小川哲『君が手にするはずだった黄金について』読書会やります告知（12/17予定）
なんだか冬らしくなってきた昨今、みなさんお元気でしょうか。夏か冬かでいったら冬派なもっち（@mocchi20xx）です。毎月恒例の読書会のお知らせnoteです。
11月読書会は植田文也『エコロジカル・アプローチ』（つじーさん@nega9_clecleがファシリテーターしてくれます）ですが、12月の本も決まったので告知！
●小川哲『君が手にするはずだった黄金について』（新潮社）
●申し込みはコチラ（詳細は下に。storesというサイトにとびます。）
選書の理由
個人的な話で恐縮ですが、最近転職をしました。29歳にして2度目の転職になります。大手家電メーカー→ちょっと大きいIT→ちいさいIT（now）という感じで渡り歩いてたどり着いた現職ですが、面白い発見がありました。
会社がいわゆる”エンジニアファースト”な会社でとにかくみんなバリバリシステム開発するのですが、発見というのは彼らが一様にSFオタクということです。かつてであれば文系がメインの読者であったSFは、いまやエンジニアなどのいわゆる理系がメインの読者になっている。ビジネスの言葉で言うならば、ビジネスサイドではなくエンジニアサイドのほうが本をよく読んでいる。このことは（昨今よく言われるけれど）改めて興味深いと思います。
会社ではテッドチャンとか伊藤計劃とかがよく読まれているのですが、特に目立つのは今回扱う小川哲の存在です。小川哲はSF作家といっても様々なジャンルの書き手と言えると思いますが、この本はある種のメタ「タワマン文学」として読むことができると思います。
＜時に成功者の証として持ちあげられ、時に資本主義の権化として槍玉（やりだま）に挙げられるタワーマンションを舞台に、現代日本の格差や嫉妬、生きづらさを描く作品群をそう呼ぶ＞ by渡辺祐真
小川哲本人がモデルと思しき"社会不適合な"主人公が、東京において様々な人々に謎の義憤の気持ちで接触していきます。（僕は占い師をとにかく許せない、的な書き方をしていて、その気持ちはどこから…と笑っちゃいました）
なぜ人は占いに行くのか、なぜ占い師は占いをしているのか、なぜタワマンに住むのか、なぜ必要以上に誇示をするのか…読んでいるとだんだん「自分もなんなんだっけ」と頭にハテナが湧いてきます。
いろんな”なぜ”について、読書会でも話せると面白いなと思います。
読書会でよく聞く不安…
●読書会って行ったことないというあなた
読んだ本について語りたい、次読む本を見つけたい、本を通していろんな人の話を聞きたいという方に向けて読書会をしています。初参加の方もよくいるのでお気軽にぜひ！
●本読み切れるかな…というあなた
そこそこ分厚い本を扱うこともあります。そんな時に、時間もないし読み切れるかな…という不安が出てくるかなと思います。
まず、「読み切れなくてもぜんぜんＯＫ」です。SOCIALDIAの読書会では、聞き専参加の方が毎回結構いらっしゃいます。聞くだけ聞いて、途中で意見がでてきたら発言などがよいのかなと思います。
とはいえ、内容が全く分からないのも大変なので、手元に本は用意いただくとよいと思います。
●知らない人いっぱいいそうというあなた
いっぱいいます！（けど大丈夫です！）
オンラインで実施をすることもあるため、北海道から沖縄までいろんなところから毎回参加いただきます。身近のコミュニティから一歩でて、また違うコミュニティを探してみたいというときに読書会はぜひ使えると思います。
読書会によると思いますが、SCIALDIAの読書会の場合はだいたい20代前半～40代くらいまでの参加者が多い印象です。（もちろん何歳でも参加ＯＫです）
●めっちゃ話長い人がいそうで不安なあなた
よく聞きます。SOCIALDIA読書会ではファシリテーターが入るので、そういう時は(話している方には申し訳ないですが)バッサリ切っちゃいます！みなさんから、話したい事を気楽に話せる場を目指しています。
●興味ある本の読書会がないというあなた
ぜひその意見お待ちしております。次回読む本の検討に加えさせていただきます。
などなど、以下で主催者同士で話をしたりしています。
https://www.youtube.com/live/HBDD6KHEMlM?feature=share
読書会詳細
扱う本：『君が手にするはずだった黄金について』
日時：2023年12月17日（日）15時～
形式：オンライン(ZOOM)
参加費：無料
定員：１０名程度
お申込みフォーム：https://socialdia.stores.jp/items/6537e7ad4c088e01e79712dd
※今回から申し込みフォームを「STORES」に移行します。リンク先の画面に従って購入手続きをお願いします。（商品は０円です）
★お申し込み済の方で、参加が難しくなったという方は、お手数ですが以下までご連絡くださいませ。
light.socialdia@gmail.com
さらに「いいね！」と思っていただけた方からのサポートも歓迎しております。頂いたお金はイベントでご登壇いただく先生方への講演費・場所代・さまざまなカルチャーへの寄付金などに充てさせていただきます。その他、ご希望のイベントなども募集しております。