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発達障害受験生の息子は日々成長中

久しぶりの中3長男のお話です。
今年は受験生
先日、中学校の進路説明保護者会へ行ってきました。
子育てしてきて初めての受験。
子育てを終えた世代の方々がすごいなぁ~と思うばかりです。

受験するのは息子なのに、親も受験生のような気分になります。
今は塾に行かせるのが当たり前。大学まで行かせるのが当たり前。
の世の中であるような…。
でも少しずつ変わってきているような。

すべて「ような…。」しかわからない私です。
流されやすいので、あちこちから情報を得るとブレブレになり混乱します。
そして被害者になるのは子供達

だから、子供の意思を尊重したい
自分が意思表示できない子供だったから余計です。

発達障害(ASD・ADHD・LD)診断がある息子ですが、
中学に入り急成長を遂げています。
決して学力ではありませんが、学力もビリとかではなく中の下位を保てています。
息子は塾を希望しましたが「必要ない」と判断したので毎晩、
母親の私と一緒に勉強しています。

急成長というのは勉強ではなく生き方や人間性の面です。
「自立してほしい」
という想いが見えるようになり母として嬉しいです。
息子は私と正反対で自分というものをすごく持っている子です。
私が色々なくだらない情報を得るたびに伝えても、ものすごい毒舌で打ちのめしてきます。おかげで洗脳されず逃れることが出来ています(笑)
でも同意できることには「今からでも遅くないんだから勉強すればいいんだよ」と言います。
買い物に行けば黙って私の手から買い物袋を奪い持ってくれます。

離婚した時(小学4年生)には
「俺は高校を出たらパパのところへ行く」 
「パパと一緒に住む」
と言っていたのに、中学に入ったあたりから言わなくなりました。
あえて触れておらず息子には確認しておりません。

「働いたら出ていきな~!男の子はいつまでも実家にいないで自分で生きていく術を学ばないとね」いう私に「お金は入れるから居させてよ」
と言うようになりました。

そう。息子は高校卒業後は就職したいといいます。
働いてお金がもらえる大人の世界が羨ましいといつも言います。
今より絶対楽しくなると言い張ります。

高校は就職に力を入れているような高校。
でも特性ある子に理解がある高校。
を希望しています。

自分が行きたいと思った高校を選ぶよう伝えますが、
私立は高いから、電車通学はお金かかるから
と気にして県立で探すといいます。

子供にこんな気遣いをさせてしまう自分が情けなくて、
お金はなるようになるから心配しないでいいと伝えてます。
今のところなるようにならないですが(笑)
「なるようにする」と決めました!

自分の予定も把握できず、時計も読めない、漢字も書けない、できないことだらけだった手がかかる息子だったのに、
中3になってから休日は一人で電車やバスをつかって大好きなプラモデルを買うために色々な街へ一人旅をしています。
知らない町へ行き、お店の人と話をしたり食べられるものを見つけ一人で買い食いしたり、なんだか楽しそうです。
先生方や関わってくださった方のおかげです。感謝しかないです。

不安で一人ではどこも行けなかった息子が始めて一人で出かけ帰宅した日
「俺もう、じいちゃんちも余裕で一人でいけるよ。乗り換えもわかった。
いやぁ楽しかったわ」
と自信に満ちた表情で話してくれたのが嬉しかったです。
おそらく中学生になり部活で遠征することで電車やバスに乗る機会が増えたので抵抗がなくなったのだと思います。

唯一心配なのは人間関係。
息子は特定の仲良しの子をもちません。
本人曰く、これが生きやすいのだそうです。
だからと言って学校では「浮いているわけでも、孤独でもないです。上手な距離感を保って生活できていますよ」と先生は言います。
本人も「俺は友達は沢山いる」と言います。
訳が分からないですが、息子は自分のワールドをもっていて自分の世界観で生き続けています。

自分は発達障害がありちょっと周りとは違う。
けれど、これが自分
って自分の特性を恥じることなくハッキリと自覚して生きています。

偏食が激しく白米と納豆と海苔で15年生きてきた息子ですが、
ちゃんと成長してくれているようです。
食べられないものだらけなのに、普通級の皆と一緒に林間学校や修学旅行も行きました。調理実習も普通級の皆と一緒に作ります。
出来上がった料理は食べられないので、支援級の担任の先生に毎回食べてもらってるのだそうです。

大きな心配をしなくても子供はちゃんと成長していくんだなって最近思います。
手をかけすぎるのもよくないし、手をかけなさすぎるのもよくない。
その狭間で悩むこともありました。

子供に与えられた環境や境遇によっても変わると思います。
私がシングルマザーになったことで息子は成長したのかもしれません。
子供に申し訳ないことをしたと罪悪感ばかり抱えて生きてきましたが、
選んできた道には何かしら意味があるのかもしれないと思えました。
逆に自分がしっかりしなきゃ…と重荷になっていないか、心配になることもありますが、いつの間にか身も心も親より大きくなっていました。


来年には「高校生になりました!」
とご報告が出来るよう日々、がんばっていきます。

今日もお読みいただきありがとうございました。

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