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終わりの始まり-序章-


こんにちは。

ブログの下書きを書いてはいますが、どう纏めようかと大苦戦しております。

今好きなバンドたちの重要な出来事が9月に起っている事が多く、それを9月に上げたいと思ってはいるのですが大作になるので…(言い訳)



くろし君「しかも年は違うけど同じ日付で起こっちゃってるからね…で、どうするの??」

めいちゃん「わたしが一緒に行ったところと同じ場所のお話からにする?それとも昔のお話しにする??」

わたし「今の時期におこったこの出来事にも関連するからこの話から行こうかな?かなり昔になるけど」

くろし君「そこから行こう」

私「9GOATS BLACK OUTの解散発表の20120728から20130209までのお話にするね。長くなるのでシリーズ化してお送りします」


めいちゃん「それでは、今から約9年前まで時間を巻き戻しますね」


2012年7月28日

2012年7月28日の夜のこと、掛け持ち先のバイトが終わり帰宅途中のコンビニで車を停めて携帯のメールを開いた。


9GOATS BLACK OUTより大切なお知らせ。

"9GOATS BLACK OUTは2013年2月9日赤坂BLITZのライブを持って解散します。"


…目を疑った

エイプリルフールだと思いたかったが今は7月だ。

この時点で一年以上ライブに行けてなかった事に対して後悔してしまった。 

それと同時に…ryoさんが歌うのをまたやめてしまうかもと言う恐怖に襲われ始めた。


その頃のわたしは新しい会社に就職したばかりではあるがそれまで続けていた短時間のバイトを掛け持ちしていて色々私生活が忙しく、今後の人生について考えて悩んでバンギャルである自分を遠ざけていた。

Sugarが解散してから色々あってライブに行けるような状態じゃなくなったからってのもあったんだけどね。

ただ一つ、ライブに行けなくても9GOATS BLACK OUTだけは追っていた。


この頃にはライブに行ける状況になってきたが9GOATS以外あまり興味を持てなかったのでライブ自体時々行くくらいになるだろうな…と思っていたところに飛び込んできたのがこのお知らせだなんて…


…状況が読めなくて見送ったワンマンツアーライブのどこかに行こうと決めた。


20120818 Kind of human mindツアー名古屋




解散発表後のライブは既に大阪で行われていたが検索してもライブの感想が見つからない。

だが、ライブ前後の客席の空気はそれまでの9GOATSには無かったピリついたものがあるのを感じた。


-大阪で何かあったのだろうか?

当時SNSではバンドの公式以外見ていなかった私にそれを知る手段がほとんど無い。

一年ぶりの9GOATSのライブは暗転してからBGMである坂本龍一の「High Heels」を流して幕が開いたところまでは同じだった。


幕が開いて出てきたのは私がそれまで知っていた9GOATSじゃない違う何かだった。

それまでと真逆の頭からつま先まで全身白の衣装だったり、このバンドの要になっていたマニピュレーターのAkayaさんが居ないというのも大きいのかも知れないが…


ライブで楽曲を演奏しているよりも、ただライブを進行させていると言う無機質な機械に思えてしまった。

アンコールでのMCで本人達は通常のライブの時と同じようにしていたのかも知れない。

だが、このライブの感じでどうでも良い事をぐだぐた話をされても何も反応できない。

それどころか解散発表に一切触れようとしないしryoさんは困惑した表情を浮かべつつまぁ、いいじゃないかみたいな事を言って有耶無耶にして曲が始まりライブが終了した。


あれ?9GOATS BLACK OUTってこんなバンドでしたっけ??



9GOATSのライブなのに心にモヤモヤが残っただけで何も響いてこないなんて初めてで戸惑った。

今までなら作り出した空気に引き込んでその後ずっと心に響く物を与えてくれたのにどうしてだろう?

その戸惑いと同時にあの有耶無耶にした時のryoさんに対して納得がいかない怒りが湧いてきた。

「何よりもその音と声がもたらす作品、音楽が、人の心を打つことができるか」


詳細はまた別の記事に書くが、上記は9GOATS BLACK OUTが掲げてきたコンセプト。

このコンセプトによる生と死をテーマにした作品に心を打たれた。

ryoさんの硬質さと豊かな歌声、utaさんの変幻自在なギターの音色、hatiさんの柔らかくも芯が強く音を引き立たせるベース、そこに合わせてまとまりを作るサポートメンバー達が生み出す音の化学反応が好きだった。


生と死がテーマになってはいるが、ロマンに走る事はなくただそこにある現実として向き合っているところが大好きだった。

楽曲だけでなくジャケットのデザインを自ら手掛けてパッケージするところまでが一つの作品として取り扱う姿勢が大好きだった。


考えさせてくれる楽しみをたくさん与えてくれるりょうさんの言葉が好きだった。


そんなバンドが不安を煽って何も残さないなんて…このままじゃ納得がいかないよ…


解散発表時に告知された9GOATS BLACK OUTの故郷である新潟で行われる9GOATS最後の黒服限定ライブの3daysのチケットをすでに確保していた。

期間は2012年9月21日〜9月23日、休みが取れるかわからないので3日間全部は無理かも知れないが何がなんでも新潟へ行くと帰り道に決意した。

これ以上後悔する事が無いように2月9日まで9GOATS BLACK OUTの終焉に向き合う事も…



終わりの始まりへ

くろし君「あのりょうさんがそんな風になった事があったんだね…」

めいちゃん「何故解散したらりょうさんが歌うのを辞めるかもって思ったの?」

私「りょうさんが昔いたGULLETってバンドが解散した後にりょうさんは引退すると言って故郷の新潟に帰ったの。その時私はライブでりょうさんを見に行かなかった事を凄く後悔したんだよ、名古屋にいたのにね…」

めいちゃん「そんなことまであったのね…」

私「その3年後のクリスマスイブに9GOATS結成のお知らせが来た時本当に嬉しかったし、もうそんな後悔はしたくないと思ったの。この曲を聴いたら更にその想いが強くなったんだ」


くろし君「結果としてもうそんな心配しなくても良くなったんだよね?」

私「うん、そうなんだけどさ…解散するまでの半年間色々不安になる事があったんだよ…」


めいちゃん「新潟に行く前にどうしてこのライブの事を書いたの?」


私「このライブがバンギャル復活と共に1番大きなターニングポイントになったからね、行かなかったら君たちと出会うこともなかったと言えるくらい」

めいちゃん「そうなのね、このお話の続きの新潟のライブに行ってきたのは9月21日なのね」

私「そう、私にとって1度目の9月21日よ…」

くろし君「やたらと色んな日付に執着してる理由もこれから段々わかってくるのかな?」

私「そうだね。この続きのお話はまた今度ね」

この続きの新潟編は昔書いたブログから文章を引っ張って再編集してお送りする予定です。


それでは!


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