見出し画像

社会的認知の歪み(4)障害認定

社会性の欠如。

それが自立的な社会生活を困難にしているとわかっていても、自分は障害者にはなりたくない。歪んだプライドを守ろうと、心の何処かで障害者を見下している。それが障害者に対する甘えやマウントとして現れます。

障害者と診断されることは、恥ではありません。

自立生活を営むために他者の支援が必要ということであって、今の社会、それが人間として「欠陥」があるなんてことは決してありません。障害を持っていたら人間性を否定されてしまう社会は20世紀で終わっています。

自立支援法(2006年4月施行)以降、障害を抱えた人は、一個人として福祉施設と契約を結び、必要なサービスを受ける制度に変わっています。

それ以前は、行政が障害者に対する「措置」として福祉施設に入所”させる”制度でした。この制度下では「措置」を受ける人=「欠陥」を持つ人、との認知が広まり、障害者の基本的人権が尊重されづらい社会でした。

今は制度が変わり、障害者差別解消法や障害者虐待防止法が整備されています。このように法制度としては整い始めていますが、人々の認知は急には変わりません。今も根強く「措置の時代」の認知を抱えて、自分自身が障害認定されることを激しく忌避きひする人が居るようです。先に述べたフリーライダーはその典型です。

出来ないことを隠して虚勢を張りつつ社会に寄生する生き方はもう辞めて、腹をくくって専門家に診てもらおう。障害は決して恥ではないのだから。

こういう自分だって事故で障害を負うかもしれません。それを恥と思うような社会にしたくない。障害を持っても、あなたはあなた。尊い存在です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?