10月22日国際吃音啓発の日関連記事紹介

2016年10月22日 国際吃音啓発の日のイベントが東京都内で開催された。
筆者の吃音ガイドライン以外にも複数のメディアが報道した。

共通して指摘されているのは、厚生労働省が吃音は発達障害者支援法に含まれており、それに基づき精神障害者保健福祉手帳の取得ができること、社会保障制度を利用できるという。

現在、吃音は発達障害者支援法に含まれているため身体障害者手帳の取得が困難であることも説明された。行政では吃音症という診断名であれば間違いなく精神障害ということになるという。

長い間吃音当事者団体の派閥抗争により吃音が2005年から発達障害者支援法の対象であることが見える化されていない状況であったが、厚生労働省の発達障害者対策専門官からの「みなさんも困っているなら制度が使えますよ」という説明は大変心強かった。

2016年以降、吃音当事者の中にも障害受容ができている、障害者手帳を取得し、障害者枠で働きたいと考える人が増えてくるだろう。2018年は障害者雇用促進法において精神障害(発達障害含む)の計算式の扱いが変化する。事実上の雇用義務化が開始される。雇用する側も障害受容のできている吃音者であれば、ぜひ一緒に働きたいという気持ちの方が増えているので、今後は吃音者の雇用事例が徐々に蓄積されていくものと思われる。

・2016年10月22日、東京で開催された吃音啓発の日レポ 厚生労働省 日詰正文氏講演 吃音と発達障害者支援法 (吃音ガイドライン)

http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2016/10/20161022.html

・吃音(きつおん)は身体障害?精神障害? ──厚労省の専門官が回答(ハフィントンポスト 小口貴宏)

http://www.huffingtonpost.jp/takahiro-koguchi/disfluency_b_12614138.html

・国際吃音啓発の日 支援考えるイベント 現状など学ぶ(毎日新聞社)

http://mainichi.jp/articles/20161023/k00/00m/040/041000c

・吃音当事者の声を知ってほしい。10月22日国際吃音デー啓発イベント(りたりこ発達ナビ)

https://h-navi.jp/column/article/35025862

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