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サイバーエージェントと町田ゼルビア問題について。

2018年10月、IT事業大手のサイバーエージェントはJ2町田ゼルビアの株式を80%買収(約11億円)しました。

その2018年シーズンの町田ゼルビアは、J1昇格プレーオフ圏内のJ2リーグ4位でしたが、スタジアムとクラブハウスの問題からJ1ライセンスを得ることができなかったため、プレーオフに出場することができませんでした。

(※Jリーグは上位リーグに昇格するには上位リーグのライセンスを昇格する前に得なければなりません)

そして先日2019年10月11日、
サイバーエージェントの藤田社長と町田ゼルビアの大友社長が出席のもと、
サポーターミーティングが開催されました。

「クラブの未来構想について」という議題でした。
その中でチーム名の変更(藤田社長はブランディングと説明)というテーマがあり、それについて一部サポーターから炎上するハプニングが起きました。

新チーム名は、
「FC町田トウキョウ」

東京都町田市は競合チームが非常に多く、将来的に生き残っていくには大変な土地柄です。

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J1でも有数のサポーターを抱えるFC東京、横浜Fマリノス、川崎フロンターレの存在は避けて通れません。
親会社も東京ガス、日産自動車、富士通とその規模も資金力も日本社会においてトップレベルです。

そんなチームと渡り合っていくには、
「やはり投資してもらえる環境作りが必要」というお話があり、
その一環としてチーム名変更という流れのようでした。
(トウキョウという名前の有無は重要らしい)

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「東京というネームバリュー」
「町田市だけで商売している訳ではない」
藤田社長の発言はこんな感じでした。

で、現状の町田ゼルビアは?と言いますと、

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ホントにホントに下位の下位ですね。
地方の田舎クラブ以下です。
これじゃあジリ貧だと思います。

そしてこのサポーターミーティングの後半戦は、来場者との質疑応答の時間となりました。

ここで出された質問?は「名前がダサい」とか「サポーターの声を聞いて」とか、
私は「何を言ってるんだろう・・・・・・?」という感覚でした。

チームのオーナーに対してする発言ではないでしょう。
ご発言された町田ゼルビアのサポーターの方は、
チームが株式会社である以上、チームは株主のためにあるという当たり前のことに気付いていません。

藤田社長も「(サイバーエージェントの)社員が稼いだ資金をつぎ込んでいる」「サッカーにはお金がかかり過ぎる」とお話されています。
これは本当にその通りで、これまではメインスポンサーのイーグル建創さんの会長さんが身銭を切ってたとは驚きです。

さらに質疑応答を聞いていると、
サイバーエージェントやチームはサポーターに何をしてくれるのか?
というニュアンスの発言が多いのが気掛かりです。

これは全く誤解しています。

サポーターの存在とは、チームや親会社にどういった価値を提供できるかにかかっているのです。
これを忘れてはいけません。
この価値がクラブの価値となり、投資を呼び込み、さらに大きな価値を創造していくのです。
言い換えれば町田ゼルビアというチームは既に大きな価値を保持してるという意味です。だからサイバーエージェントという大企業からの支援を得られたのです。
これは素晴らしく意味のあることです。
例えチームの成績が振るわなくても、こういった投資を受ける立場にあるのは羨ましいくらいです。

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藤田社長はスライドでこのようなビジョンを示しました。
まぁビジョン通りにはいかないのがサッカーの世界なので、
ビジョンの中身はスルーしますが、
サポーターがすべきことはこのビジョンに対して具体的な議論と実行なのです。
これはJ1でもできていないチームが多いと感じてます。

そしてミーティング後、

「一旦チーム名の問題を保留にして、よい着地点を見つけたい」とのことです。

つまりゼルビアというチーム名に価値があるのか無いのかを、
サポーター自身が証明しなければならない立場になったという意味です。

この証明には、
①入場者数を増やす
②グッズ売り上げを増やす
   しかありません。

サポーター自身にチームに対する強い思いがあれば、
比較的簡単な宿題ではないでしょうか???

今回の件で、勝手に感想を述べさせていただきました。
Jリーグで更にグイグイきているチームが増え、
活気が溢れることには大賛成です。

投資が投資を呼ぶ。そんな環境がチームを強くするかと思いますので、
サイバーエージェントにも町田ゼルビアにもより頑張って欲しいです。

以上です。




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