度が上がったといえよう。例えば、インプラカブルを入れるとか。
しかし、実際どれ程編成自由度が高まったかは、微妙なところである。
まず第一に、ラフィーⅡの対空ダウン効果は原則として確率発動なのは前述の通りである。
第二に、現状のキャラ達で思考実験するとどうなるのか。「空襲先導」を例に場合分けする。
まず「空襲先導」効果まで欲張ると、「ユニオン主力」問題に直面する。ヨークタウンⅡ以外の「ユニオン主力」枠として、他に誰がいいかは難しいところ。エンプラやNJあたりか。逆に、ヨークタウンⅡが最適だという帰結に落ち着くと、あまり旨味がない。
他方、「空襲先導」をキアサージに頼らず、前衛で確保しようとすると、前衛に駆逐艦×2という耐久面に不安の残る状況にもなりうる。その点は他のキャラで要調整となるか。(実はラフィーⅡは簡単に倒れないけど。)
以上二点を踏まえると、現在の僕個人の見積もりとしては、そこまで大きく変わったかなぁという、ちょい疑問な印象。もっとも、ラフィーⅡの登場でキアサージ編成の将来性が高まったのは確か。僕の発想力がないだけで効率的な編成方法があれば大活躍が見込めるのかもしれないし、今後の新キャラの登場によっても活躍の余地はいくらでもある。
誰か凄い人考えてください(他人任せ)
編成例
例えばこんな感じ。
攻撃機パンチがしたい
→キアサージの効果は必須、空襲先導は次点(優先度を決める)
→主力はキアサージ・信濃(対空デバフ)・白龍にしよう。前衛に空襲先導要員は必要になってしまうが、仕方ない。風雲を入れておくか。
→あとは、速力低下を狙いたい。そうすると…エーギルとかどうだろう。いや、主力にチカロフ入れるのもありかも。前衛を倒れにくくしたい・軽くしたい・好きなキャラ入れたい
→空襲先導を略したい、キアサージの効果は狙えたらでいい、どうせ制御できないし(優先度を決める)
①主力はキアサージ・ヨークタウンⅡは確定。あと一体は好きな空母入れよう。前衛は、ノーサンプトンⅡはありかも。シリアスも活用できるかも。あと一枠は…適当に選ぼう!
②対空デバフはヨークタウンⅡでなくてもいいか。お姉さん好きだし、チカロフにしよう。じゃあ、ユニオン主力は誰にしようか。無難にエンプラもありか。他のエセックス級空母もいいな。前衛は…(以下同上)
③やはりユニオン染めこそ至高。主力はキアサージとヨークタウンⅡは入れよう。もう一人は、ヨークタウンの効果を活用するためにエセックス級空母かヨークタウン級空母にしよう。前衛は、ノーサンプトン・ボルチモアはあり。少し速力遅くなるから、駆逐艦でも入れておこうor軽巡(ヘレナちゃんやシアトル)でもいいけど、誰かにビーバーズはつけておこう
⑵砲撃特化にする場合
砲撃特化にする場合、これに関連するキアサージのスキルは以下の通り。
自身の航空攻撃に被弾した相手が受ける砲撃ダメージ+8%
たったのこれだけ。
航空攻撃の方には散々難癖付けたが、こちらに関しては基本的には条件を満たしやすい。理由は以下の2つである。
まず第一に、⑴の方で言及した通り、航空攻撃は主砲攻撃よりは広範囲に攻撃ができる。その結果、相手が砲撃+8%のデバフを受ける可能性がはるかに高い。
もっとも、流行りのHVAR型にすると、キアサージの航空攻撃の範囲は一点集中になりやすい。しかし、主砲は収束した方が火力が生じやすいという傾向から、HVAR型でもあまり支障はないような気がする。
第二に、装填速度に着目すると、戦艦並みの装填は軽空母並の装填速度なので、だいたい18~20秒でキアサージの航空攻撃が可能になる。キアサージのスキルによって1回目の装填速度を上げられる(約14~15秒程度)のも大きい。いずれにせよ、基本的には主砲攻撃に先行できる。
一応、主砲弾幕をメインに戦うために戦艦主砲を爆速にする場合(例えばモナークやフッド)、主砲攻撃に先行されうる。しかし、この場合にもキアサージの戦闘機・装備で時間調整すれば足りるだろう。
このように、砲撃特化にするための調整は非常に容易く、安定感がある。少なくともキアサージの装備調整さえすればいいのであって、編成全体を犠牲にする必要はない。そのため、編成の自由度を確保しやすいのは砲撃特化の利点だろう。
