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息子のずる休み

中学二年生の息子が、とても疲れて帰ってきました。学校で嫌なことがあったそうです。一通り出来事を話し終えたあと、「もう疲れたから明日休むわ。」と言いました。夫も私も、「いいんじゃない」と即了解しました。もともと、キツイ時はいつでも休んでいいと言っていたので。

翌日、息子は以前からやりたかった、統合3DCGソフトBlender(ブレンダー)で初級編の3DCG制作を行い、夕方にはとても元気になっていました。「明日からスッキリ学校に行けそう!」「我が家がキツイ時はいつでも休んでいいって言ってくれる家庭で良かったよー。」と言い、翌日には普段通り登校し、元気に帰ってきました。


たったこれだけのことで、リフレッシュして明日に向かうことができるのかぁと思いました。

もし私達が息子が休みたいと言った時に、「そんな事で休みなさんな」と言っていたら、息子は休まなかったと思います。でも、「きつい」「休みたい」と言えなくなって、そのうち“学校に行けない”状態になっていたかもしれません。

辛い気持ちを吐露できる、学校に行くか行かないか選べるうちに休憩する、という事がいかに大切か。

外来にやってくる不登校の子ども達は、辛い気持ちを吐露できていないことが多いです。そして、登校しなければならないプレッシャーからギリギリまで頑張り、お腹や頭が痛くなったり、朝起きられなくなって、学校に行けなくなります。

私達親が、普段から、どんなにくだらない子どもの話にも耳を傾け、何でも話せる雰囲気を作り、そんな中から出てくる子どもの気持ちを受け止め、応えることができると、不登校の問題が少しは減るかもしれませんね。

#児童精神科医 #母 #子育て #不登校


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