見出し画像

「頭を良くする」より「脳を丈夫に」

古い引用かも知れませんが、養老孟司ようろうたけし先生といえば、2003年出版の「バカの壁」を思い出します。あの時代にしてはショッキングなタイトルに興味が湧いて自分も買って読みました。分かる分からないというのは脳機能よりも心のあり方が影響している、そういうありがたい気づきをいただいた記憶があります。

あれ以降も活躍されている先生ですが、最近は本人が知ってか知らずか、養老先生の公演や番組コーナーがYouTubeでたくさん公開されてます。私も仕事柄、YouTubeで養老孟司先生か加藤諦三先生の話から学ばせて頂いています。

さて、先日拝聴したこちらで、先生は「頭が良い」より「脳が丈夫」がいい、と説いています。これはとても分かります。

生きていると、気付きがあっても答えが出ない不確実なことばかり。なのに学校の試験は正解があって、学生は、正解があることが当たり前の世界で生きています。そういう学生には答えがない不確実なことを記憶することは大変ストレスなことでしょう。そうなると、将来こうなってしまいます。

答えがわからないことに囚われて仕事が手が付かない!

こうならないために、どうしますか? 

”決めつける”。それは一時の気休めになるけど、結局”自分だまし”に過ぎません。自分を騙す習慣などよくありません。

「こういうもんなんだ」とか「きっと●●が理由だ、絶対」と強い語尾で脳を騙す。そのように現実社会を正視しない姿勢が身につくと、社会の認知が歪んだり、自信を失う習慣までついたりして生きづらくなります。

一時の気休めが、将来の生きづらさを作る。そんな皮肉なことばかりです。

ではどうするか?

やはり、不確実なことを不確実なまま脳にストックするしかありません。するとある日、目の前に不確実案件に効くヒントが現れて、不意に答えが見つかるのです。まさに”ヘウレーカ!”。これが学びの喜び、生きる喜びです。

不確実なことを不確実なまま記憶するのは大変なストレスです。だからそのストレスに耐える脳を持つ。不確実案件を沢山ストックするコツは”忘れないけどとらわれない”

これが、混沌とした社会で自分らしく生きるための、私の健康法です。

この姿勢は色んな場面で役立ちます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?