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[完]尋常性白斑と15歳のわたし

1年間通院して治療したのに治らない白斑。
私の担当医は女医さんでした。
綺麗な大人の女性 そのものでした。

ある日、先生から言われました
次の通院の時はお母さんかお父さんと来れる?
今後の治療について話したいから。

治らないのに連れてきてどーすんだよ?
と内心思いながら、次の通院日は母親と行きました。

今後の治療
それは「表皮移植」でした。
1年治療しても改善が見られない。
腰はともかく、年頃の女の子だし、顔は気になるだろうということで表皮移植手術についての提案と説明だったのです。

私は治療から1年経った頃、高校1年生の夏休みを利用して手術しました。

表皮移植
白斑になっていない自分の皮膚から表皮を摂り、白斑箇所に移すという手術です

お尻が良いとされてましたが、あいにく、近い腰に白斑があるため、大事をとって左の太腿から移植することになりました。

25年も前の施術なので今とはまた違うかもしれませんが、私の記憶の限りで
お伝えします。
なんと手術室に入ることも無く病室で行いました。入院も1日だけ。

かなり太い直径10cmはあったような注射器だと思うのですが、これを逆さにし太腿にあて長い長い時間延々と吸引し表皮を摂取し、顔の白斑部分に移植したようです。
細かいところは医者じゃないのでわかりません。

記憶にあるのはこれだけ。
痛かったとか辛かったとかあまり記憶にないんです。

当たり前ですが、太腿の吸引した丸い部分は肉が見えるまで剥がれ落ちました。もはや、白斑よりこっちが痛々しく見えました。

きっと痛かったはず、辛かったはず、ビビったはず。
でも、この時も私は大丈夫しか言わず我慢してました。

皮膚の再生力は凄まじく数年で丸い円もすっかりキレイに消え元通りの太腿に戻りました。

顔の方も、すぐにキレイになる訳ではなかったけれど、1年もたったころにはだいぶキレイになり数年後には、よぉーく見ないとわからないくらいになりました。

いつから通院しなくなったのか、残念ながら記憶にないのですが…
あれから25年。

今の私の顔の白斑

ヤンキーばりに眉毛ないですが白毛だから剃り落としてます

あくまでも表の皮膚を貼り付けただけなので、白斑がある毛は白いままなんですが、つるつるしてうっすら白い箇所が白斑の部分です。

お化粧すればこのように↓眉毛も作れる。
女で良かった。

眉は描かないと外出れないけれど、今は眉より額シワの方が深刻です(笑)おばさんですから。

今も白斑側を前髪で隠す癖は抜けませんが、
誰も白斑とは気付かないです。

そして腰は?というと、もう20年以上治療していません。

発症した時の写真は、あいにくないので伝わりにくいですが、めちゃくちゃ薄く小さくはなりました。

腰の真ん中に、この白斑があります

もっと広く濃く、世界地図みたいだったんです。
見ようとしなければ見えない場所なので、今や自分でガン見するのは年に数回くらい。
ただ明らかに見る度に小さくなっています。
治療せずに「世界地図 ⇒ 島」くらい小さくなりました。

この経験から病に意識を向けすぎないことの大切さを私は学びました。

そして親はいくら払ったのか知りませんが、
金をかければある程度はキレイにできる。

金はあるけど愛がない家庭で育ったと思っていた私も、今は両親に心から感謝しています。


でも、心の傷は、なかなかそうもいかなかった。癒えることはなかった
化け物顔の映像も周りからの視線も、この15歳から私は止まったままでした。
あれから数十年、ずっと卑屈に生きてしまったのです。だからこの後も摂食障害やら円形脱毛症を繰り返しました。


そんな私の15歳の傷を癒してくれたのが
ただひろ先生のこの記事です。


同じように白斑で辛い傷を抱えてる方
女性であることが苦しい方
いじめらてる子
ぜひ見てほしい。
周りにそんな子がいたら上記記事も含めたマガジン
ただひろ先生のメンタル処方マガジンを紹介してあげてください。
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カウンセリングや薬に頼るより効果的です。

このnoteで発信したことで出会えた、ただひろ先生に感謝です。

自分なりに考えた白斑になった原因と心の傷は、また別途お伝えしたいと思います。
今日もお読みいただきありがとうございます。

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