見出し画像

やっとついたけど、ここはどこだ?|世界一周食べ歩きの旅1日目@ポートランド

まだ真っ暗な午前3時45分。

セットしていた目覚ましの5分前に目覚めた僕は、始発電車に乗って神戸を出発し、飛行機を3回も乗り継ぎ、28時間かけて念願のポートランドにたどり着いた…はずだった。

はずだったと言うのは、案内表示に従って空港を出ても、市街地へ行ける電車の乗り場が見当たらない。

というか、誰もいない。なぜだ?

国際空港の到着口なのに、クルマが1台も停まっていない。

空港に戻ってWiFiをつなぎ、Googleマップを開いても、そこにあるはずの線路が見えない...

マップを広域表示にしてみると、空港と市街地の位置関係がなんか変...
さらに広域表示にしていった3秒後。

僕の心は「うわぁぁぁ」と悲鳴をあげた(たぶん)。

行きたかったポートランドは西海岸のオレゴン州なのに、28時間もかけて辿り着いたのは、なんとアメリカの反対側、東海岸メイン州のポートランドだったのだ。

カナダに食い込んでいると言っても過言ではないメイン州のポートランド。

あぁ...完全にやらかしてしまった。
追い打ちをかけるように日が暮れ始め、そして寒い。

個人手配の世界一周旅行券。
アメリカにはポートランドがふたつあることは村上春樹の本で知っていたけれど、仕事でバタバタしながら何度もルート変更を繰り返しているうちに、間違えて違う空港を選んでしまったのだ。


どうしよう?
でも、ここで立ち止まっている時間はない。

空港のWiFiがつながるうちに、まったく土地勘のないポートランドで今夜空いているホテルを探し、インフォメーションで行き方を教えてもらい、何とか日暮れとともにチェックイン。

とりあえず確保できたホテルのだだっ広い部屋、もれなく予想外の出費。

と同時に、今度はホテルのWiFiにつないで、オレゴン州のポートランドで会う予定だった方々に謝罪の連絡と、予約していたヒースマンホテルにも事情を説明してキャンセル料の免除を依頼。

あぁ、初日から何やってんだ...
でも、来てしまったものは仕方がない。

いや、もしかしたら、これは何かの運命なのか? とか思いつつ、明日から次の目的地であるニューヨークに行くまでの一週間、まったく知らない海外の街でどう過ごそうか考えながら眠りについた。

2日目に続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?