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[観戦記]21-22PL第4節レスター・シティvsマンチェスター・シティ


代表ウィークが終わり、待ちに待った週末が帰ってきました。

引き続きマンチェスター・シティの自己満観戦記を書いていきたいと思うのですが、今節のプレミアリーグでは、

・アーセナル移籍富安デビュー                                  

・CR7オールド・トラッフォード凱旋

と他の会場もなかなか面白そうだったので浮気しそうになりました。2画面で見ることも考えましたが、集中して真面目に見ていてもなかなか分析がうまくならないので(笑)諦めました!


富安は空中戦全勝とか、ロナウドはいきなり2発とか、雑音がすごかったですが、今節屈指の好カードに集中していきましょう。


シティは南米から戻った面々が出場できないのではないかと言われていましたが、問題なくエデルソンもジェズスも、スターティングメンバーに名を連ねました。

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シティは2・3節と全く同じメンバー。3試合もペップが同じメンバーを並べるのは結構珍しいです。

両方5−0で勝ってるんで当然といえば当然。

配置でいうとシルバとギュンドアンが左右を入れ替えて利き足サイドでのプレーとなりました。ここの変更はこの試合かなりキーになりました。

レスターは4−4−2。開幕前のコミュニティーシールドではシティを破っているだけに直近2試合で猛威を奮ったシティの攻撃陣にいかに対応するか注目していました。




1.レスターの守備


シティは今シーズン開幕当初から継続している、SBが内側に絞る配置でビルドアップ。2−3−2−3、2−3−5のような形。

対するレスターは、両SHがロドリの脇まで絞り中央を封鎖する形で構えます。マディソンとバーディでアンカーのロドリを監視しつつ、SBにボールが出たら両SHが迎え撃ちにいきます。

初期配置は4−2−2−2のような形で、ボールサイドのSHがSBに寄せているときはスライドして4−3−3のような形にも見えました。

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中央封鎖をかなり意識した陣形で、細かい違いはありますが、開幕戦でシティを封じ込めたトッテナムの守備を彷彿とさせました。両SHがCBではなくSBを守備の基準点としていたところが主な違いでしょうか。





CMのディディとティーレマンスは、シティのIH2枚を受け渡し、ハーフスペースを埋めるようなポジショニングをしていました。


中央をから縦パスを通されることもほとんど無かったですし、ある程度狙いどうりに守れていたんではないでしょうか。


しかし、序盤こそサイドに流れたバーディーのスピードを活かすカウンターが見られましたが、押し込まれる時間が長くなると、カウンターの迫力が無くなっていきました。


2.シティの攻撃~シルバのパラレラ~

中央を封鎖するレスターに対して、シティはLWGのグリーリッシュと、LIHのシルバのコンビネーションで崩しにかかります。

非常に再現性が高く、ゲーム中何回も見られました。


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シティのCBは目の前の相手を引きつけるドリブルがとても上手いです。単純にパスを散らすだけでなく、アンカーのロドリへのパスを意識させるようにボールを前に運びながら相手の動きをよく観察していました。

上の場面では、ラポルトがうまくRSHオルブライトンの意識を中央に引きつけたことで、LWGのグリーリッシュへ直接ボールが渡ります。

形は違えど、大外のグリーリッシュにクリーンなパスが通る場面が多々ありました。中央封鎖を優先しているレスターにとってはある程度想定していたかもしれませんが、そこにシルバが絡んだことで厄介なことになりました。

シルバは、RCBソユンクとRSBカスターニュの間のスペースに、パラレラの動きで繰り返し侵入。フットサルでよく使われる動きで、フットサルを始めた頃、私も嬉しげによくやってました。笑


パラレラの動きでシルバがRCBソユンクを釣り出すことで、逆サイドのジェズスはフリーでゴール前に飛び込んでいました。

前半5分にはこの形から、シルバのクロスにジェズスがドンピシャで合わせるもシュマイケルのファインセーブ。

再三チャンスを作りますが、レスターのゴール前での体を張った守備と、シュマイケルがかなりノリノリだったのでなかなかゴールを奪えませんでした。


3.レスターのビルドアップ〜キーマンはティーレマンス〜

押し込まれる時間が長かったレスターですが、何度かシティのプレッシングを剥がす見事なビルドアップも見られました。

中盤で積極的にボールを受けに行っていたのがRCMティーレマンス。

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シティは両WGがSBへのパスコースを切りながら、外から追い込むプレッシングでCBへ寄せます。

LIHのシルバとCFトーレスは、レスターの両CMを監視していました。

シルバがバックパスを受けたGKシュマイケルにプレッシングに行くと、ティーレマンスはトーレスとシルバの間にボールを受けに行きます。

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CBとGKとティーレマンスでひし形を形成し、パスコースを確保。トーレスが引き付けられることで、LCMのディディへのパスコースができたり、ティーレマンスを経由し、RSBカスターニュに展開する場面も見られました。

トーレスとシルバの間にギャップが生まれた瞬間に受けに来るタイミング、受けてから落とすか、前を向くかの判断も抜群に良かったです。

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24分のシーンでは、シュマイケルから受けたボールをLCBヴェスターゴーアに落とし、そこからディディへ。ディディがヴェスターゴーアにリターンしたタイミングで、マークに付いたトーレスを引き連れて抜けていきます。

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その動きに連動して下りてきたこRSHオルブライトンへパスが通りました。

後半にはシティがプレッシングを修正したことでなかなかスムーズにボールを運べませんでしたが、ティーレマンスが絡んだ時のビルドアップは見事でした。

彼自身ビッククラブからかなり狙われているみたいなので今後も楽しみな選手ですね。

個人的には今夏に絶対移籍すると思ってました。笑

ここ数シーズンのパフォーマンスはかなりやばかったので。


4.シティの決勝ゴール〜押しこんで揺さぶって〜

後半61分についに決勝点が生まれます。かなり押し込まれる時間が長くなってきたレスターは、CFヴァーディのみを前線に残し、自陣深くにブロックを敷いていました。

RSBウォーカーのスローインをうけたRCBディアスが、逆サイドでフリーのLWGグリーリッシュへサイドチェンジ。

この試合で再三チャンスを作ってきた大外のグリーリッシュが落としたボールに、後方から走り込んだLSBカンセロがミドルシュート。

ディフレクションからシュマイケルが弾いたボールに、詰めたのはシルバ。



押しこんで、揺さぶって、深さを取ったところに後ろからドン。

最後に決めたのがまたシルバってのがなんとも言えん。最高。笑

1−0で難敵レスターにリベンジを果たしました。攻めあぐねてカウンターで仕留められるのが負けパターンですが、今回は寄り切ってしっかり勝ち点3。

珍しくメンバーを固定してリーグ戦を戦っているペップシティ。

ハマっている今季の戦術も相まって、かなり楽しみなチームになって来ました。


なんせここにまだデブライネやフォーデン、マフレズなんかもベンチに座ってますからね(笑)


開幕4試合で3勝1敗。順位は暫定3位となりました。
次節は未だ勝利のないサウサンプトンとのゲーム。

ミッドウィークにCLライプツィヒ戦があるのでそろそろメンバーをいじってくるかもしれません。
楽しみですね!




あくまでも、個人の意見です。

では!












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