体育とスポーツ

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今回は学校のスポーツ原理という授業で習ったことを少し書こうと思います。

体育とスポーツに違いはあると思いますか?





答えは「ある」です。

日本では体育=スポーツという考えの人が多くいるそうで、私も講義を受けるまで何が違うのか分かりませんでした。

では体育とスポーツそれぞれの違いを役割や語源から見ていきます。
まず体育から書きます。



体育は身体的教育という言葉からできた言葉です。
身体的教育とは教育の基本とされる三育に含まれています。

三育とは

知育(知育教育)
徳育(感性的教育)
体育(身体的教育)

の三つとされています。

よって体育は教育の一環であるため、究極言ってしまうと楽しさを求めるものではないのです。
もちろん身体運動を行う上での楽しさは体育で覚えることもあり、体育=楽しくないと言ってしまうのは違うと思います。

ここでひとつ講義を受けて疑問に思い、考えたことを書きます。
あくまでも私の個人的な考えです。

最近教育現場で「正しいフォームでボールを投げられない子どもが多い」と言われています。

すなわち、右足を出しながら右手で投げてしまう子どもが多くなっているということです。
このことは小学校ではじめて体育の授業を受けたときに発覚します。

そしてここで加えて考えていただきたいのですが、体育の時間にボールの投げ方を教えてもらったことはありますか?

私はありません。
大学の講義中にもあると答えた学生はいませんでした。

以上のことをふまえるとこの話ちょっとおかしいなと思いませんか?


体育は身体的教育を目的に実施されています。
「ボールが正しいフォームで投げられない子どもが多い!」という前にボールの投げ方を教えるのが本来あるべき体育なのではないのかと考えました。

話を戻してまとめると、「体育は教育」ということが分かります。

次にスポーツについて書きます。

スポーツの語源はラテン語の「deportare」です。
この語は日々の生活から離れ気晴らしをする・休養する・楽しむ・遊ぶなどを意味しました。

そもそもスポーツは楽しむものであったということです。

日本では昭和の終わり頃、ナショナルパスタイム(国民的娯楽)として、また「人間らしく生きるために欠かせない文化」としてスポーツを「する」「みる(見る)」ことで生活にスポーツが定着したと言われています。
また「スポーツ」という言葉が自立して使用されるようになったことも大きな要因となっています。

まとめると、「スポーツ=それ自体を楽しむための文化」と分かります。

ここまでくる体育とスポーツの違いは一目瞭然ですが、体育もスポーツも私たちが健康で生活するためには必要です。
しかし最近教育色の強い「体育」よりも広い範囲を網羅できる「スポーツ」を好んで使用する傾向があります。

例を挙げると
日本体育大学の英文表記がNCPE(nippon college physical education)からNSSU(nippon sport science university)に変更されました。

他にも体育が教科として必要なのかという疑問も上がっており、必修科目ではなく選択科目になる可能性も大いにあるそうです。

「体育」と「スポーツ」は明確に区別する必要があります。
それは、それぞれの存在意義を明らかにすることにつながります。

「体育」は「スポーツ」という言葉で代用されるものではありません。
また「スポーツ」は「体育」という言葉で代用されるものではありません。
両者を別物として考え、それぞれの本来的あり方を考える必要があると感じました。

体育・スポーツ問題に限らず言えることですが、「○○観」(価値観)がものを考えるときに個人の意見に大きく影響します。
「○○観」(価値観)に執着せずにたくさんの考えに触れ、「○○観」(価値観)の更新を大切にしたいです。

以上が講義で教わったことと私が感じたこと・考えたことになります。


最後まで読んでくださりありがとうございました!
たくさん長々と書きましたが、「体育」と「スポーツ」って違うんやなー、それぞれこんな役割があるんやなーなどなど何か感じていただけたら嬉しいです。

講義では学科の特色上、教育の面から体育を中心に教わり、今回のnoteにまとめました。
スポーツに関しても書いていきたいと思っているのでまた読んでいただけると嬉しいです🌱

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