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毒親の体癖

「毒親って、何種ですか?」

そんな質問を私ソシャフィアにくださる方もいらっしゃいます。
そういった方の多くは、「毒親に育てられた」という歴史を持っているのですね。
または、「自分が子供にとっての毒親にならないように」と自分自身を省みるために質問してくださる方もいらっしゃるのです。

毒親…
それは子供にとっての毒になる親。
子供が大人になっても、人生によくない影響を与える存在として認知されていますね。

自信がない…
人との関係がうまく築けない…
依存…
攻撃性が増す…

そういった世間的には望ましくないとされている傾向は、毒親による影響だと言われています、言われています。

「言われています」を2回繰り返したのは文章のミスではなく(私、ミス多いですからねw)、「それらは本当に毒親の影響なのか?確定的なことは言えないのではないか」と思うからです。

なぜなら、私たちには体癖があるから。
体癖によって、自信の持ちづらい人もいるし、人間関係の構築が難しい人もいるし、依存しやすい人もいるし、攻撃的な人もいます。
低潮していれば、その傾向はさらに強くなります。

あるいは…
ものすごく言いづらいことなのですが…

”自分は毒親に育てられた設定”にしてしまう人もいる。

四種や六種、八種の中には、特にそういった人が多いのも事実なのです。
それらの体癖以外の体癖でも、自分がうまくいかない理由を親のせいにしてしまう人も確かにいる。

けれども、毒親がいて、その影響によって思わしくない癖を持ってしまうのもまた、事実。
毒親の影響に行動や思考・感情の持ち方のパターンと、体癖によるパターンとが混ざり合っていると思われる例もあります。

そしてその毒親も、自分から見て祖父母世代が毒親だったりして自分も毒親になってしまっていたり、子供の体癖と自分の体癖の相性が良くなくて毒親と見られてしまうこともある。

さらに、本人は決してそうは思っていなくても、周りから見れば「あの人の親って毒親じゃね?」ということもある。
親が毒親だったことに気づかない人も、確実に存在しますね。
九種や十種にはそういう人が多く見られます。
毒親って、明確が定義づけがされていませんから、そういった方もいるのです。

100%毒親のせいとは言えないし、100%体癖のせいとは言えない。
ただ、そこに親と子、人間と人間との関わりがあるなら、必ず体癖は機能しているのです。
体癖ゆえに毒親になり、体癖ゆえに親と毒親と見たり見なかったりするのです。

で、「毒親は何種か?」。

結論から言えば、一種から十種までいます。
言い方を変えれば、一種的毒親、二種的毒親…といったふうに、十種的毒親までいます。(後述)

どの体癖でも毒親になり得る。
ということは、毒親でない親か?毒親か?という違いはストローク(心理学用語で”自他を肯定的な存在と認める態度、言動”=愛)があるかどうか?ということになるわけです。
親だけでなく、子供である自分自身が親を毒親と見るか見ないかどうかも、体癖だけでなくストロークが関わっている部分が大きくある。

ストロークは、過去によって形成されます。
溜まりやすい/溜まりづらいは、その人が歩んできた歴史によってある程度は決まる。

それでいてストロークは、毒親に育てられたからといって、絶対に欠けるもの、絶対に溜まりづらくなるものだとは言えないのです。
毒親に育てられたからこそ、ストロークに溢れている人さえ世の中には存在する。
人生のどこかでそうさせてくれる誰かと出会ったり、素晴らしい芸術や物語に触れたり、自分の無意識が本当に望んでいる行動をしたりすることによって。

あなたが今こうしてストロークということを知ったなら、今を未来にとっての歴史に変えることだってできるのです。
あなたは心の中の毒親から支配から抜け出して、あなたの本心が望んでいる人生を進むことができるようにも。
自他へのストロークに溢れた、あなたの体癖通りの人生を。

そんなわけで今回の『タイヘキストマガジン』は、”体癖別・毒親”について。

最初に断っておくと、今回の記事は世の親たちを断罪するために書くのではありません。
そんな権利は誰にもないはず。
神様にだってないし、子供である自分にだって、ない。
誰もが、他の人からは決してそうは見えなかったとしても、犯罪に手を染めていたとしても、その人なりに”最善を尽くして生きた”という前提であるなら。

ただ、ストロークに欠けていただけ。
曲げなければ折れてしまうような、痛みがあっただけ。
そこには人が人であるがゆえの、その体癖であるがゆえの悲しみもあって、その痛みや悲しみゆえにド低潮し続けて、体癖の望ましくない面が丸出しになっただけ。
体癖的に言えば、毒親は低潮の最たる例だと言うこともできるでしょう。
各体癖の悪い部分が極端に出ていると考えられるのが、毒親。