デメリットと解消する工夫
しかし、それ以上でもないのも事実。砲撃ダメージを+8%できるのは魅力的ではあるが、8%程度でしかないと言われればそうである。
単体のスキル同士で比較すると、例えば、確率ではあるものの、強力な戦艦×3にしてヘレナのSGを発動させた方が期待値は高い。
(1.4×0.6+1×0.4=1.24。よって24%上昇の期待値はある。航空バフの方は(期待値を抜きに)上振れれば最大27%だが、こちらは頑張っても最大8%で、24%には程遠い。)
※両者のスキルは相容れない関係ではないので、あくまで数字の比較に過ぎない。併用することも可能である。
そのため、砲撃特化にするには、編成の自由度を活用し、簡素にならないように工夫する他ない。
例えば、①キアサージをサポートに固執するならば、強力な戦艦を大量に積む、前衛にサポートを積むといった方策がある。また、②戦艦・航空の両刀で組む方法も考えられる。つまり、空母・キアサージ・戦艦と主力を配置し、空母・戦艦のうち一方をユニオン艦船にすれば、相互にバフをかけつつバランス良く戦える。また、③キアサージをメインに添える方法もある。炎上ギミックを導入したり、バフを大量に組むなど、いくらでも方法はある。
相性のいいキャラは⑶でも紹介するので、詳しくは後述。砲撃サポート特化になってない…?
⑶キアサージをメインにする場合
最後に、キアサージちゃんをメインに添える場合を考えてみよう。ここで乗り越えるべき問題は2つ。
キアサージにバフをかけられるキャラは誰か
炎上ギミックを持つキャラは誰か
正直、編成の方針というより、キャラの紹介がメインになると思うが、ご了承いただきたい。アズレン版リクルート記事ってか。 また、僕個人の独力による調査だけでは限界があることもご留意願いたい。もし、追加で発見がありましたら、遠慮なくコメントor何かしらの形で報告して頂けるとありがたいです。
Ⅰキアサージにバフをかけられるキャラ紹介
まず、キアサージにバフをかけられるキャラについて。キアサージの陣営はユニオン、艦種は航空戦艦である。適用されるバフとしては、以下の3通りが考えられる。①ユニオンバフ、②航空戦艦バフ、そして③誰でも得られるバフ。
始めに、①ユニオンにバフをかけられるキャラについて。
以前書いた嫁の魅力を語り散らかす記事にて言及した通り、ユニオン全体にバフをかけるスキルは多くない。ニュージャージーのかけられるバフ(こういうの好きなんでしょ?)は被ダメ軽減、対空向上のみ。そして肝心の火力向上・航空向上は「航空戦艦」について記載がなく、適用がない。
しかし、ヨークタウンⅡはキアサージの火力にバフをかけられる(悲しきワルツを終わらせて)。これは他艦隊の4回目の戦闘まで、ユニオン主力の火力を6%向上させるもの。しかし、ここまで何度も言及した通り、彼女はキアサージと同じ艦隊でいた方がキアサージのためになる場面が多く、別艦隊に配置すべきかは凄く悩ましい。
細かいところでは、ウェールズのスキル(王家同盟)はユニオン主力の航空を向上させるので、この恩恵を受けることもできる。
次に、②航空戦艦にバフをかけられるキャラはいるか。調べてみたところ、そこそこいた。
例えば、プリマスのスキル(聡明のリンギングミスト)、これはプリマスの弾幕を受けた相手が旗艦から受ける被ダメを10秒間18%上昇させるもの。なんとその対象に「航空戦艦」も含まれている。そして、与えるダメージは砲撃ダメージに限定されていない。旗艦に添える必要はあるが、キアサージの単体性能を更に向上させることができる。
※ちなみに、前述の装備「アセンション・ボックス」とは発動条件が同じ。そのため、プリマスに装備させると、ダメージ上昇に加えて砲撃の収束という追加効果も期待できる。
また、ハウのスキル(射撃シンクロナイズ)、これは15秒毎に放たれる弾幕発動後8秒間、命中・装填を20%向上させるものだが、対象に「航空戦艦」が含まれる。旗艦限定もないので、気楽に使うことができる。
