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公徳心(8)道徳性発達段階1-他律的道徳性

道徳判断基準の話を続けます。

段階 1 他律的道徳性(幼稚園年齢 5歳前後)
権威を持った大人が決めることが正しいことであり、それに従うことが正しいことと判断する。この段階では、先生や権威者の言うことを聞かないと叱られるといった罰回避が道徳判断の基準になってくる。事の善悪からの判断ではなく、「お店の物を黙って持ってきたらお巡りさんに捕まるからしない」など、罰を避けるために規則を守る段階である。
したがって、まだ小さいからと甘やかすのではなく、悪いことは悪いとする毅然とした親の態度が躾に功をなす時期だといえよう。挨拶や食事のマナー、睡眠・起床を含めた基本的な生活習慣などは、段階1の幼稚園から就学前までに習得させておくのが望ましいといえるであろう。

叱られるからやらない。捕まるからやらない。

いかにも園児が言いそうです。

ですが、大人でもそういう表現をする人が沢山います。しかも年配、かなり高齢の方に多い。その割に、交通量が多い幹線道路をゆっくり歩いて横切ったり、無理な割り込みをしたり、周りに迷惑を掛ける幼稚な行為も年配の方に多い。なぜでしょう?

時代の変化や体の変化に適応することが困難になって、精神的に無力感に苛まされ始めたのかしら? 無力が故に退行欲求が発動して、俗に言う「子供返こどもがえり」してしまったのかしら?前頭葉の衰えによる感情老化かもしれません。

いずれにせよ、他律的な姿勢に退行するのは「青春」に背を向けている。

退廃的なPVが、感情老化の世界を写す。

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