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連載・ワッティーってなに??

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アンコールワットのゆるキャラの歴史を書き記すワッティー物語。
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#SDGs

カンボジアも新しい時代へ!?【SDGs=イオンモール×ワッティー】

我々ソーシャルコンパスは、イオンモールカンボジアが推進しているSDGs(持続可能な開発目標)活動を紹介するワッティーアニメの第一弾を制作しました。 イオンモールカンボジアは、太陽光発電、ゴミ拾い活動、献血イベントなど、多様なSDGsに関連した取り組みを展開しています。 しかし、イオンモールがカンボジアにできたこと自体がソーシャルインパクト!! イオンモールができる前までは、プノンペンの正月やお盆の期間中は、みんな田舎に帰ってしまい誰もいなくなりました。しかし、今では長期

ワッティーのハンコ

プノンペン日本人学校の藤原先生から声が掛かって、9月に中学生向けのSDGsやデザイン・アートについて講演を行うことになった。 藤原先生は、妻と同じ大阪の枚方出身。 話も盛り上がる。 二度目の打ち合わせ。 藤原先生から、プレゼントを貰う。 見てみて、ビックリ!! ワッティーの判子。 ワッティーは、カンボジアの世界遺産アンコールワットのゆるキャラ。 我々、ソーシャルコンパスがデザインした。 たくさんのワッティーの啓発アニメーションを制作したが、基本的にはクメール語でカ

知ってもらうのが難しい【ワッティーのBLS】

NPO法人サイド・バイ・サイド・インターナショナルがプノンペン赤十字支部で行った応急手当・路上安全講習会の中で、『ワッティーの一次救命処置(Basic Life Support)普及の動画』を上映して頂きました。 カンボジアでは、心肺蘇生法などの一次救命処置のやり方が普及していません。 もし、溺れたり事故があって、心臓が一時的に止まったとしても、逆さにして揺らしたり、踵を噛むなど、医学的根拠がない民間療法が、いまだに浸透していたりしています。 心臓マッサージのような心肺

SDGs迷路で遊ぼう!【こども下水道新聞掲載】

SDGs迷路を作った。 遊びながら、SDGsの17のゴールについて学んでいく迷路。 絵本にも出演しているワッティーをはじめとした『SDGs×世界遺産』のキャラクターたちHeriKidsたちが総出演している。 この迷路は、日本水道新聞社発行の子ども向け新聞『こども下水道新聞』のイラスト記事として制作した。 『こども下水道新聞』とは、環境教育の始まる小学4年生に焦点を当て、毎年度、下水道事業を実施する各都市の協力を得ながら製作している子ども向け新聞だ。 昨年はSDGsすご

妻・有紀子と貧困地域の女性団体『ラチャナ』

カンボジアの首都のプノンペンや、アンコールワットの街シェムリアップなどが、思ったより都会なことに驚く人も多いだろう。 想像していた発展途上国のイメージとは程遠いので、貧困や社会問題なんて実はないのではと思ってしまうくらいだ。 しかし、プノンペンから車で南東部に2時間半行ったところに、スヴァイリエンという貧困の州がある。(日本政府が作ったツバサ橋がない時代は、片道4時間近く掛かっていた。) 私も何度かスヴァイリエンへ行ったが、本当に何もないところ。州都でも、観光地もなけれ

環境とマンガの街・北九州市【ワッティーってなに?】

世界遺産・八幡製鐵所を抱える北九州市は環境都市だ。 八幡製鐵所を含む北九州地域は明治期より重化学工業地帯として、日本の四大工業地帯の一つとして発展する。 しかし産業の隆興に伴い、大気汚染や水質汚濁も深刻化する。「公害の吹き溜まり」と呼ばれ、激しい大気汚染に市民も悩まされていた。 しかし、水俣病や四日市喘息のような公害問題と比べると、北九州の公害問題の知名度は低い。 なぜなのか? それは、八幡製鉄所で働いている労働者の妻たちにより組織された婦人会の頑張りの賜物だったの

