ドーナツとアートに癒される|世界一周食べ歩きの旅3日目@ポートランド
ドタバタと時差ボケが落ち着いて、自分の心が騒ついていることに気づいたポートランド3日目は、自分をケアするために大好きなスイーツとアートを補充しにいくことに。
1. 地元産じゃがいもを使った、もちもち食感の人気ドーナツ
まず向かったのは、いまやポートランド名物となった「The Holy Donut」。
ポートランドがあるメイン州産のじゃがいもを練り込んだ、もちもち食感の生地が特徴的なドーナツです。2012年の開店以来、地元住民や観光客がひっきりなしに訪れる人気店で、現在は3店舗まで拡大しています。
朝ごはんの代わりに注文したのは、プラントベース&ヴィーガンの「トリプル・ベリー・ドーナツ」。ドリンクは「このドーナツ絶対に甘いよな〜」と予防線を張って、自家製のさっぱりレモネード。
ひとくち食べた瞬間、「あっ、おいしい!」ってカラダが感じる自然な味。
もちろんアメリカだから甘いんだけど、じゃがいもの風味ともちもちの食感が心地よく、日本に帰ったら再現してみようかなと思えるレベル。ポンデリングより流行る気がするけど、ダスキンはノーマークなのかな?
2. この作品に呼ばれてきたのか? 見たかったアートと運命の再会
さて、おなかが満たされた後は、こころも満たされるために「Portland Museum of Art」へ向かいます。
じつは本来行きたかったオレゴン州のポートランド情報を調べていた時に、こちらの美術館が間違って検索結果に出てきて「おぉ!めっちゃ面白そう」と思っていた、キャサリン・ブラッドフォードの個展「FLYING WOMAN」が開催中ではないですか。
もしかして、ヴィーナスとバッカスが、ぼくをメイン州のポートランドに呼び寄せたんじゃないか? と思えてきます(ヴィーナスは愛と美の神、バッカスはお酒と豊穣の神)。
さて個展の内容について、結論から言うと「めちゃくちゃ良かった!」です。
ブラッドフォードは、女性やあらゆる性別に対する社会の期待に背きながら、母親、画家、そしてレズビアンの代弁者としての作品を制作しています。
具象と抽象と比喩を同時に表現したような独自の手法が面白く、作品を鑑賞しているとカンバスのなかにふわっと迷い込んでしまいそうな不思議な魅力が備わっていました。
という彼女の言葉は、ダイバーシティ&インクルージョン(多様性が包摂された共生社会)に向けて食を起点にした課題解決と価値創造に取り組んでいる僕にとって示唆的で、アートの自由さと力強さを改めて感じさせてくれる素晴らしい内容でした。
(4日目に続く)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?