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初代 audi TT 購入顛末記③〜バースト寸前、ひび割れタイヤとの600kmのドライブ

 さて、現地にてクルマを引き取り東京の自宅まで帰る。もちろん高速一択で約600kmの道のり。道中富士の付近ではまだうっすらと雪が積もってる所もあった。まぁ溝のあるタイヤに変えたから大丈夫だろう。
 適度な休憩を入れつつ、6時間はかかった。途中飛ばそうとかなとも思ったが、どうせエンジンオイルも替えてはいるまい、エンジンのためにも踏み込まない。

早速車検をとって走りたい。なのでエネオスに持ち込むと、、、

 やっと引き取れたこのクルマ、早く乗りたい気持ちにかられる。自分で車検を取る予定だったが、前述の問題(ブーツ破れ)も出てきてたので、いっそのこと登録もまとめて車検受けをやってもらおうとエネオスさんに事前予約に持ち込んだ。
 いつもガソリンを入れているエネオス、なかなか親切なのでここでやろうと思って持ち込んだ。その際、事前チェックというのがある。ようは整備箇所のチェックである。ここだけで完結出来ない作業は別の整備工場に出すようである。

 ここで新たな発見が起きるのである。まずはドライブシャフトブーツの破れを指摘される。 まぁこれは事前にわかっていたこと。だがだがだがである、「これは簡単には取り替え出来ない」と聞かされました。分割式でもないし、また簡単な作業ではないですよと、、、

 次にタイロッドエンドが破れてグリスが出ていると指摘される。そして意図的な修理で、ゴムで固めていると。つまりは前オーナーがケチってやっている応急処置なのである。

 またさらにライトが暗い。ヘッドライトのカバーを磨く必要があると。おかしい、、、あの男はポリッシャーで磨いていると言ってた。自分も少し疑問に思い、これで光量足りているかと聞いた時、全然大丈夫ですと聞かされていたのである。
 あとシートベルトの警告音がでないと言われましたが、これは当時のこのクルマの仕様であると判明し大丈夫であった。

 次が最後の最大の追い討ちなのである! 「お客さん、このタイヤはだめだねぇ、バースト寸前だよ」と。下記に写真をアップしよう。

サイドウオール、実はワイヤーも見えてる。
溝とひびが混同して見えたのか、、、
ひびの奥に見えるもの、、、

 最初自分はお店の人が言うことが何のことかわからなかった。300キロしか走ってないタイヤなのだ。お店の整備の人と一緒にタイヤを見る。「ここも、ここも、ここも、ほらワイヤーも見えてる。お客さん、よくこんなタイヤで走ってるな」と言われた。
 「 いえ、このタイヤ、300キロしか走ってないと言われて買ったタイヤですよ!」。 するとこちらの整備の人が「ここを見てみなさい、 製造年月日が書いているのがここだ。10年前のタイヤじゃないか」と 説明してくれた。 すぐにでも替えなさいと。

 ・・・ もう愕然となり目の前は一真っ暗になった。申し訳なくも「車検はまた後日相談します」とENEOSを後にし、とにかくタイヤ屋さんに向かう。タイヤショップで何でもいいから1番安いタイヤをつけてくれとお願いすると10万以上の見積もりが来た。 何故か…このついてるホイールのタイヤの種類が少ないのだそうだ、、、

 ここでも愕然となり、 一旦自宅に帰り落ち着かせることにしよう、、、と。と同時このクルマを売った相手への不信感が湧いてきた。言葉とは裏腹の事実を見せられ、、、

 さてここで疑問が生じるであろう。なぜタイヤのひび割れわからなかったのか…? それは現地では何とか無事に帰りたいと言う気持ちが先立っていたのである。また300キロと言う言葉を信じていて、じっくりと見てなかったのである。とにかく早く帰りたいという念だけが先走っていたのである。

その後のことはなしのつぶてです。

 もちろん自分も納得はしない。早速翌日にあの男に連絡をした。メールでも詳細かつ写真もつけて送りつけた。クルマ本体の事は目をつぶる。 しかしタイヤに関しては納得いかない、場合によってはこっちの命も危なかったのだ。普通ならどうでしょう「申し訳ありません、タイヤ代は返金します」だと思うのだが、なしのつぶてである。あぁだ、こうだと言い訳する。また「 取引が終わっている、ノークレームと言う条件だと」。しかも"tt"のお仲間として残りたいのなら、これ以上クレームを付けるなみたいな事も言って来た。誰がこんな男と仲間になりたいのであろうか、、、

 私の方は念の為にメールでのやり取りは残していますが、、、

私のすべきこと

 いま現在も連絡は入れていますが、なしのつぶてです。メールも迷惑フォルダーに入っているのであろうと思う。読者の皆さんは「あなたは甘い、現車確認しない方が悪い。後からぐちぐち言うな」とお思いだろう。私の友人の中にもそう言う人もいた。

(そこで自分やった(購入した)こと、すべき事は何だろう、ふと考える、、、)

 一つの回答は今回の経験を活かし、同じような事が起きないようアドバイスする事だと思っています。ついついまだ見ぬクルマに惚れてしまう人も多いだろう、投資の世界で「株に惚れるな」、夜の世界で「水商売の女に惚れるな」と言う格言めいたものがありますが、クルマに関しても同じことが言えそうです。

次回は最後に総集編として、個人売買での注意点をまとめたいと思います。

続く・・・個人売買の注意点総まとめへ

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