[Climate Curation #120]記録的猛暑、気候変動対策、新技術の台頭
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【⭐📰👀今週気になったニュース・トピックス】
【1】2024年7月、1日の世界平均気温が新記録に到達 [7/24 コペルニクス気候変動サービス]
2024年7月22日は17.16℃と最近の歴史上最も暑い日であったことが欧州連合の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」により確認されたと伝えられています。 改めてこうしたグラフで見ることで深刻さに気付かされます。
【2】最強レベル「海洋熱波」で異変が この夏も北日本で気温上昇か [7/20 NHK News]
気温と併せ、日本は継続中の「海洋熱波」に直面し、記録的な気温と海洋生物への影響が出ていることも伝えられています(イカのサイズ変化、カツオの回遊変化、ホヤの成長異常等)。
*海水温上昇の危険な影響 [ 7/24 Financial Times]
【3】カマラ・ハリスは「気候変動に対する野心の新たな高いハードル」を設定する可能性がある、と擁護者たちは言う[7/23 The Guardian]
11月の大統領選で民主党の候補として共和党のトランプ前大統領に挑むカマラ・ハリス米副大統領の気候変動政策に関し、英語圏のメディアでは数多く取り上げられています。環境NGO、気候変動学者などからの熱烈な支持を既に受けているようです。11月の大統領選挙の争点として「エネルギー」と「気候変動」が大きな争点になりそうです。
気候変動に関するカマラ・ハリス氏の見解[7/22 New York Times🔐]
なぜ気候変動世界はカマラが好きなのか?[7/22 Heatmap News🔐]
カマラ・ハリスの米大統領選への歴史的な立候補が科学に意味するもの[7/22 Nature]
ハリス氏が副大統領候補を検討する中、気候保護団体はキャンペーンに "全力投球 "を表明 ABC Newsは、副大統領候補のトップたちの気候に関する実績を分析 [7/27 ABC News]
ハリス副大統領、気候に関する会話に参加 [2022/10/19 White House]
【4】第2回GX2040リーダーズパネル[7/23 首相官邸]
有識者として参加された方(寺島実郎氏 /千葉宗一郎氏 / 小西雅子氏 / 亀澤宏規氏 / 岡本浩氏)の発表資料を閲覧することが可能です。→ 議題・発表資料など
【5】脱炭素電力の供給地に産業集積 税優遇で企業立地策転換 [7/23 日本経済新聞🔐]
日本政府は脱炭素電力が豊富な地域への産業集積を計画しているとのことです。GX推進法の改正により、環境に配慮したプロジェクトへの税制優遇と補助金を提供し、エネルギーの地産地消を促進して効率性の向上を目指している、とされます。脱炭素電力の比率が4割超の地域としての北海道、九州、関西が目立ちますね。
【6】エネルギー基本計画 火力発電の位置づけめぐり議論 国の審議会 [7/23 NHK ]
"経済産業省の担当者からは、火力発電を取り巻く現状について、電力需給がひっ迫した際の調整力などとして重要である一方で、脱炭素に向けて、国際的には石炭火力の休止や廃止への要請が高まっているほか、再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、稼働率が低下し、設備の老朽化も進んでいることなどが説明されました。
これに対して出席した委員からは、「国民がエネルギーの安定供給に不安を感じない時間軸で脱炭素を進めるべき」という意見や、「事業者が火力発電の設備を保有し続けられるよう政府の支援が必要だ」といった指摘が出されました。"
【7】国のGHG削減目標審議、顔ぶれに変化 内容も野心的に? / 小西雅子WWFジャパン専門ディレクター[7/26 日経GX🔐]
温室効果ガス削減目標を審議する委員会の構成が大きく変化し、重工業からの代表者が減少。
国際的な合意により、2035年までに2019年比で60%の排出削減など、野心的な目標が求められている。
WWFジャパンのシナリオによると、再生可能エネルギーの拡大とエネルギー効率化により、2035年までに2019年比でCO2排出量を66%削減することが可能。
【8】気候・エネルギー政策セミナー「エネルギー基本計画の策定に向けた論点」[7/10 Climate Integrate]
7/26に開催されたセミナーのPDF資料が公開されています。日本の気候変動・エネルギー政策を「知る」ための参考資料・データが満載です。
*第7次エネルギー基本計画・脱炭素・GX関連審議会情報ポータル(資料・動画アーカイブ・議事録等)[Notionまとめ]
【9】☀️😎盛り上がりを見せるペロブスカイト太陽電池
パナHD、26年に「発電するガラス」事業化 2年前倒し [7/25 日本経済新聞]
「ペロブスカイト太陽電池実証事業」に最大4000万円助成…東京都、早期実用化後押し [7/22ニュースィッチ / 日刊工業新聞]
軽い・薄い・曲がる 次世代太陽電池 原料ヨウ素の生産に「課題」が…【サステナBIZ】[7/24 NIKKEI NEWS NEXT / テレ東BIZ🔐]
秋葉原駅前広場にて、ペロブスカイト太陽電池を用いた建材一体型太陽光発電(BIPV)の実証実験を開始 [7/25 PRTimes / YKK AP株式会社]
キヤノン、曲がる太陽電池の素材開発 ENEOSは原料増産 [6/17 日本経済新聞🔐]
【10】「持続可能な航空燃料(SAF)」を巡る動向
ユーグレナ、バイオ燃料商業プラント28年に稼働へ。利益60億円も、シェアは当初イメージからは半減 [7/26 Business Insider Japan]
ランザジェット、エアバス社からの戦略的投資を発表 [7/24 Lanza Jet]
米国「コーン製」航空燃料で逆襲 - 持続可能な燃料市場の主導権を奪われないため食糧高騰リスクを省みずトウモロコシで攻め始めた [2024/7 FACTA🔐] *日本は主要同盟国として、米国のトウモロコシベースSAFの潜在的な大口顧客と見なされている様子が紹介されています。
「持続可能な航空燃料(SAF)」の導入が義務化へ――新たな税制支援策も [7/9 スマート・ジャパン/ ITmedia]
【イベント登壇のご案内】
【8/7(水)14:00 - 】世界が注目する気候テック(Climate Tech) 〜日本のメディアはどう報じるべきかメディア関係者&専門家と探ります〜【メディア向け勉強会】[主催:一般社団法人Media is Hope / 共催:日本環境ジャーナリストの会 / 株式会社ソーシャルカンパニー]
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