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福祉とNPOも”いぶし銀”

今年の秋「土木の仕事は直接感謝されることが少ない」と聞いた。

たしかに、道路や水道などの公共インフラを利用できるのも、見えないところで風雨にさらされ泥まみれになりながらも頑張る人のおかげなのに、それらは市民にあまりにも身近すぎて、あって当たり前のように感じてしまう。

公園だってそう。工事中は何だかわからないから感謝の気持ちが正直起きない。完成したものを使うようになって初めて感謝の気持が湧く。建物に至っては建築している人に謝意を伝えたことはあっても、土木への感謝の気持ちが薄れていた。失礼だった。それでも土木の人達は粛々と凄い技術を発揮してくれている。”いぶし銀”のようなカッコよさを感じた。そんな話。

あれ? 物質社会における土木のように、医療や福祉は精神社会における”いぶし銀”ではないか?NPO活動は市民社会における”いぶし銀”ではないか?
そう思った。というか、そう思っていたから、この世界に導かれるように入ったのだった。忘れかけていた。

人が健康で居るのは当たり前、ではなく医療や福祉が下支えしているから。街が健康であり続けるために下支えしているのがNPO。あって当たり前な公益事業。感謝されることは少なくても、社会のために全力で主体的に動く。「カッコいいじゃないか、頑張れよ」と自らを奮い立たせよう。

もともと技術に関心があって、理系の学校から技術職に進んだ自分だから、そのような裏方的な職業に魅力を感じるのだろう。表舞台で活躍できる人を影で支える、プロフェッショナルウラカターとして、腕を磨いてゆきたい。

まだまだやれることはありそう。楽しみだな。
生きてるぜ。


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