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脳震盪の基本①(スポーツ関係者なら知るべき)

脳震盪を経験したことありますか?

サッカーなどの対人競技では、脳震盪を疑う機会が多くあります。
頭部への衝撃があれば必ず脳震盪になるわけではありませんが、
競技を継続させるためには『脳震盪の疑いなし』である必要があります。
脳震盪を見過ごすことにより、選手が死に至ることや脳震盪症状が生涯残存する
リスクにも繋がりかねません。

1.脳震盪とは


『頭部に外力が加わることにより、一過性に脳の機能障害を生じるもので、
 脳が傷つく脳挫傷や出血などの器質的変化がないもの』とされています。

頭部への直接的な衝撃だけだなく頸部や腰部など間接的に脳が揺れることによっても脳震盪は発生することがあります。


2.脳震盪症状はどのタイミングででる?


多くはすぐに症状出現しますが、数分から数時間かかることもありピッチ内での
評価が陰性でも、後から症状が出現することもあるため経過的な評価が必要です。
(受傷時は陰性であっても徐々に症状増悪することもある)←病院への搬送も必要


3.脳震盪の症状は?


脳震盪により脳幹や視床・視床下部など大脳全体に及ぶびまん性損傷が発生することにより多くの症状が出現してきます。



(自覚症状)
頭痛・吐き気・めまい・ふらつき・集中力低下・視覚異常・倦怠感・記憶障害など

(他覚症状)
明らかな意識障害・痙攣・記憶力低下・眼振などの眼徴候・バランス異常
ボーっとしている・異常行動など

上記症状が確認されれば脳震盪が疑われます。
『このくらい大丈夫』が選手の命を落としたり脳震盪症状が長期化するなどのリスクにも繋がります。


次回は現場で行なっている脳震盪の見分け方についてです


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