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アラサー迷子…からの気づき。

駅に向かうまっすぐな道を歩きながら、ふと思い出したのが、9年前のこと。 

引っ越してきたばかりで、直感で進んだら、全然違うところに出たんだった…。ザ・迷子。

自分は道に迷わないと思ってたのに、30過ぎて迷うなんてめちゃくちゃ落ち込んだ。


私、道には迷わないんで。その理由

あまり道には迷わない、という変な自負があった。

そのはじまりは小学1年の夏休み。

母と奈良へ行った。
地図の苦手な母は、泊まるはずのホテルが見つからないとおろおろし始める。

私は母の代わりに必死で地図を読み、行き先までたどり着けた。

「すごい!頼りになる!」という母の言葉が嬉しかった。

その後、初めての地ではがんばって地図を読み、母を連れて行くというスタンスが定着していく。

そして成長に連れて「道案内は得意」「道には迷わない」という自覚が出てくる。

そのうち、地図はざっと主要な目印を確認するのしたら、あとは直感で進むことが多くなったが、ほとんど迷うことはなかった。

最初の失敗は、大学1年、仙台。

大学へ進学して、駅からはかなり離れた住宅地にある小さな寮で暮らし始めた。

山を切り拓いてつくられた「八木山」という住宅地。

八木山の学生はほとんどが原付免許か自動車免許を取りモーターの力を借りて通学する(中には4年間チャリ通のツワモノもいるけど)。

大学1年の5月、私はまだ免許もなくバス通学。

寮の前を通るのは1日数本しかなく、基本は八木山のてっぺんでバスを降り、住宅地の中を約15分歩く。

その日はなぜか「初めての道を通ってみよう♪」と思い立ってしまった。

「小さな冒険みたいでワクワク〜」と、いつもとは違う道へ入る。


2000年代前半。
まだスマホなんてない時代。

直感で進むのみ。
だって私は道に迷わない女だから

でも、雲行きはあやしくなる。

進めど進めど、着かない。
家ばっかりで目印なんもない。

住所の表示を見ても、寮との位置関係がわからない…。

大学1年で、迷子。

まずい。お腹も空いてきた。

とにかく大きな道に出ようと車の音を頼りに歩いて、小学校発見(でもこの時点でどう帰ればいいかわかっていない)。

このまま、わからない道を直感で進むか迷った挙句、小学校から八木山のてっぺんへ戻り、いつもの道を帰った(トータル1時間以上歩いて…)。

思い込みってこわい…迷った理由に今気づいた。

なんで迷ったのか。
なんで私の直感は通用しなかったのか。

その理由を今、改めて考えてみた(誰も気にならないかもしれないけど)。

答えは、本厚木も八木山も、大きな道に対してナナメの道があり、さらにそれぞれが碁盤の目を作ってるから!

これ、地図を今日見返してわかったこと。
道がナナメだから、くらいしか認識してなかった。

あの頃の自分にこの答えを教えてあげたい(笑)。



それ以前に迷わなかったのは、碁盤の目が基本1つのわかりやすい土地ばかりだったんだろうなぁ。

せつない気づき。


ちなみに最近はスマホあるし、もう母と初めての土地へ出かけることもないだろうし、直感使う機会がない。


今思うとそもそも、母と旅する、なんて貴重なことだったのかも。
もう時々顔見せに実家に帰るくらいで、旅行なんてなさそうだな。ちょっとせつない。


駅前の道を見てたら、なんだかいろんな気づきがありました。


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