あとは、航空戦艦の先輩日向は「主力」の火力を向上させるので、採用を検討できる。
最後に、③これ以外になると、誰でも得られるバフに期待する他ない。
先ほど言及したヘレナちゃんはその代表例である。他に被ダメ上昇をかけられるキャラは、クリーブランドや信濃がいるか。砲撃に限定されるが、ハルフォードも気になるところ。回避率デバフならブリストル、あと駆逐・軽巡限定ではあるが、オーロラ。meta戦では結構流行った。速力低下ならば、フォーミダブル、アークロイヤル、エーギル、チカロフ、インプラカブルが候補に挙がるか。
Ⅱ炎上ギミックを有する艦船紹介
ここで炎上ギミックとは、炎上状態を活かして戦う程度の意味であり、炎上状態を発生させる(発生させやすくする)キャラがメインに紹介対象となる。
まず挙げられるのは、アルジェリー。最近特殊兵装を用いて運用してみたところ、凄く印象的だったので紹介する。
(なお、ここでの記述は特殊兵装+10を前提とする)
アルジェリーのスキル「熱風の轟炎+」は、炎上状態の敵に対するダメージを15%上昇させる、キアサージと同条件のスキルを有しており、また、20秒の定時又は主砲攻撃時に7割の確率で、特殊炎上状態にする弾幕を放つ。「+」がついたことで変わったことは、この特殊弾幕に間隔制限がなくなったこと。そのため、20秒に1~3回の頻度で特殊弾幕を放ち、海域を地獄の業火に変えてしまう。これにより自身の与ダメ向上のスキルがなかば常時発動することになり、平気で主力からMVPを奪っていく。
僕が提唱したいのは、これをキアサージの火力上昇に活用できないか、ということである。キアサージの特殊炎上ギミックのトリガーは早くても自身の航空攻撃時(開始後約15秒経過時)である。しかしアルジェリーは、7割ではあるものの、主砲攻撃時に特殊弾幕を放つ。そのため、より早い状態から相手を炎上状態にできるため、キアサージの行う全ての攻撃の与ダメを向上させることができるはずである。アルジェリー好きの方は試してはいかがだろうか。
※後で紹介するピッツバーグは、キアサージ攻撃前の開始10秒後に確定で特殊弾幕を放ち、被弾した相手を炎上状態にする(ついでに、別条件で破甲状態にする効果もある)。この特殊弾幕、薙ぎ払う範囲も広く、人型を優先して誘導していくので、アルジェリーより確実にキアサージ与ダメ上昇の下準備が可能になっている。
他にも似たようなことができるキャラがいるか調べたところ、ごろごろ出てきた。
例えば、特殊装備を装備したアルバコア。スキルによって、特殊炎上状態にする魚雷弾幕を放つという、とんだサプライズをすることができる。
また、ライザの装備できるグランフラムも、アイテム攻撃で命中した相手を炎上状態にする。
さらに、吾妻の主砲弾幕も炎上状態にする効果がある。
ドレイクのスキルで変化する主砲の弾種である特殊榴弾は、確率で特殊炎上状態にできる。
そして、ベルファスト(特殊装備込み)は、自身の榴弾による主砲攻撃の炎上確率を向上させ、炎上相手のいる場面では与ダメ強化に回避向上と自己強化を図れる。
このように、思った以上に仲間はいる。
まとめ
以上のように、キアサージちゃんをメインに添えようとした場合、相性のいいキャラはそこそこいる。ユニオンの航空戦艦という超希少な艦船(KAN-SEN)であるが、そんなにぼっちな艦船ではない。とりわけ、プリマスやハウは使いやすいサポートだろうし、アルジェリーやベルファスト、アルバコアは炎上ギミックを使いやすくしてくれる。
もっとも、キアサージちゃんをメインにする場合にもいくつか留意点はある。
まず、①キアサージちゃんに固執して全体のバランスを崩しかねないことがある。幸いユニオンは全体の傾向として単体性能が強力でサポートに縛られにくく、強いキャラを沢山積むいわゆるハイランダーに耐えうる陣営である。しかし、ここで紹介したキャラをとことん積めば、個性の殴り合いによって微妙なバランスにもなりかねない。あまり問題にはならないと思うが、出撃する前に一度俯瞰的に編成を見直す必要はあろう。
