愛しい時間だった
8月10日 木曜日 晴れ
朝、昨日上司から聞いた組織変更の話が、全社向けに発表された。
ほぼ全員リモートなので社員の動揺はわからない。
こんな時社員同士がネガティブな噂で盛り上がってしまうのは避けたい。
と思う暇もないほど忙しい日でした。
今日も体調不良で一名欠席。
現場は2名体制なので、今日も出社してる一名(A子)がワンオペになる。
早めに声を上げてくれたので、ある程度はぼくが手伝うことはできたが、送られてくるテキストからも忙しくて機嫌が悪いのが伝わってくる。
タスクをこなせないのは本人の管理能力の問題もあるはずだが。
19時まで働いて、夕飯は釜虎でうなぎまぶしご飯を3人で食べた。
息子が手を洗わなくて、毎回小競り合いするのに疲れた。
8月11日 金曜日 祝日 晴れ
朝、息子の大声で目覚める。
部屋の向こうから妻に歯向かって大声を上げたようだ。
耳をそば立てると朝食のあとに手を洗わないことで言い争っていた。
いつものように様子を見てから、何もなかったかのように寝室を出て、息子をたしなめる。
妻はなぜかこれができない。息子の小さな言い分を受け止めない。
例えば「ただいま」と帰ってきた息子に「おかえり」も言わずに、「手を洗いなさい」と叱りつけるような毎日。一方通行の二人。
とにかく体力がない。体力がないから余裕がない。
少しでも楽になるよう、おれにできることはなんだろう。
昼は久々に鍼灸院。
最初は肩が上がらなくなって通い始めたが、通ってる内に痛みの出る場所がどんどん変わっていき、いまや半ケツをだして、尻に鍼を刺してもらっている。
家に帰るとちょうど昼寝をしようとしていた息子に呼ばれて一緒に寝る。
息子は父親であるぼくにチューはしないけど、鼻と鼻をくっつけるのが好きで、暗い部屋の中こっそり鼻と鼻をつけてきた。
愛しい時間だった。
明日か明後日からは雨が続くようなので、作り置きのために買い物。
夕飯はハヤシライスをたっぷり作った。
妻は息子の髪を切ってくれた。
以前からかなり嫌がってたバリカンを受け入れてて、父感動。
息子と妻が寝たあと、先日みたミュージカルのオリジナル映画「ONCE ダブリンの街角で」をAmazonでレンタル。
なんだ、あのミュージカル、めちゃくちゃクソじゃないかと思うほど、素晴らしい映画だった。
ミュージカル中にずっと違和感を感じていた、陽キャ感はすべてオリジナルの映画にはないコメディ設定だし、本当に商業的にアレンジされたものと納得した。
そもそも、ダブリンで、お金も仕事もないこと、寒いこと、移民であることの苦しみや絶望感がミュージカルでは描かれてなかった。
ただ音楽を借りてミュージカルにされたって感じで悔しいよ、おれは。
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