親を断罪するためでないのと同様に、親を毒親と見る人を断罪するための記事でもなければ、「親に感謝しなさい!」なんて説教くさいことを言うつもりも毛頭ありません。
今まさに酷い虐待を受けている人だっています。
そういった人たちとは別に、自分がうまくいかないのを親のせいにしておくことで、自分自身の問題の直面化を避けていたり守っていたりする部分も、心理学的に言えば確かにあるのです。

また、親を毒親と見ない人に「気づけよ!」と喚起するための記事でもありません。
もし心の問題があるのなら、それが体癖によるものではなく、過去にあった親とのやりとりがそうさせている部分もあるかもしれません。
そして過去は、変えることはできなくても、癒すことならできます。

あなたが過去を振り返り、現在を見つめ、清く正しくなくとも美しく体癖通りの未来を生きるために、体癖から見た毒親というテーマで書いていきたいと思います。

○種だから○種的毒親だとは限らない

本題の前に、注意点を一つ。

ここから書いていくのは、”○種的”であって、その毒親が”○種”のことだとは限りません。
第一に、実際に体から診断したわけではないからです。

それに、例えば三種八種一種の人がいたとしても、十種的な毒親になる場合もあります。
十種的な毒親に育てられている場合もありますし、親が病気がちで自分が十種のようにならざるを得なかった歴史を持っている場合もあるからです。

要は、体癖がゆがんでしまっている、ということが考えられるわけです。
このあたりのことは別のnoteに書いてありますので、そちらを参照していただければと思います。

”○種”と”○種的”ということは、似ているようで違っています。

なぜそんなことをわざわざ書くかというと、親の体癖を決めつけて欲しくないからなのです。
その種の人に苦手意識を持つことになり、「その種の人は嫌い」というイメージを持つことにつながってしまうからです。

同じ体癖の人であっても、愛に満ちた人も、そうでない人もいます。
体癖以上に、ストロークの多い/少ないの方が、ほぼ全ての人間関係において重要なのです。

一種的毒親

一言で言えば”モラハラ系”の毒親が、一種的毒親ということになります。

子供が世間の基準に合わなかったり、自分の思い通りにならなかったりすると、”正しさ”(自分がそう思っているだけ)の名の下に、子供の人格や尊厳を傷つけるようなことを言ってしまいます。
”正論”(自分がそう思っているだけ)で追い詰めてしまうのです。

自分が”上”で正しいと思い込んでおり、下は上のことを聞くべきという前提を持っています。
支配的で子供をコントロールしようとするのです。
意図して否定的な言動をするのではなく、自分でも子供を傷つけていることに気づいておらず、自分が正しいと無意識に思っており、”正義”を振り下ろすのです。

例えば、子供が学校で平均以上の成績がおさめられなかったり、トップでなかったりすると「お前は勉強もできないのか!勉強くらいできなきゃ社会で生きていけないぞ!こんなのはできて当たり前なんだよ!まったくダメなやつだ」と、テストや通信簿の基準だけでダメ人間の烙印を押したりします。

これは子供だけに向くとは限らず、配偶者に対して「お前は家事すらちゃんとできないのか!お前がちゃんとできないから子供がダメになったんだ!」などと、責任を押し付け、断罪するのです。

そういった配偶者への振る舞いを見た子供は、「自分は絶対にしない」と反面教師にする人もいますが、それ以外では大きく2パターンに分かれることが考えられます。

一つには、「ボクのせいで…」ということ。
子供には自分の世界しかなく、うまくいかないことは過剰に自分のせいにしてしまう傾向がありますね。

もう一つには、毒親と同じように、自分も母親あるいは父親をモラハラをしてしまうパターン。
モラハラをされている親を自分より”下の存在だ”と見るようになり、毒親と一緒になってバカにしたり責め立てたりするようになります。
大人になっても社会的弱者に否定的なったり、常識にこだわったりするようになったりも。
毒親の”正義”を満たした子供がそうなりやすいですね。

さらに、家庭内の規則がやたらと厳しかったりするのも、一種的毒親の特徴でしょう。
門限が19時で、それ以降に帰ってくると「お前は約束も守れないのか!」と自分が作った規則を一方的に押し付けて、「だからお前はダメなんだ!」と暴言を浴びせるような例もありますね。

ただ、これに関しては毒親の方が「子供がいないと淋しいから」という気持ちから縛り付けることもありますので、完全に一種的毒親とは言えないかもしれませんね。
「どういう感受性で、その言動をするのか?」と洞察してみることも大切ですよね。
○種的と△種的とが複合している例もありますし。

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