
プラントベース食品ブランドとして世界最大規模の会社へと成長を続ける|Wicked Kitchen の事例紹介
多様化する消費者ニーズに応えて世界に通用する食体験を届けるためには、主体的な選択のための情報提供、コンテクストとしての食体験の提供、持続可能な食に向けた取り組みの実践の3つのステップが必要です。
本記事では持続可能な食に向けた取り組みを支援している食品メーカー兼コンサルティングの事例として、プラントベース商品の販売とパートナー企業の商品開発をサポートする Wicked Kitchen の事例を紹介します。
1. Wicked Kitchen とは
Wicked Kitchen(以下「WICKED」と記載) は、イギリスを拠点とするプラントベース食品の販売と、パートナー企業の商品開発を支援する会社です。米国ニューイングランド出身のシェフ、デレクとチャドの兄弟が2018年に共同で設立しました。
同社の開発商品は持続可能であるだけではなく美味しさを重視し、ピザやパスタからアイスクリームまで、さまざまな即食タイプのプラントベース食品の企画販売と、パートナー企業の商品開発を支援しています。
2018年の設立から僅か16ヶ月で WICKED ブランドの商品を1億個以上販売した実績を有し、私が同年に米国で市場調査をした時から既に高い人気を誇っていました。
2022年に参加したプラントベースの国際会議「Plant Based World Expo 」では新しく就任したCEOがグローバル展開について講演し、同会場では共同創立者兼最高調理責任者のチャドと話をする機会にも恵まれました。

本記事ではそれらの最新情報も踏まえながら、持続可能な食に向けた取り組みを支援する WICKED の取り組みを紹介します。
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