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ゆがむ体癖・後編~インナーチャイルドと体癖~

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今回は前回『ゆがむ体癖~過去がつくる人格~前編』の続きです。

前回では、過去の出来事が”リミテッド・ビリーフ”を自分の中に作って、それによってもともと持っている体癖の素晴らしい特徴を損ねたり、体癖そのものを変化させたり、ということを、私の整体や心理カウンセリングでの経験を元に考察していきました。

そして、幼少期の親や親代わりとの関わりによって「属するな」「成長するな」などの禁止令が、体癖通りに生きることを難しくさせる、ということにも触れていきました。

今回はさらに過去に潜っていきます。
過去を紐解くことで現在を見つめなおし、より輝かしい未来を生きられるように。

まずは心理学の見解から見る幼少期の重要性について追っていきましょう。

人間がする2度の決断

「三つ子の魂、百までも」とはよく言ったもので、三歳くらいまでに経験から得た人生観は、人生に多大な影響を与える、と心理学では言っています。

人は三歳から五歳までに「自分とは愛される/愛されない存在なのだな。それなら、こういうふうに生きていこう」という初期設定(=決断)をするのです。
親や親代わり、特に母親の役割を担う人の態度から学ぶと言われています。
「甘えさせてもらった/もらえなかった」という乳幼児なりの認識が、初期設定の元になります。

これを”幼児決断”と言います。

この幼児決断はその後の長い人生の方向づけをするものですが、ある一定の年齢にまで成長すると、その初期設定が本当に正しいかどうかを人はチェックするのです。

それが思春期。
第二次性徴期こそがその時期で、12歳から15歳になると、異性(あるいは同性)に初恋をしますね。
その初恋が実るかどうかで、初期設定が他の設定に書き換わる場合があるのです。

例えば、幼児決断のときに「自分は愛されない存在だ」と認識したとしても、恋の相手から愛された場合は「自分は本当は愛される存在なんだ」に書き換わるわけです。
もちろんその逆もあります。

そして、その設定に沿ってそのまま成長し、大人になっていきます。

以上は心理学で言われている簡単な”2度の決断”に関しての内容ですが…
実は決断は3度あります。

それは、今。
人は変わろうと思えば、変わることができます。

体癖的に言えば、「変わる」「変化する」というよりも、「純化する」と言った方が正しいでしょう。
体癖を診断し、人に整体やセラピーを施してきた私としては、体癖が変わっていくのを何度も見てきました。
それはおそらく、変化したのではなく、その人がもともと持っていた体癖に戻っただけなのではないか?と推測されるのです。

人には生まれつき素晴らしい資質があり、それを取り戻すこともできる。
その資質を元に、今よりも望ましい人生を生きることもできる。
もし、そうありたいと望むのなら。

”決断”と体癖

心理学でも認めていることなのですが、「人には生まれつきの個性があります」。
心も赤ちゃんによって違っているわけです。

生まれたての赤ちゃんは誰もが同じような手の形をしていますが、色や指の長さは異なりますし、爪の半月板の大きさも異なりますし、さらによ~く見てみれば手のひらのシワの出方は異なっていますし、指のシワの数も違っているのです。

ということは、頭の形や、脳の形や、脳のシワの数だって違っているはず。
人は生まれながらにして、”自分”というものを持っているわけですね。

その個性こそ、体癖でしょう。
そして体癖も、人の初期設定であると私は考えます。

となると、「私は愛されている」と認識しやすい赤ちゃんと、「私は愛されてはいない」と認識しやすい赤ちゃんとがいると考えることはできないでしょうか。

例えば、仮に同じくらいの量の愛をもらったとして…

イケイケの三種や五種は「愛されている」と思いやすいでしょうし、ついつい自己否定をしてしまいがちな四種や八種は「愛されていない」と感じやすいかもしれません。

人の感情に疎い二種や九種はそういったことはあまり気にしていないのかもしれませんし、人を惹きつけるのが得意な六種は構ってもらいやすい何かがあって他の人よりも構ってもらいやすいのかもしれませんね。

いずれにしても、「愛されている」という設定の方が、人生は生きやすいですね。
自分を肯定されれば、肯定してくれる相手を自分も肯定することもできますよね。

そうは言っても…
過去がそうさせてはくれない部分があるわけです。
先ほど、「第三の決断は今だ!」と言っては見たものの、いきなり「よし!これからは”自分は愛される存在だ”という前提で生きていくぞ!」と決心しても、急には変わることはできないのです。

さらに、体癖の問題もあります。
八種ならやはり自分や人のOKでない部分に意識が向きがちで、「愛されていないな」と思わせる人の振る舞いに目が向いてしまうでしょうし、四種なら人のちょっとした振る舞いに「この人、私のこと嫌いなのかな?」と思ってしまうでしょうし、二種なら愛のある言動を人からもらったとしても「えっと、こういうときってどう返せばいいのかな?」と自問自答して、愛されていることを実感している余裕はなくなってしまうわけです。

が、どんな体癖であっても「自分は愛される存在だ」という前提を取り戻すことができるのです。
私は八種ですが、「自分は愛される」と思っています。

あなたがこの文章を読んでくださっているのが、その証拠ですよ(^^)/

その前提を取り戻すために必要なものは…
”ストローク”。

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