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2024 5/26 セレッソ大阪対サンフレッチェ広島 分析

こんにちは!!ご覧いただきありがとうございます。
この記事では、Jリーグ第16節 セレッソ大阪対サンフレッチェ広島の一戦を、セレッソ大阪目線で分析していきます!

スタメン

まず、両チームのスタメンです。
[セレッソ大阪]
先発
GK 21 キム・ジンヒョン
DF 2 毎熊晟矢
DF 14 舩木翔
DF 24 鳥海晃司
DF 33 西尾隆矢
MF 10 田中駿汰
MF 11 ジョルディ・クルークス
MF 25 奥埜博亮
MF 55 ヴィトール・ブエノ
MF 77 ルーカス・フェルナンデス
FW 9 レオ・セアラ

[サンフレッチェ広島]
先発
GK 1 大迫敬介
DF 4 荒木隼人
DF 15 中野就斗
DF 19 佐々木翔
MF 8 川村拓夢
MF 13 新井直人
MF 14 松本泰志
MF 24 東俊希
MF 33 塩谷司
MF 51 加藤陸次樹
FW 77 大橋祐紀

ゲキサカwebより引用


試合解説① ボール保持時の選手の立ち位置


以前にも言及したことがあるのですが、左サイドの船木選手ールーカスフェルナンデス選手間が距離が遠いこと、そして角度がないことから繋がりにくくなっています。そのため、ルーカスフェルナンデス選手がサイドで前を向いてドリブルできる機会が少なく、パスコースが少なくなる分ビルドアップで失いやすいというもったいない状況になっています。

図1 試合時間60:35のシーン

また、この試合ではブエノ選手がトップ下で比較的自由にポジションを取る場面が目立ちました。そのため、ボール保持時に降りてくることもあるわけですが、図1のように、相手の視野内に入るまで降りすぎてしまい、ボールに触れることが目的になってしまっているポジショニングが気になりました。これはイスコやエジルをトップ下で起用したときにも同じ現象が見られます。
メリットとしてはボールに触りやすい。しかし、デメリットは相手の視野に入ったまま後ろ向きでボールを受けるのでチームとしてボールを前進させずらい。
メッシや好調時のイスコやエジルなど、どんな状況でもボールを受けて相手をかわして優位に立てるような選手ならこれでもよいです。

また、左サイドバックの舩木選手もフロントエリアでサイドに張るという広島のプレスにはまりやすいポジショニング。結果、ボールをキーパーまで下げざるを得ませんでした。

図2

改善策としては、図2のように相手のRSH、RDMのプレッシャーラインよりも2,3歩後ろに下がることです。そうすることで相手がボールとブエノを同一視野に入れられなくなります。相手がブエノに警戒して絞れば鳥海選手がそのままボールを持って前進させられたり、ずれが生まれたスペースにレオセアラ選手がおりてきてボールを受けたり、舩木選手がサイドを上がって受けられたりとメリットが増えます。これが、アピアリングと呼ばれるものです。
これは清武選手や香川選手、上門選手のほうが得意なので、個人的意見ですが、オンザボールのムラが激しく、ポジショニングや守備強度に不安があるブエノ選手よりそちらがスタメンの試合も観てみたいと思いました。


試合解説② CBの競り合い技術


この試合を観ていて気になったのが、センターバックの競り合いです。
競り合いで大事になってくるのが、

①ファウルにならないように相手を小突いて相手のバランスを崩すこと

② 助走をとって、より打点の高い状態にもっていくこと。

③ 落下地点を正しく予測し、それに合わせて助走を取る。

この3つのポイントです。
ただ落下地点を予測し、ジャンプするだけでは相手の妨害を受けたり勢いがない状態でヘディングすることになってしまいます。
だから、この3つのポイントを抑えながら競り合うことが大事になってくるんです。この試合のセンターバックは鳥海選手と西尾選手。
鳥海選手が競り合いの時にこのポイントを抑えられていない場面が多く、少し気になりました。この空中戦のところがもっと進歩すれば、日本を代表するcbになるポテンシャルがあるので楽しみです。

試合解説③ 失点の要因

失点シーンは52分。コーナーキックからの失点でした。
セレッソのコーナーの守備スタイルは、ゾーン+マンマーク。これはすごく良いと思います。基本ゴール前はゾーン守備。そのゾーン守備の弱点が、助走を取って飛び込んできた相手に対応しきれないことが出てくるところです。しかし、セレッソは、ゴールから少し離れた相手にはマンマークをつき、競り負けにくい構造を作っています。このゾーン+マンマークは両方の弱点を打ち消しあう高度な構造だと思います。
今回の失点は、個人レベルのところになります。舩木選手がゴールから少し離れた位置の荒木選手にマークをついていましたが、舩木選手の背中側に入られて見失うような形になり、ヘッドを決められ失点。

改善策としては、相手(ここでは荒木選手)とボール(コーナーのキッカー)を同一視野に入れられるポジショニングをすることです。そうすることで、マークをはがされにくくなります。
今回の失点シーンでは、キッカーだけを視野に入れ、相手を背中に入れて見失ってしまいました。


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