それ以上に重大な問題は、②別に炎上ギミックは前衛に榴弾主砲を装備すれば解決することが多いということである。場合によっては、炎上ギミックにこだわるよりも、強力なキャラを用意して榴弾を使わせればいいということもある。上記の炎上ギミックキャラはあくまで補助、1体採用すればいい、という程度で見積もった方がいい。
補足:キアサージ旗艦戦法
キアサージをメインに添える場合の派生形態として、ここではキアサージを旗艦にして編成する方策について検討してみる。
「キアサージ旗艦戦法」とは、キアサージを旗艦に置き、旗艦に関する条件・効果を有するスキル(以下では便宜上「旗艦スキル」という)を持つキャラを多く詰め込んだ編成である。
この編成の目的は、⑶と同様、キアサージの単体性能の高さを更に底上げすることである。その方法のひとつとして「いっそのことキアサージを旗艦にして複数の旗艦スキルを発動させよう!」というのがこの編成の概要である。
⑶では航空戦艦サポと炎上ギミックという2つの観点で考察したが、ここで紹介するキャラはいずれの効果も有している。ここでの記述は、⑶の内容を「旗艦スキル」という別観点から捉え直した、と位置づけられるだろう。
航空戦艦をサポートするスキルは従前少なく、本記事を初投稿した2023年8月末では冗談抜きでプリマスしかいなかった。その後もグアムが対象をとる程度であったが、2024年8月15日メンテ後に状況は一変した。キアサージを対象に取れる、旗艦スキルを有するキャラが多く実装されたのである。
以下ではまず、それらの新キャラの紹介とともに、既存キャラも再掲し、キアサージを強化できる旗艦スキル持ちキャラを列挙する。
ピッツバーグ(裁断するシザーウェポン)
①戦闘中10秒ごとに特殊弾幕を展開、被弾した相手を炎上状態にする。
②味方旗艦が戦艦・巡戦・航戦である場合、旗艦の主砲攻撃時、炎上状態の相手を「裁断」(6秒間装甲破壊状態にした上、72/秒ダメージ)状態にするファーゴ(感情ファクターアナライズ)
自身が戦闘可能である限り味方旗艦の火力・航空を8.0%上昇、被ダメを5%軽減する
(自己の火力・命中ステータス向上、確率による特殊弾幕効果も)エルドリッジ改(電気出力MAX!)
味方旗艦が主砲攻撃・航空支援(≒航空攻撃)した時、ランダムな相手一体を対象に、「特殊電流攻撃」(同攻撃中・終了後2秒間、被弾した相手の速力を60%低下。ただし、5秒に1度しか発動できない)を行う
(自身の対空ステータス向上も)
※「特殊電撃攻撃」自体は4秒続くらしいプリマス(聡明のリンギングミスト)
戦闘中10秒毎に、特殊弾幕を展開。被弾した相手は10秒間「鳴響」状態(味方旗艦が戦艦・巡戦・航戦である場合、旗艦から受けるダメージを18%上昇させる)になる
(ダメージ軽減・回復効果を含む「霧隠れ」も内包)番外編:アセンション・ボックス(設備)
味方旗艦が戦艦・巡戦・航戦である場合、旗艦の主砲の散布が2ダウン
ピッツバーグは炎上・破甲という、いまいちピンと来ないサポートだが、炎上状態はキアサージの与ダメを向上させるトリガーであり、また破甲は一時的に味方が対象の相手に与えるダメージを上昇させる。要は、ピッツバーグは、キアサージの単体性能を引き上げつつ、砲撃ダメージの上昇を狙うことができる。もっとも、キアサージの砲撃に先行する砲撃には適用できないのは注意。
ファーゴは旗艦のステータスを上昇させられる。航空戦艦以外の旗艦(主力艦船)は火力・航空一方のみの恩恵を受けるが、キアサージは火力・航空両方のステータスを有するので双方の恩恵を受けられる。また、安定して効果が発揮できるのも強み。
エルドリッジ改は「特殊電撃攻撃」を受けた相手に対し、ダメージとともに速力低下のデバフを与える。このスキルのトリガーは旗艦の攻撃時であるが、基本的に主力は攻撃方法を1つしか持たないため、1回の主力攻撃に約20秒かかることを加味すると、特殊電流攻撃の頻度はそれに比例して約20秒に1回となる。しかし、キアサージは攻撃方法を2つ有するので、約20秒の間に2度発動を狙える。航空と主砲の間隔を5秒空ける必要はあるが、速力を激減させた状態を維持することで主砲攻撃を通しやすくできる(航空攻撃と主砲攻撃の間を6秒間空けることができれば、相手を12秒間拘束できる計算となる)。
