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シリーズ「あいだで考える」創刊のお知らせ

■頭木弘樹『自分疲れ――ココロとカラダのあいだ』2023年4月刊行予定→書籍のご注文はこちらから

■戸谷洋志『SNSの哲学――リアルとオンラインのあいだ』2023年4月刊行予定→書籍のご注文はこちらから

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 2023年4月、弊社は新しいシリーズ「あいだで考える」を創刊いたします。

 シリーズ「あいだで考える」は、不確かな時代を共に生きていくために必要な「自ら考える力」「他者と対話する力」「遠い世界を想像する力」を養う多様な視点を提供する、10代以上すべての人のための人文書のシリーズです。


 創刊に込めた思いを、お伝えいたします。

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■シリーズ「あいだで考える」創刊のことば

 私たちは、本を読むことで、他者の経験を体験できます。
 本の中でなら、現実世界で交わることのない人々の考えや気持ちを知ることができます。
 自分と正反対の価値観に出会い、想像力を働かせ、共感することができます。
 本を読むことは、自分と世界との「あいだに立って」考えてみることなのではないでしょうか。

 さまざまな局面で分断が見られる今日、多様な他者とともに自分らしい生き方を模索し、皆が生きやすい社会をつくっていくためには、白でもなく黒でもないグラデーションを認めること、葛藤を抱えながら「あいだで考える」ことが、ますます重要になっていくのではないでしょうか。

 シリーズ「あいだで考える」は、10代以上すべての人のための人文書のシリーズです。
 書き手たちは皆、物事の「あいだ」に身を置いて考えることの実践者。その生きた言葉は、「あいだ」を考えるための多様な視点を伝えます。
 それを読むことは、自ら考える力、他者と対話する力、遠い世界を想像する力を育むことを助け、正解のない問いを考えてゆくためのねばり強い知の力となってゆくはずです。

 先の見えない現代、10代の若者たちもオトナと呼ばれる世代も、不安やよりどころのなさを感じ、どのように生きてゆけばよいのか迷うことも多いはず。
 本シリーズの一冊一冊が「あいだ」の豊かさを発見し、しなやかに、優しく、共に生きてゆくための案内人となりますように。
 そして、読書が生きる力につながる実感を持ち、知の喜びに出会っていただけますようにと願っています。


■刊行ラインナップ

 シリーズ「あいだで考える」の、多彩でユニークな刊行ラインナップをご紹介いたします。著者のみなさんは、実社会のさまざまな分野において「あいだで考える」ことの実践者であり、当事者です。知識を与えることよりも、読者と一緒に「正解のない問い」を考えながら、多様な視点を提供することを大切にします。

*2022年11月現在/タイトルはすべて仮/年月は刊行予定

頭木弘樹『自分疲れ――ココロとカラダのあいだ』2023年4月(装画:香山哲)※商品ページはこちら

戸谷洋志『SNSの哲学――リアルとオンラインのあいだ』2023年4月(装画:モノ・ホーミー)※商品ページはこちら

奈倉有里『ことばの白地図を歩く――翻訳と魔法のあいだ』2023年6月

田中真知『風をとおすレッスン――人と人のあいだ』2023年8月

坂上香『根っからの悪人っているの?――被害と加害のあいだ』2023年10月

最首悟『能力で人を分けなくなる日――いのちと価値のあいだ』2023年12月

栗田隆子『ハマれないまま、生きてます――こどもと大人のあいだ』2024年
2月

いちむらみさこ『ホームレスでいること――見えるものと見えないもののあ
いだ』2024年4月

斎藤真理子『隣の国の人々と出会う――韓国語と日本語のあいだ』2024年8月

古田徹也『言葉なんていらない?――私と世界のあいだ』2024年10月


■推薦のことば

ウスビ・サコ先生、小川洋子先生、高橋源一郎先生、土居安子先生より、シリーズ「あいだで考える」にご推薦文をお寄せいただきました。(50音順)

