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SNS好事例紹介【デュオリンゴX】から学ぶ!バズと個性を活かしたキャラクター運用とは

今回は語学学習アプリのデュオリンゴの公式Xの投稿に注目します。公式キャラクターを活用しながら、型にはまらない投稿にチャレンジする姿勢は、多くのユーザーの興味を引いています。公式キャラクターを活かした投稿がマンネリ化している、公式キャラクターをどのように活用して投稿すればいいか分からないという方には特に参考にしていただけるはずです!

【公式キャラクター・緑のフクロウDuoが繰り出す、Xでのコミュニケーションとは?】

デュオリンゴの日本公式Xアカウントは、公式キャラクターである緑色のフクロウ・デュオが投稿するという設定で運用されており、現在は10.4万人のフォロワーがいます。

アカウントの中で投稿されるカテゴリをざっくり上げると以下の7つです。

・バズ投稿のデュオを活用したオマージュ引用投稿
・デュオリンゴに関するユーザー投稿への引用投稿
・デュオを探せやカレンダーなどキャラクターを活かしたお楽しみコンテンツ
・時節や○○の日とデュオを掛け合わせた斬新なネタ投稿
・アプリ上に出てくるデュオ以外のキャラクターに関する投稿
・アプリ上に出てくるちょっと癖のある文例
・イベント告知や裏側の投稿

アカウントURL:https://x.com/Duolingo_Japan 

その中でも注目したい2つの投稿カテゴリがあります。「バズ投稿のデュオを活用したオマージュ引用投稿」と「デュオリンゴに関するユーザー投稿への引用投稿」です。

まずひとつ目の「バズ投稿のデュオを活用したオマージュ投稿」を見てみましょう。5月21日投稿された「こういう、ちっこくて可愛いのだいすき!」と、小さなキャラクターに言及した2.2億という驚異的なインプレッションを記録したバズ投稿を引用した投稿です。引用元の投稿と同じように、小ささを際立たせて描いた2枚のデュオの画像を使って引用投稿しただけで、158.9万のインプレッションで3.2万のいいねを獲得しています。

投稿URL:https://x.com/Duolingo_Japan/status/1796377309470990824 

引用元の投稿からリプライや他の引用投稿を見ていただくと分かるのですが、様々なユーザーが小さくてかわいいと思うキャラクターの画像を投稿しており、「ネタ合戦」のような状況が作り上げられています。デュオリンゴもそれに合わせて自らの画像を用意し、乗っかっているのです。

また、引用元の投稿がされたのは5月28日ですが、その4日後の5月31日に投稿を行っています。それでも多くのインプレッションやエンゲージメントを得られているのも特徴です。大きくバズる投稿というのは即日収束するのではなく、フォロワー間で広がった後、フォロワー外(おすすめ上など)で長いスパンで広がり続けるため、このように少し日があいてから投稿に乗っかっても伸びる可能性が高いと考えられます。

デュオリンゴ日本公式Xでは、このようなバズに乗っかるという投稿を不定期で取り組んでおり、バズ投稿の引用RT上で「何このキャラクター面白い!」と思わせ新しいユーザーによる認知やフォローも獲得しているでしょう。

他にも億越えインプレッションを記録したバズ投稿を引用したオマージュ投稿では以下のようなものがありました!興味があればぜひチェックしてみてください!

ほっぺ鷲掴み素材に乗っかった投稿
投稿URL:https://x.com/Duolingo_Japan/status/1793976490440466440

とあるBeReal.投稿に乗っかった投稿
投稿URL:https://x.com/Duolingo_Japan/status/1788515505642344789

そして2つ目に注目したい投稿カテゴリは「デュオリンゴに関するユーザー投稿への引用投稿」です。デュオリンゴ日本公式Xは、かなりエゴサをしっかりしているようで、よく見つけたなと感心してしまうレベルの投稿を見つけてきては引用投稿をしたり、アプリの特性としてしばらく使っていないと通知が来る機能から派生したと考えられる執念深く追いかけるというイメージをX上でも再現し、いい意味(?)で狂気的な引用投稿も定番となっています。上手くキャラクターの飛びぬけた独特の個性を活用し、それを貫く運用を行う姿勢は、X上でのユーザーとの相互コミュニケーションをよりユニークなものとして際立たせており、思わずクスッとしてしまう投稿が多く見るものを飽きさせません…!

投稿URL:https://x.com/Duolingo_Japan/status/1800491418089046154 
投稿URL:https://x.com/Duolingo_Japan/status/1789991984498872699 

【バズを察知するアンテナと、乗っかるバズを見極めるセンス】

上記で紹介した2つの特に注目したい投稿カテゴリには共通点があります。いずれも引用投稿である点です。

さらに言うと、「バズ投稿」のネタ合戦に参加することや、引用投稿でコミュニケーションを広げることは、Xのアルゴリズムの理にもかなっています。

というのも、Xは相互コミュニケーションを重視するアルゴリズムを取っています。リプライやリポスト・引用投稿などといったやり取りが投稿のランク付けに影響を与えるというものです。アカウントにあった質の良い投稿で、アカウントにあった質の良いコミュニケーションを取ることが重要なのです。

また、バズ投稿の「ネタ合戦」に参加することに関して言うと、バズ投稿の引用RTを閲覧することにより多くのユーザーの目に触れることになるので、投稿のエンゲージメントが大きく伸びたということもいえるでしょう(あまりやりすぎると、インプレゾンビと一緒になってしまうので注意が必要だとも言えます)。

今回押さえておきたいポイントは、引用投稿で参加すべきバズ投稿や自社に関する投稿を察知できるアンテナ力と、アカウントならではの切り口で投稿を制作できるクリエイティブ力という2つの力が重要であるということです。

例えば、引用投稿で参加すべきバズ投稿や自社に関する投稿を察知できるアンテナ力であれば、日常的に自分でおすすめ表示にアンテナを張ったり毎日エゴサをする以外に、ソーシャルリスニングというテクノロジーを武器に、関連する投稿を抽出することができるでしょう。

そして、アカウントならではの切り口で投稿を制作できるクリエイティブ力は、自社チーム内でのアイデア出しを定期的に行うことでメンバーの力を鍛えることもできるでしょうし、適切なメンバーがいない・人はいるがスキルや知識不足などの状況によってはSNSでの企画に強い支援会社を頼るということで実現できるでしょう。

時期的に、下期のSNS施策や、早い企業では来年度に向けて動き始めた頃かと思います。自社のアカウントの場合はどのようなことができるか、改めて見直してみてもよいかもしれません。もし、その際に、私たちの力が必要でしたらいつでもお声掛けください!

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