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親の背中を見て子は育つ

先日、中学2年生の息子が言っていました。

「最近、ミクリ(小六の娘)がワーワーグズグズ言ってもお母さん達がギャーギャー言わなくなったからだいぶんいい。」

息子は、ミクリがワーワーグズグズすることより、それに反応して私たち両親がイライラして怒ることの方が嫌だったんですね。別にミクリが煩いのは大した問題ではなかった。

反省。

親が感情を揺さぶられるがまま混乱し、怒ったりキレたりすることが、どれだけ子ども達にとって怖くて嫌な事なのか、息子から教えられました。

見方を変えると、どんなに困った事が起こっても、親が冷静に、どーんと構えて対応していれば、子どもにとっても、その困った事は大した事ではない、なんとかなる事になるってこと。そんな感覚を身につけた子どもは、どんな困難に対面してもパニックにならずに落ちつて対処できるようになることでしょう。

お茶碗を割って「何やってんの!!」と親が怒り狂うと、その子にとって“お茶碗を割ることはとてつもなく大変なこと”になってしまう。お茶碗を割らないように、常に神経を使い、割ってしまったら“自分はダメなやつだ”とこの世の終わりのようになってしまう。誰だって間違えてお茶碗を割ってしまうことくらいあるのに。でも、親が「あらあら、怪我はない?こうやって片付ければ大丈夫。一緒にやろう。今度は気をつけてね。」と落ち着いて対応すれば、安心してお茶碗を使い、間違えて割ってしまっても落ち着いて処理することができる。そして、そうできた自分が自信になる。


親の背中を見て子は育つ、ってこういう事なんですね。

#子育て #児童精神科医 #母 #親

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