「あいだ」は物事を接続するだけではなく、次の段階に進むための踊り場でもあります。これからの世界に飛び込む「きみ」が新しい自分と出会うきっかけになります。ぜひ、手にとってみてください。
――ウスビ・サコ(京都精華大学 前学長)

あいまいさを受け入れる粘り強さ。そこから言葉にならない真理が見えてくる。
――小川洋子(小説家)

いちばん大切なことは「あいだ」にある。あれとこれのあいだ。あそことここのあいだ。自分と誰かのあいだ。だから、ぼくは「あいだ」に関する本も書いた。そんな本がこれから、ここから、たくさん生まれる。すごくうれしい。
――高橋源一郎(作家)

人と人のあいだ、人々と人々のあいだが困難なこの時代こそ、ひとつひとつ、立ちどまって考えることが大切。気鋭の書き手が多様な切り口で「いま」を読み解き、生きるための思考を広げてくれるシリーズです。
――土居安子(大阪国際児童文学振興財団理事・総括専門員)


■シリーズの特長

・10代の関心を誘う幅広いテーマ設定。「正解のない問い」を考える。
・知識よりも、多様な視点を重視。新しい価値観や考えを知るきっかけに。
・多彩でユニークな著者陣。実社会のさまざまな分野での「実践者」「当事者」であることを重視。
・わかりやすい⽂章と、短く章⽴てしたコンパクトなつくり。中⾼⽣や本を読み慣れていない⽅でも「1 冊読んだ」「ひとまとまりの知を⾝につけた」という充実感を持ち、楽しい読書体験を得られる。
・巻末の作品案内で、文学、漫画、映画など、さらに興味が広がる多様な作品を紹介。
・中学校以上で習う漢字・読みにはルビつき。(章ごとの初出)
・ブックデザインは矢萩多聞が担当。本の世界にすっと入れる読みやすい紙面デザイン。思わず手にとりたくなるようなモノとしての楽しさ・美しさを大切に、「わたしの本」として愛着がもてる造本。

頭木弘樹『自分疲れ――ココロとカラダのあいだ』ページ見本
(制作中のため、変更になる可能性があります)
同上「作品案内」ページ見本
(制作中のため、変更になる可能性があります)


■シリーズロゴについて

 巻き貝を耳にあててみるように、「あいだ」から聞こえてくる声や、音に、一緒に耳を澄ませてみませんか。――そんな思いを込めたロゴデザインです。

デザイナーから

「巻き貝に耳をあててごらん。海の音が聴こえるよ」
幼い日、だれからか教わって、サザエでもハマグリでも貝を見つけると、まず耳にあてて、音を聴いてみるようになりました。
でも、どの貝でも海の音がするわけではありません。じっと耳を澄ましているうちに、どうやら音は貝が発しているものではなく、貝とぼくの耳の「あいだ」にあるらしい、と気がつきました。
ふだん、ふつうに生きていると聴こえない音が、巻き貝を耳にあてるときだけ聴こえてくる。おなじように、日常のなかでは、なかなか見えてこないものがあります。
この本をひらくことで、さまざまな「あいだ」の音を聴くことができたなら――そう思ってデザインしました。(矢萩多聞)

 シリーズ「あいだで考える」は、2023年4月からの刊行を予定しております。特設サイトも鋭意制作中です。今後、刊行へ向けて少しずつ情報を発信してまいります。

 ひとりでも多くの読者に届けたい一心で、著者、編集者、デザイナー、画家が一丸となって制作を進めております。どうか、楽しみにお待ちいただけますと幸いです。よろしくお願い申し上げます。

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頭木弘樹『自分疲れ――ココロとカラダのあいだ』商品ページはこちら
戸谷洋志『SNSの哲学――リアルとオンラインのあいだ』商品ページはこちら

特設サイトが公開されました!(2022年12月13日追記)
https://www.sogensha.co.jp/special/aidadekangaeru/