※類似スキルを有するエーギルと比較すると、単体戦では魚雷を当てるより確実性があり、またタイミング自体は旗艦攻撃時の方が速力ダウンのニーズ的に適当なことが多い。しかし、5秒に1度という制約からくる間隔調整の面倒や停止時間の断続性はエーギルに劣るか。
(複数戦では電流攻撃の対象選択のランダム性が気になるが、魚雷を当てるのも複数戦ではランダム性が絡む要素であり、実際のところ大差はないように思われる)
(プリマスとアセンション・ボックスの解説は割愛。⑶参照)
キアサージ旗艦編成について、以下の3点には留意しておきたい。
まず第一に、入り口の問題として、キアサージを旗艦にするのが適当か否か。とりあえず、ピッツバーグの破甲効果を例に考えてみる。この効果は「主砲攻撃時」から6秒間という条件であるから、「主砲攻撃時」をいつにするかは、砲撃のどこまでを破甲効果に巻き込むかという基準になる、割と重要な要素である。例えば、装填速度上、ニュージャージーの砲撃はキアサージの砲撃に先行する。そうすると、あまり後攻の航空攻撃が効果的でないならば、ニュージャージーを旗艦にする方が適当な場合がある。
他にも、キアサージを対象としない旗艦スキルの存在がある。例えば、ノーサンプトンⅡは旗艦がユニオン空母である時、その発艦時に誘導する特殊弾幕を発生させ、被弾した相手の速力を低下させる。彼女とエルドリッジ改を併用すれば、前衛のみで速力激減コンボを狙える。結構魅力的な選択だと思うのだが、読者の方はどう思うだろうか。
このように、「旗艦をキアサージにしない」という選択肢が「割とありかも」と思える場合はいくらでもある。
第二に、キアサージを旗艦にするとしても、キアサージを強化できる旗艦スキル持ちは現状4キャラ全員が前衛なので、全員を同時に編成することができない。結局、ケースバイケースで誰を編成するのが適当か検討する必要がある。
例えば、効果範囲を見ても、プリマスとファーゴは旗艦のみを強化するが、ピッツバーグとエルドリッジ改は相手へのデバフなので、他の味方キャラにも影響を与える。また、プリマスとファーゴは効果が似ているが、細かい違いがある。プリマスは与ダメ上昇だからその効果は絶大であるが、起点たる特殊弾幕は誘導性なので複数戦には不向き。他方、ファーゴはステータス上昇なのでプリマス程の効果はないが、旗艦の被ダメを軽減できるし、ファーゴが戦闘可能な限りは効果は永続(彼女自身も継戦能力は高め)、さらに味方回復効果という付加価値もある。結局、誰がベストなのか、他のスキルや耐久力も踏まえて決める必要がある。
第三に、前衛を全て旗艦スキル持ちにする必要はないし、むしろそうすべきでない場面もあり得る。
まず、旗艦スキル持ちは基本的にサポートであり、火力を出すキャラではない。特に島風など魚雷戦術との併用は、旗艦スキルを有するキャラだけでは代替できない要素である。
また、サポートに関しても、他のキャラを編成すべき場合がある。その際注意すべきは、⑴から⑶で説明した事項である。以下、まとめて3点挙げる。
まず①前衛のバランスを注意すべきである(⑶の留意点その1)。攻略海域の態様によって旗艦スキル持ち以外の前衛キャラの方が重要な場合がある(例えば、対潜、対空戦闘、回復スキルなど)。その際に旗艦スキル持ちに固執すると、前衛のバランスを崩すことにもなる。
また、②主力のバランスも見逃せない。キアサージサポートを目当てに強力な主力キャラを編成することがありえる。そうなると、例えば対空デバフ要員を前衛に任せる場合があるし(現状はラフィーⅡのみ)、ユニオン主力を編成できない場合、前衛で空襲先導要員を用意すべき場合がある(詳しくは⑴のまとめを参照)。
こうして、前衛・主力のしわ寄せが生じ、旗艦スキル持ちキャラの取捨選択を迫られることがある。
