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モスバーガー公式SNS ユーザーが思わず切り取りたくなる施策とは

今回は人気飲食店のモスバーガーが実施したLINEスタンプ施策に注目します。ユーザーによるX投稿で多くの注目を集めた本施策。どのような施策だったのか、弊社独自の目線で解説しながら、SNS上で話題になる施策ではどのようなポイントが重要なのかに迫ります。

【モスといえばオニオンフライ!狂気的なLINEスタンプが登場】

2024年6月25日、モスバーガーはオリジナルLINEスタンプ3種類を配信開始しました。そのうちのひとつ、オニオンフライのスタンプが狂気だとX上でユーザーの投稿をきっかけに話題になりました。

投稿URL:https://x.com/sarafier95/status/1806290466939535804 

この投稿は145件のリプライ、2.8万リポスト、11万いいねを獲得し、535.2万インプレッションを叩き出していました。なんと2日前にモスバーガー公式Xが行ったリリース時の投稿(下図)のなんと約40倍にもなるインプレッションだったのです!

投稿URL:https://x.com/mos_burger/status/1805420682412703753 

プレスリリースURL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000338.000075449.html

リリース時点で、すでに引用投稿で「オニオンフライww」「ちょっとした狂気を感じる、好き」など、ユーザーがツッコミを入れつつ好意的な内容が数多く寄せられていました。

そしてその2日後、ユーザーによって投稿で切り取られたことでさらにX上で話題になり、ユーザーによって切り取られることの影響力や重要性を示したと言えるでしょう。

【鍵となるのは?ユーザーによるコンテンツ創出を、誘発するようなコンテンツ】

実は、これは他の企業でも参考にできる重要なポイントがあります。それは「ユーザーによるコンテンツ創出を、誘発するようなコンテンツ」を企業側が仕掛けに行くということです。

今回取り上げた「オニオンフライ」スタンプは、同時にリリースされた他の2種類の王道で可愛く使いやすいスタンプと並んでいるがゆえに、そのツッコミどころ溢れるシュールさや狂気が際立ちます。また、告知投稿やプレスリリースを見ていなくても、スタンプショップでたまたま見かけたり、今回のようなユーザーの投稿がきっかけで知った際に、思わず「なにこれ!w」とツッコませ、切り取りたくなる余地があったことが勝因であることがうかがえます。

オニオンフライLINEスタンプURL:https://store.line.me/stickershop/product/26774138/ja

このような施策を生み出すには、自社の場合、どのような切り口でコンテンツを作ることが、ユーザーによるコンテンツ創出につながるかにアンテナを張る必要があります。切り口の見つけ方は、エゴサやソーシャルリスニングなどで実際のユーザーの声をヒントにしたり、過去に話題となった施策に着想を得るなどが挙げられます。ぜひこれを機に、自社の場合はどのようなことができるか考えてみてはいかがでしょうか。

SNS好事例紹介のバックナンバーはこちらから:https://note.com/socialmedia_lab