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SNS好事例紹介【大丸東京店公式】「アナタはどーして大丸に?」に学ぶ資産となるSNS運用

今回は大丸東京店が展開するお客様インタビューを起点にしたSNSアカウント運用に着目します。某人気番組のオマージュしたアカウント運用・投稿から学べるポイントを弊社独自の目線で解説します!企業のSNS担当者のみなさまには新たなヒントになること間違いなしです!

【人気番組をオマージュ?分かりやすい設定で視聴者を引き込む!】
2024年1月6日から投稿を開始した大丸東京公式「アナタはどーして大丸に?」はInstagramリール、TikTok、YouTubeショートの3媒体で展開されています。

Instagramは現在約5,400人のフォロワー、TikTokは約1,500人、YouTubeショートはチャンネル登録者数約150人です。中でもInstagramとTikTokでは1~5万回再生されている投稿が多く、特にInstagramでは139万回再生されている投稿もあり、非常に評価が高い状況と言えるでしょう。

Instagram:https://www.instagram.com/daimaru_anatahadoshite/ 

TikTok:https://www.tiktok.com/@daimaru_anatahadoshite
YouTube:https://www.youtube.com/@daimaru_anatahadoshite/shorts

この「アナタはどーして大丸に?」アカウントに注目したいポイントは2つあります。

1つ目は、分かりやすいアカウントコンセプトです。某人気番組をオマージュしたであろうコンセプトであるため、番組を一度でも見たことがある人はアカウント名を見ただけで、すぐに察しがつくでしょう。「アナタはどーして大丸に?」のアイコンと共通のロゴをあしらったマイクが映るように工夫されていたり、動画の最後には百貨店の建物を背景にPresnted by DAIMARU TOKYOとクレジットが表示されるので、おすすめで流れてきた際にアカウント名などをあまり気に留めていなくても「大丸東京だ」と印象付ける工夫がされています。

2つ目は、会話の展開がある程度予測できるフォーマットのためストレスフリーに安心して視聴できる点です。かつ、ユーモアも交えたストーリー展開が多く、つい次の投稿も見てしまうような投稿作りがされている点が非常に秀逸です。インタビューでは、①どこから来たのか、②具体的に何を買ったのか、③大丸東京のイメージの大きく3点について尋ねる中で会話を自然に広げ、それぞれのインタビューにしかないストーリーを引き出しており、インタビューする側が非常に手馴れている様子がうかがえます。またインタビューを受けた方には、大丸・松坂屋のオリジナルキャラクターの名前当てクイズをしながら、さくらパンダのクリアファイルをプレゼントするなどの、キャラクターの認知拡大にも繋がる工夫もされています。

【多様なお客様との会話から展開するストーリー×大丸東京ならでは情報】

それぞれの投稿が1分程度と短尺ですが、インタビューで引き出されるそれぞれのストーリーが魅力的です。年配の素敵なご夫婦に好感を持てるものから、中年女性のユーモアある回答でくすっと笑ってしまうものなど十人十色なインタビュー動画。その中で一般の方が催事情報や購入品・購入店について語る大丸東京ならではの情報は、企業が語る内容よりずっと納得感があるうえ正直な声が視聴者に刺さりやすいと考えられます。

いくつか編集チームおすすめの投稿をピックアップしたのでぜひお時間がある際にご確認ください!

取引先に持っていくと爆買いする女性
出張帰りのミスター大丸
がん治療を頑張る自分へのご褒美
ハワイから来た親子

企業目線でのこのアカウントのメリットは大きく2つあるでしょう。

1つ目は、新規顧客やお久しぶりな顧客の来店促進が期待できる点です。動画を見る中で気になる店舗や商品があった視聴者は「次に東京駅に行く機会があれば、大丸も合わせて寄ってみよう」と思い投稿を保存することでしょう。多様なお客様のインタビューを通じ、大丸東京店の魅力を多角的に伝えることで、潜在顧客の関心を引き寄せることができます。

2つ目は副次的なメリットとして、来店理由や購入品を知ることができるので、ユーザーインサイトを得られる点です。これらの情報をストックし社内で活用することで、店舗や販促施策に活かせると一石二鳥以上の効果が期待できるでしょう。投稿だけでなく投稿するために集めたデータさえも企業の資産にもなり得るのです。

その他、インタビュー後には何か用紙に記入してもらう様子も見られ、同意書などの手続きもしっかり行われていると推測されます。

個人のクリエイターとして街頭インタビューと掛け合わせてポートレート撮影をしたり、おすすめスポットを聞く等を行っているアカウントはありましたが、大丸東京公式のように人気番組をオマージュしながら企業として店舗内でインタビューしたコンテンツでアカウント運用している事例はまだ少ないのではないでしょうか。1歩抜きんでた先進事例として今後の投稿も注目していきたいです!