【短歌】連作：十二月五日に空いた穴はもう

十二月五日に空いた穴はもう埋めずに愛すことにしたので

絨毯の上に並んだエフェクター、アンプ、グレッチ、マイク   …それでも、

冬の星になれたのかなあ   そっちではやっぱりビールもすぐに冷えるの？

ロックンロールという音楽がヒトの姿だったらあなたみたいな、

ちゃんと逢えましたか？　黒くて背の高いギターを愛する大親友に

探してる同じ銘柄吸いこんで煙のむこうで笑うあなたを

いまもまだ画面の中ではにかんで歌うしゃがれた声のカナリヤ

置き土産遺していった愛の音色   再生ボタンを押すエイプリル

楽しみな気持ちと寂しい気持ちでいざ蓋を開いたら、新曲のみならずPVやらメンバーの荒吐出演やら新規物販のお知らせやら、嬉しい情報が多すぎて若干困惑気味。
そんな4月3日です。キュウさんお誕生日おめでとうございます🎂

ようやく不在の世界に慣れ始めたと思ったのに、遺された人たちも一緒になってまだまだたくさんの贈り物をくれるので、ずいぶん甘やかされているなあと思ってしまう。

飛行機に乗った時、雲の上の景色を眺めるのが昔から好き。
見えるのは雲の白と空の青だけ。でも、それ以外のものが何かあったりしないかなって、思わず窓の外をぼんやり眺めてしまう。まああるはずはないんだけど。

献花の会で東京に飛んだ時。白と青だけの景色の中に、黒い豆粒みたいな人が歩いてないかなあと思わず探してしまった。いるはずはないんだけど。
これからも飛行機に乗るたび探してしまうんだろうなあと思う。きっと。

こちら生憎のKAMINARI TODAYです。
そちらのお天気はどうですか。
新曲、ちゃんと届いたよ。ありがとうね。