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早期発見、早期教育は必要か?

今日は、幼稚園の先生方に向けての
研修を担当しました。
タイトルは「発達障害理解」

多くの場合は
「発達に特徴のある子どもの関わり方」
という表現をしていますが

今回は教員の方が対象でしたので
捉えやすく「発達障害」という言葉を用いました。

研修の中で「早期発見、早期教育」について
「保護者が気がついていない場合は
どうしたらいいのか・・・」という質問を受けました。

私は「気づかせてはいけません。」と即答しました。

自ら「気づく」ことは気づきですが
「気づかせる」ことは傷つきになりかねないのです。

いわゆる【病気】は早期発見で早期治療が
最も良いとされています。
治るものは、早く治した方がいい。

でも、発達障害については
必ずしもそうとは言い切れないのです。

保護者自身が「うちの子もしかして…」という
相談があった場合ですら
ドクターではない私が
安易に何かを言うべきではないし

ドクターだったとしても
診断は慎重にしてほしいと思っています。

それは、早期発見が保護者にとっての
「早期心配」「早期不安」につながり
「育児不安」になりかねないからです。

また教育者や支援者が
「将来、困らないために・・・」と言う
曖昧な呪文を唱えて
その子どもを追い詰めるようなことに
なってはいけないと思うのです。

もし、小学校に入る前に
学校生活が安心して過ごせるかどうか
保護者の方が心配に感じていれば
何かしらのサポートをしたいと思うし

学校に入ってから、何か困難を感じたのなら
その子にとっての、その時が支援を受ける
いいタイミングなのだと思っています。



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