SALASUSUライフスキルトレーニング動画

特定非営利活動法人SALASUSU が制作するライフスキルトレーニング動画に関わらせて頂きました。 カンボジア教育省の公式FBページにて、順次公開中。 全16本の予定のようです。 ワッティーも少しだけ出演させて頂き、動画の間にはクメール体操のアニメーションも挟み込まれています。 とはいえ、このプロジェクトはカンボジア人女性アートディレクターJessyAnにまるまかせ。彼女が監督の元、映像制作を進めていきました。 撮影もシェムリアップへ行きスタジオ撮影をしたのですが、教

ワッティー着ぐるみ誕生秘話【第9回ワッティーってなに?】

2015年10月クラウドファンディングを行った。 内容は『カンボジアの体操キャラクターワッティーの着ぐるみを作りたい!』。 しかしクラウドファンディングは難しい。実際に、ソーシャルゲームのプロモーション費を集めるクラウドファンディングでは大失敗をした。 単にお金を集めるだけでは成功できなさそうなので、何かストーリーを作りたかった。そこで考えたのが、成功した暁にはワッティーの着ぐるみでアンコールワット国際ハーフマラソンに参加することだ。 カンボジアの子どもたちの運動不足は

日本のバスはどこへ行く?【第8回ワッティーってなに?】

カンボジアには公共交通機関がなかった。電車もなければ、公共バスもない。あるのは、トゥクトゥクや原付タクシーだけだった。 ドアtoドアで、目的地に行ってくれるトゥクトゥクや原付タクシーはとても便利。しかし、人口増加や所得増加による車両保有台数の拡大で渋滞が発生し、交通事故死亡者数の増加もし始めていた。 そんなプノンペンに、日本から無償資金協力でバスが送られた。この協力で路線バスの運行・車両点検・整備、乗務員の育成、組織の経営管理などバス公社の能力向上の支援が行われた。 プ

森林伐採で、ハゲたワッティー 【第7回ワッティーってなに?】

ワッティーの髪の毛はフサフサだった? アンコールワットの化身だけど、生い立ちなどは一切不明だったワッティー。ワッティーのそんな昔の一端を知ることができる(?)貴重なアニメーションがこの『EcoWatty』だ。 『EcoWatty』は2017年、国際協力機構(JICA)とカンボジア環境省とともに、森林保全・林業をテーマに制作されたフルアニメーション。 カンボジアの森林伐採 は深刻だ。カンボジアの森林減少率は世界で最も高い国のひとつなのだ。14年間で144万ha。東京都の3分

交通渋滞はなぜ起こる?【第4回ワッティーってなに?】

プノンペンで一番心配なことは?東南アジアの渋滞の問題は年々深刻化している。特にインドネシア・ジャカルタなどは深刻で、目の鼻先の場所でも数時間がかかってしまうことは日常茶飯事らしい。 プノンペンも例に漏れず、年々交通渋滞が深刻化している都市のひとつだ。 (とはいえ、2021年現在はコロナの影響で交通渋滞はほとんど発生はしていない。) そして、初めてカンボジアへ来る人は地雷やマラリアなどの、いかにも発展途上国感があるものに不安を感じるかもしれない。しかし、実際プノンペンで住ん

ゴミってなに?カンボジアの環境問題【第3回ワッティーってなに?】

カンボジアに来て一番驚くのは、道端に落ちているゴミの多さだ。 4月5月の灼熱に季節になると、そのゴミと湿気がなんとも言えない悪臭を放つことになる。 カンボジアの人たちはゴミをゴミだと思っていない節もある。生まれた時から、当たり前のように落ちているので、土に帰るゴミとビニール袋の土に帰りづらいゴミの違いも特に意識できていない。 だから都会だけではなく、カンボジアの田舎の街道などに行くと、ビニール袋のゴミが永遠と続いているという風景をかなりよく見る。 そして、そのゴミにハエ