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退職後、はじめての後悔


旦那の祖母が入院している医療介護院へ面会に行った。
嫁のわたしにやさしくしてほしいという発想はわたしにはなくて、旦那とうちの子どもたちを大事にしてくれる人ならばそれでいい。と思っている。その意味をこえて旦那の祖母は器が大きく、情に厚い女性で、人として尊敬できる方です。

祖母は96歳。
旦那はおばあちゃんっ子で、その祖母との別れは確実に近づいている…
医療介護院という場所でおそらくお看取りの時を迎えるけれども、距離的に旦那はその場に立ち会うことができない。

そういう理解でわたしも面会に立ち会いました。
病床の祖母は食事がほとんど入っていないという。それでも皮膚はきれいで、髪の毛もきれいにしてある。職員の方の丁寧な仕事と、きっとそうさせる祖母の人柄を思う。
旦那の顔をきちんと認識していて、おそらく誰だかわかっていないわたしにも丁寧にあいさつをする祖母のしぐさがいとおしくて、ほとんど初めて病院を退職したことを後悔した。
よりよい最期の時を支援できる、素晴らしい仕事と職場だった。

涙を流す祖母に、わたしの感情も揺さぶられる。
ばあちゃんの分も旦那をたいせつにしなければ。…とその時は思いました。

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