『いい音楽』の『いい』と思う感覚とは?〜前提条件〜
心踊る『いい』音楽を作りたい。ソーダ・ヒロです。
前回の記事では【『いい音楽』の『いい』と思う感覚とは?〜問題提起〜】として、
シンプルに『いい音楽』の『いい』って何?
どういう感覚のことを『いい』というの?
という問題提起をしてみました。
この問いに対して、こんな持論を展開してみたいと思います。
それは、
『人は皆生まれながらにして「いい音楽」だと判断するセンサーが備わっている。』
ということです。
なぜそう思うのか?それを以下に挙げていきたいと思います。
『人は皆生まれながらにして「いい音楽」だと判断するセンサーが備わっている』事例
自分のことで申し訳ないのですが、
僕が小学6年生の時、テレビから流れてきたスピッツの『楓』を聴いて「いい曲だなぁ」と思いました。
それはもうホント直感的にですが、まだ小学生の、音楽についての技術も知識も何もない状態でそう感じたのです。
同じような事例で、
僕が車で星野源の『恋』を流した時のこと、曲が終わった際に、一緒に乗ってたウチの小学1年生になる息子から「さっきのもっかい!」とリクエストされました。
僕→「さっきの曲好きなん?」
息子→「うん!」
僕の→「なんで好きなん?どっかで聴いたことあったん?」
息子→「知らん!さっきのもっかい!」
と、こんなことがありました。
星野源さんの『恋』は言わずと知れたその年を代表する名曲ですが、
「あのドラマの〜、、、」
とか、
「星野源の〜、、、」
などといった予備知識なしに、一聴しただけで感覚的に「いい曲だ」と思ったようでした。
米津玄師さんの『パプリカ』に関しても、世の子供さんたちと同様に、ウチの子もその曲が流れてきた瞬間に立ち止まり、テレビを食い入るようにして見るのです。
こういったことは多くの方が身近に経験したことのある出来事なのではないでしょうか?
次に、別の角度からの話として“感覚器”について触れてみたいと思います。
初期設定がほぼ一緒な人間の“五感”
“五感”と呼ばれる感覚器の感覚は、人は皆生まれた時から初期設定でほぼ同じに作られていますね。
例えば、
「触覚」は熱い、冷たい、硬い、柔らかいなど、触った時の感触は皆だいたい同じ感覚を感じると思います。
熱湯を触って「冷たい」とは思いませんし、石を触って「柔らかい」とは思いません。
同じように、
「聴覚」→音の大きい、小さい etc...
「嗅覚」→良い匂い、臭いにおい etc...
「味覚」→甘い、辛い etc...
「視覚」→明るい、暗い etc...
など、
生まれた環境で多少の誤差はあったとしても、人は初期設定で同じ感覚が備わっています。
初期設定がほぼ一緒な人間の“感情”
「褒められると嬉しい」とか、
「否定されると悲しい」とか、
“感情”においても、人の本質的な部分には、普遍的な感覚があります。
僕らは音楽を通して“感情”を聴いている
その中において、
音楽のメロディーとは感情を音として表現したもので(「メロディー=感情の擬似化」←勝手な持論)、
僕らが音楽を聴く際には、音楽を聴いているようで実は音楽の中の感情の要素を捉えているように思います。
その要素を少し分解すると、
「心地よい」「切ない」「嬉しい」「楽しい」「不安」
など、
まだまだ形容できてない感情もありますが、
そういった根源的な感情を捉え、共鳴するセンサーを皆初期設定でもっていると思います。
(メロディーが切なかったら実際に切ない気持ちになる、とか)
って、、ちょっと説明が過ぎますね、、軽くパニックな文面なので、またまた我が家の事例を。
感情に共鳴するセンサーを初期設定で持っている事例
ウチには生後4ヶ月の赤ん坊がいるのですが、不思議なことに、こちらが笑いかけると笑い、小学1年の息子が泣いてると赤ん坊も泣くんですよね。
実際に嬉しいとか悲しいと感じているかは専門家ではないので分かりませんが、「反射」のようなもので、感情による動きを何か察知して反応しているようです。
ホント不思議なことですが。
このことはつまり、
人は感情の動きを受け取った時に自分の感情が動く、ということ。(「目には目を」的な発想)
ここまでが前提条件の話 。。 汗
この前提条件を踏まえた上で、「いい音楽!」と感じるときの『いい』の正体を考察してみたいと思います。
長くなってしまったので次の記事にて。。。(続く)
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