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【健脳】脳内付箋を一掃して旅に出る

新しいことを学ぶと、脳内に付箋が増えます。
学びを自分にインストールするための脳内作業です。
そうして学べば学ぶほど脳内に付箋は増えていくけれど、
その付箋が一気に要らなくなる時が来ます。

それが何かを「体得」したとき。

例えば、生まれて初めて自転車に乗れた瞬間「あぁ、これか!!」と、得も知れない感覚を得ますよね。靴紐を結べるようになった瞬間にも得る感覚。イメージと身体がつながったような「これか!」という感覚です。
これが「体得」した感覚です。

自転車に乗れるように親が手伝ってくれませんでしたか?
体得するまで親の教えを一つ一つ脳内付箋にして、覚えることが増えるほどストレスを感じていたはず。なのに一度覚えると、それらの付箋は突然一気に消え去ってしまうし、どうやって体得したか人に伝えることもできない。
そんな不思議な体験、ありませんか?

もはや親に教わったことすら忘れて、さも全部自分で体得したような気になってしまう。でも、それで良いのだと思います。
「やればできる」と自分を信じれる材料、最高の経験を得られたなら、親はそれで満足。感謝の気持は、心の中に収めたほうが礼儀でしょう。

ところで
スピノザは「エチカ」で、
真理は「体得」するもの
と解説していました。
(NHK 100分de名著 - 名著82 第4回「真理」13'31"~ より)

泳げるようになった後、どうして泳げるようになったか伝えらづらい。逆に自分が泳げたコツを伝えても、泳げない人が「これだ!」になるとは限りません。結局、体得するには知識よりも最後の「これだ!」が必要なのです。

そしてその
「これだ!」こそが真理

自分しか知らない伝わらない真理。正誤を問われることも、他の誰かに証明してもらう必要などありません。そして、真理を得たら脳内付箋はもう要らなくなります。

全部捨てて、次の真理を獲得する旅に出るのです。ワクワクしながらね。

これが、大人が学びを楽しむ、ということです。

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