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教えて!師匠 はきこのおうちシアター vol.1「ウィスキー」

こんにちは!ソックスはきこです。
前からあたためていた企画。20年来の友人であり師匠、VITAMIN POWERS FACTORYのデザイナー日下訓志さんに聞く。オススメ映画を教えて企画です。
はからずもこんな時だからおうちでシアター。になりました。

・日下訓志さんとは?
ファッションブランドVITAMIN POWERS  FACTORYのデザイナー兼似顔絵師
日々のクリエーションも映画と音楽好きの師匠から学ぶことが多しです。
(現在、一緒に普段のワードローブにプラスできるちょっとユーモアがある服をテーマにお洋服を企画しています)

そこで、師匠にリクエスト!靴下目線?ファッション目線?それとも社会派で?オススメ映画を教えていただくことしました。靴下好き、かわいいもん好き、個性なもんも好き、そんなはきこ仲間の皆さんとシェアしたい映画から学ぶ、はきこのおうちシアター。記念すべき第1回はウルグアイ映画「ウィスキー」です。

教えて!師匠、はきこのおうちシアター vol.1「ウィスキー」

こんにちは。VITAMIN POWERS FACTORYの日下です。「ソックスと映画」というお題をいただきました。
なんかオススメ作品はないかな...いろいろ考えたけど、なかなかピンと来ず。
最初やし、ソックスやし、可愛くてポップで、なんとなくフランス映画っぽいのがええかな。と頭グルグルさせたけど、出てきたのはまさに真逆の地味な作品!

ま、それでええっか!いい映画やし。ということで、
今回ご紹介する作品は2004年のウルグアイ映画
フアン・パブロ・レベージャ&パブロ・ストール監督の「ウィスキー」です。
ソックスの可愛さ、ポップさ、若々しさ、オシャレさ…というものは
まったくありません(笑)

小さな靴下工場で働く、さえない人たちの心温まる作品です。
温まる という意味ではソックスのテーマとしてもありっちゃーありでしょう。
以前 私自身がFacebookに投稿したコメントを引用しながら書いていきます。

人の気持ちには '温度' があって、人と人が向き合う時 そのちょっとした '温度' の差というものがふわ〜っと流れ出すような動きを生み出すのかな。
そんなものが '感情' というものなのかな。

小さな靴下工場を営むハコボとベテラン従業員のマルタ。初老にさしかかった独身の二人には特別な会話もなく、いつもの時間と作業がただただ過ぎるだけ。

しかしある時、二人は偽装夫婦を演じることになる。

ハコボの母のお墓を建てるため、疎遠になっていた弟をブラジルから呼び寄せることになり、見栄からハコボはマルタに数日間 妻を演じてほしいと頼むのでした。
数日間の三人の交流の中で細かな心の動きや揺れをにじみ出すように描いた
素晴らしい作品です。
こういう映画が大好きです。

人は皆 孤独といえるかもしれない。
けれど誰かとの関わりなくしては生きてはいけない。
そして平凡であっても自分を抱きしめて生きているのだ。
変われない自分もそして変わりたい自分も
そんなこんなも溢れそうになりながら いつもの表情の中に閉じ込めている。

男の鈍感さと可愛い女心を散りばめながら三人の時間は終わっていく。
三人のこれからは…
そして三人の '温度' の変化は…
そのクライマックスは変わらない工場の機械の音と暗闇を見つめる涙と共に
ボクたちのそれぞれの心の中に託されている。
いやぁ これはいい作品です。
ぜひに。ではまた次回〜

・ひとことはきこと今日の一足
靴下のお題がこうきました、さすが師匠。淡々とした流れる時間のなかで
紅一点のマルタ。偽装夫婦を演じたことから、淡々とした日常が変化していく。
女性なら分かる、微妙な気持ちの変化。
靴下工場の音がこだましています。
頭に浮かんだ今日の一足は「lotus」!一見、地味で淡々としたように見えても、心の奥底に抱く感情がマルタに通じる気がしました。赤、赤、赤。

【ウィスキー・Whisky】
公開:2004年
監督:フアン・パブロ・レベージャ&パブロ・ストール
上映時間:98分

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靴下のお店を運営(ソックスはきこ店、2nd PALETTE JAPAN)。元編集者→バイヤー兼ディレクター、EC業。20代は欧州、30代以降は隣の国を行き来するお仕事。どこでも美味しいお酒とアテをモトめます。@sockshakiko @2ndpalette_japan

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