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本気で育てるから本気で叱れる。

先日、NHK特集「のぞみ5歳〜手探りの子育て日記〜」を観た。
全盲の夫婦が子育てをする姿をおったドキュメンタリーで
1986年に放送されたものだった。

終盤で、のぞみちゃんがお父さんから叱られ
そのことで、大泣きをしながら
自分とお母さんが家を出ていく!と言い出す。

幼稚園のお友達に意地悪をしたことが原因だったらしい。

泣きついてきた娘をお母さんは相手にせず
終いには外へ行ってしまう。

「おか〜さん!おか〜さん!おか〜〜〜〜さん!」と
大泣きをしながら母を追いかける5歳の娘。

歳をとると涙腺が弱くなり思わず私も泣けてくる。

母は「お母さんはお父さんのこと好きだから
家を出ていけんもん!
だから一人で出ていかないといけんよ!」と言う。

「お父さんに謝れるか?」と聞くと
のぞみちゃんは大泣きしながら、やっと頷く。

家に戻ってきてお母さんが「お父さん、のぞみが
謝りたいそうなので聞いてやってください」と言い
穏やかにお父さんが言い聞かせる。

しばらくすれば父と娘は仲良く遊んでいる…というシーン。

父でなければ…
母でなければ…
あそこまで本気で叱れないものだ。
「意地悪をしてはいけない!」と本気で教える。

かつて私も娘が大泣きするくらい叱った。
本気で育てるから本気で叱れる。
やってはいけないことは本気で教える。

本気で教えるからこそ
親子の絆は結ばれていくのだと思う。

そんなことをあらためて感じた名作だっった。

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