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(令和版)罪を憎んで人を憎まず(1)

罪を憎んで人を憎まずの意味

タイトルに示した「罪を憎んで人を憎まず」という言葉、辞書で調べるとこういう意味でした。

罪を憎んで人を憎まず

罪は憎むべきだが、その罪を犯した人まで憎むべきではない、ということ。

[使用例] この思想――すなわち罪を憎んで人を憎まざるていの大岡さばきが、後世捕物小説の基本概念になったかも知れない[野村胡堂*江戸の昔を偲ぶ|1955]

[由来] 「孔叢子―刑論」に出て来る、孔子のことばから。昔の裁判官は、「其その意を悪にくみて、其の人を悪まず(悪いことをしようという気持ちは憎むが、その人そのものまでは憎まない)」という態度で裁判に臨み、どうしても避けられない場合だけ処刑していたのに対して、今の裁判官はその逆だ、と述べています。日本では、「意」が「罪」に変化した形で定着しています。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について@コトバンク

日常、色んな所で聞きますが「罪を裁く人の心がけ」が本質的な意味のようですね。

製造業の「罪を憎んで人を憎まず」

実は製造業でも似たような意識があると思います。

過去に品質保証の仕事をしてました。お客様からの苦情と製造ミスと設計不良に向き合って、今を解決しつつ未来を良くする仕事。

ネガティブな出来事が押し寄せるその仕事を「ドブさらい」と揶揄やゆする同僚も居ましたが、自分にとっては誇りでした。そのときの支えが「人を憎まず、仕組みを憎む」という意識です。誰から教わったのか覚えていません。

一例ですが「機械音がうるさい」と言うお客様を訪れると四畳半程度の部屋に不相応に大きい機械が設置されていました。うるさいと言われても不良ではなく当時の実力。「買ったお客様が悪い」と頭をよぎっても、そうして顧客を切り捨てるわけにはいきません。(OEM先の営業の方も居たし^^)

「どうした営業?なにか理由があったのかしら?」と考える。顧客を責めず、営業も工場も開発も責めずにさかのぼって苦情が起きた仕組みを考え続けます。それが製品品質を高める私に役立つ発想方法でした。

今の仕事は違うけど、この発想方法は今でも役立っています。
Do the 発想!


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