さらに、③汎用サポートキャラも視野に入れるべきである(⑶のⅠで紹介したキャラ参照)。例えば、速力低下について、エルドリッジ改とエーギルの比較を上記※でした。結局のところ、両者ともに一長一短である。一歩進んで、どっちを編成するのが適当かは、攻略海域の特徴とともに、両者のその他の要素も見ることになる。今後エルドリッジ改の真の力(対潜能力やレインボープラン改など)を解明する必要があるのはもちろんだが、なにせエーギルも、破甲効果を有し、超巡・重装甲・被ダメ軽減という圧倒的耐久力を有するスーパーウーマンである。一番苦しい反論は「それエーギルで良くない?」である…もちろんエーギルじゃできないこともあるんだけど…どっちにするかの判断は、意外と難しい(もっとも、両者を併用するのも手ではある)。いずれにせよ、旗艦スキル持ちのみに視野を狭めない、ということは留意しておきたい。
このように、旗艦スキル持ちを1~2人にした上で、他のキャラを編成した方がいい場合もある。
総まとめ
ここまで編成考察をたくさん言及してきたが、究極のところは、上記3つの方針のバランス調整である。自分がどのような編成をしたいのかを考え、3つの方向性の利点・欠点を押さえて、どのようなキャラを編成すればいいか具体的に落とし込む。このような作業をすることでうまい編成を見つけてほしい。
キアサージは単体性能も高く、サポートも難なくこなせ、「混合空想」の名の如く、なんでもできるキャラである。とりあえず適当に入れてもそれなりの活躍はしてくれるため、ここまでの考察は別に気にしないことが多いだろう。しかし、彼女をとことん活躍させるにはそれなりの考慮は必要だと思う。キアサージちゃんを最大限に活用したい方々向けに、本記事がなにかしらの参考になれば幸いである。
以下では、簡単なチャートを含めて、3つの方向性の利点・欠点、相性のいいキャラをまとめておいたので、ご活用されたし。
編成の方向性を決める
…キアサージちゃんを目立たせたいか、他のキャラのサポートに徹するか、サポートは戦艦向けか、空母向けか
…また、どのくらい重視するかも決めておきたい3つの方向性の利点・欠点を把握する
航空特化の場合
(利点)最大27%のバフを狙える・「空襲先導」を主力で賄えるので前衛の編成の自由度が高まる
(欠点)最大のバフを狙おうとすると、対空デバフ・ユニオン主力に縛られ、主力の編成が硬直的になる。また、単体戦でない限り、主砲被弾と対空デバフの両立は現実的でない火力特化の場合
(利点)安定して8%上昇を狙いやすい。また、バランス調整はキアサージの装備調整で足りるから、編成の自由度が高い。
(欠点)特殊弾幕型の戦艦とは相性が悪い場合も。また、8%程度ではあまり旨味がない。キアサージメインの場合
(利点)キアサージの単体性能を更に高められる。あとキアサージちゃんを活躍させられる
(欠点)バフをかけられるキャラの少なさ。また、炎上ギミックは榴弾主砲で解決できちゃう。
具体的な編成に落とし込む
まずは好きなキャラを入れるのが大事。ハイランダーでもキアサージちゃんは頑張ってくれる。
編成に困ったときに下記のキャラを参考にして、採用すべき。ヨークタウンⅡ…対空デバフ、ユニオン主力、キアサージの火力向上(別艦隊時)。対空デバフとユニオン主力を兼ねられる唯一のキャラ
対空デバフ
…デバフが永続か否か、発動タイミングを検討する
(例)ヨークタウンⅡ、信濃、天城(空母)、ラフィーⅡ、アドミラル・ナヒーモフ、チカロフ、アークロイヤル改、ルナユニオン主力
(空母)エンタープライズ、ヨークタウンⅡ、サラトガちゃん、エセックス級の面々、インディペンデンスなど
(戦艦)ニュージャージー、ジョージア、マサチューセッツ、アラバマ、サウスダコタ、ワシントン、ノースカロライナ、ウェストヴァージニアなどコロラド級、などなど「空襲先導」効果を有するキャラ
…ユニオン主力を採用しない場合、航空火力を上げられる
※キアサージ自身は対象外なので注意
※重複不可。基本的に1人のみ採用することになる
(駆逐)ステフェン・ポッター、ハムマンⅡ、ベンソン、ヘイゼルウッド、アーデント、風雲、夕暮改、有明改など
