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他者と自分への思いやり

『note みんなのちから』記念すべき第1回目の投稿です👏

初回は、わたしの大学時代のゼミの大先輩が事務局長を務めておられる、『認定NPO法人アクセス - 共生社会をめざす地球市民の会』の素敵な企画をシェアしたいと思います。

アクセスさんは、フィリピンで、現地の人と共にハンドメイド雑貨などを作り、日本で販売するフェアトレードの取り組みや、子どもたちの学ぶ権利を守るための就学サポートなど、様々な要因が重なり困窮せざるをえなくなった人々に寄り添い、精力的に活動されています。

しかし、今現在、フィリピンにも新型コロナウィルスの影響が押し寄せ、アクセスさんの現場も大きな打撃を受けているようです😢フィリピンでは、感染防止のためロックダウン(外出禁止令)が政府から出され、多くの人々が働くことができず、本当に窮地に立たされているという現実・・・。

そこで、アクセスさんは、フェアトレード商品であるハンドメイド雑貨の生産現場で働く人達(アクセスの仲間)にお仕事が届けられるよう、『寄付つきフェアトレード商品セット』という企画を始められました。
商品を買うこと・注文することによって、今現在、生産地で働く人が困っている現状を支援できるのと同時に、この状況が終息したとき、つまり未来も、安心して生産地の人たちが働くことができるような(商品を生産できる)、しくみになっているということです。日本のアクセス事務所には商品もあり、注文すると1週間程度でお家に届けられるようです。詳しくはリンク先をチェック↑↑

【この写真は、生産地で働く人の様子 (アクセスさんHPより掲載許可いただいています) 】

セット内容がとてもかわいい・・・(/ω\) メッセージカードやココナッツキーホルダーの完成品をはじめ、自分で作れるキットにもなっているようで、ゆっくりと流れる時間の中で、ワクワクしながら工作ができそうです。

*ちなみにわたしは、セット内容にもあるココナッツ雑貨を、長年、愛用しています。ココナッツの殻を磨き続けニスなどの塗料なしで作り上げられたもの(感動)!

【この写真は、わたしの愛用、ココナッツちゃんです☺】

ぬくもりのある商品も魅力的なのですが、この企画の素敵だなぁと思うところは、他者を思いながら、商品を手に取る自分もほっとできる(Happyになる)というところです。他者を思い、自分も喜ぶ。

というのも、わたしたちは、モノが作られる過程を知ることは少ないように思います。例えば、食卓に並べられる魚がどこの海を泳いでいたとか、野菜がどれだけの人の温もりによって届けられたかとか、着ている服や肩からさげているカバンの原材料のこととか、だれの手によって作られたかとか・・・。日々のせわしなさが原因でしょうか、考えることが難しくなっているように感じます。

簡単にパソコンのボタンを押せば何でも注文できるし、翌日には品物が届く。どこの店にいっても同じ服が手に入ったり、安く大量に買うことができる。便利な世の中です。

けれども、モノは、魔法のように、いきなり目の前にやってこない。どんなモノにも、作っている人や関わっている人がいる。そして便利性や安価が好まれる一方で、その裏側には、低賃金、重労働で働かざるを得ない人々がいたり、豊かな大自然が壊れつつあったりする。つまり、フェアなシステムとはいいがたい現実が世界にはある。これは、目に見えないがゆえに、その現実は忘れ去られつつあるということだと思うのです。

だからこそ、アクセスさんの企画や、フェアトレードそのものは、「どこかで何かがつながっているんだ」という事実、そして「相手と自分への思いやり」を教えてくれている気がします。

新型コロナウィルスによる私たちの生活への影響は大きく、全世界の人々が身体も心も大変な状況に追い込まれています。しかし、こんな今だからこそ、意識したいことだと感じます。
つながっているということを。断片的に見える物語でも、どこかで関係しあっているということを。

【この写真は、生産地で働く人の様子 (アクセスさんHPより掲載許可いただいています) 】