電力自由化になる前ってどんな料金設定だったのか調べてみた
こんにちは。
先日、電力自由化について記事を書きました。
今は電力会社を自由に選ぶことができ、価格もどこを選ぶかによって変わってきます。
その前はどんなルールで電気料金が決まっていたのでしょうか。気になったので調べてみました。
総括原価方式によって決まっていた
総括原価方式という言葉を聞いたことあるでしょうか。
これによって電気料金が決まっていたそうです。
「発電費、送電費、販売費、人件費、施設維持費」など、事業経営に必要なすべての費用に利潤を加えた額(総原価等)と電気料金の収入が等しくなるように料金設定する方式です。電気事業法によって保証されています。また、価格は適正であるか審査されて決定されます。
事業経営に必要な全ての費用に加えて、利潤を加えた額が電気料金になるということですね。
これだと電力会社は簡単に潰れませんね。
それが狙いなんです。
電気事業は社会の基盤となる事業であることから、安定した供給がなされなければいけません。それには「発電所作成、熱電燃料調達、送電線敷設、各種メンテナンス」等、膨大なコストが必要です。これを電気料金から回収し、事業者側に赤字が発生しにくい仕組みにしています。
メリットとしては、赤字が発生しにくいので長期的な経営計画や設備投資計画を立てやすいことがメリットとして挙げられます。
ただ、潰れないってなると無駄な設備投資をしてしまう恐れが出るとともに、コストカットの努力を怠ってしまいます。
その分利用者の払う料金が高くなるわけですから、不満も募りますね。
でも、電力会社は潰れることがないから深刻に考えません。
そういった悪循環があったんですね。
電力自由化の裏にはそのような背景があったのは勉強になりました。
今日はこの辺で失礼します。
ありがとうございました!!
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