(軽巡)ベローナ、カーリュー改などユニオンバフを有するキャラ
…ニュージャージー、ヨークタウンⅡ、プリンス・オブ・ウェールズなど航空戦艦バフを有するキャラ
…プリマス、ハウ、日向など旗艦に関するスキルを有するキャラ
…プリマス、ピッツバーグ、ファーゴ、エルドリッジ改汎用バフを有するキャラ
(全艦の与ダメ上昇)ヘレナ、クリーブランド、信濃など。ハルフォード(砲撃のみ)
(相手の回避率の低下)ブリストル、オーロラなど
(速力低下)フォーミダブル、インプラカブル、アークロイヤル、チカロフ、ペーター・シュトラッサー、アウグスト・フォン・パーセヴァル、エーギルなど炎上ギミックを有するキャラ
採用は程々に。榴弾主砲で対応できることには留意せよ。
…ピッツバーグ、アルジェリー(特殊装備+10)、アルバコア(特殊装備+10)、ベルファスト(特殊装備+10)、吾妻、ドレイク、ライザ(グランフラム装備)(コラボ艦)
本記事を書いた後に、対神通(meta)の実践例を別の記事にしたので、気になる方は参考にされたし。実際に運用してみた感想も記載しているので、使い勝手がわかる…かもしれない。
編集後記
ここまでキアサージちゃんについて語りに語っていった。見落としている視点があるかもしれないが、なにかしらの参考になれば幸いです。
また、感想、不明点、疑問点、その他批評がありましたら、コメント機能ないしX(旧Twitter)で連絡してくれると幸いです。noteのX共有機能を使うと、@ポストになり、僕に直接届くので、こちらも活用して頂けると幸いです。 なお前作が気になりましたらこちらから。ニュージャージーはいいぞ。
性能と編成のまとめは前節で行ったので、ここでは本記事のいきさつや感想を書いていきたい。
特別計画艦6期が発表された直後、毎年恒例で「初めに誰から開発するか?」という事を考えるわけだが、なかば胸の大きさ順でヒンデンブルクから始めようと思った。(こんなクソ真面目な記事書いているが、普段の僕は胸だけでキャラ語っている人間である)
しかし、確か最後にキアサージが発表されて、久々の航空戦艦ということ、イラストも俺好みだったこと、ユニオン艦船ということ、話題の青山さんがアズレン初参戦だったこと、以上から、(ラングレー先生で経験値集め楽だし)彼女の魅力に変な確信を得て、最初の開発艦をキアサージに変更した。
その際の腐れ縁で彼女に魅了されて、夏の自由研究こんな記事を書いているのだが、いざ書いてみると見えづらかった彼女の魅力が見えてきた。どうしても彼女の第一印象が無機質に感じてしまうので、イメージがそれで固定化しがち。しかし、いざ記事を書くために解きほぐしていくと、真面目キャラという一本線が見えてくる。淡々とした態度も少し抜けた天然な態度も、すべてこの延長線上にあるのではないか?という気がしてきた。この線で彼女の印象を再構成すると、すごく好感が持てるようになった。
改めて思い返すと、真面目キャラに気付いた瞬間はここ最近一番冴えていた気がする。この再構成によって、彼女がより好きになり、ついケッコンまでしてしまったのだから。
もちろん、この解釈が酷く的外れしていると、僕は自分の解釈に酔ってるナルシストに映ってしまうのかもしれない。この記事の記述が彼女の魅力を伝えるのにそれなりに納得がいくものが否かは、僕の抱いた感情が彼女に向いてるのか、自分の解釈に酔っているに過ぎないかに直結する。どちらに見えるのかは、読者の判断に委ねる。
後半は、書けば書くほどキアサージが「適当に入れても活躍できるキャラ」という印象を持ったので、なかば本記事の存在意義を疑い始めたが、迷いながらも書きたいことは書いたつもりである。恐らく、彼女を入れて編成を組む際に悩むケースは少ない。しかし、悩んだ際に、この記事がなにかしらの補助線になれればと思う。
もしもなにか要望がありましたら、気軽に連絡を頂けると幸いです。
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