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からっぽのまにまに #4 キリギリスの余生

#3の記事読み直したらだいぶ酷くて草
プロットも何もなくて
なんとなく2000文字いかないくらいで区切ってて
思い付いたままカタカタ入力してるだけなので
タイトル通りからっぽってことで許して頂いて



私は誰に許しを乞うているんだ



さて前回のあらすじ

白血病になったよ
けどあんまりショックじゃなかったよ

あんまりショックじゃあなかったけれど
正直人生に絶望はしました

いくら
お金や努力や才能を
こつこつ積み上げたところで
こういう風に病気とか事故とか
隕石だって落ちてくるかもしれない
いきなり死んじゃうかもしれない

なら
積み上げることって無意味じゃない?

そもそも人生の意味とは?
そんなものないよね
ないのに気付いていなかっただけ

アリとキリギリスなら
キリギリスのほうが理想だったんだ

自分の為に積み上げたくない
だって自分が嫌いだもの



こんなニヒリストが出来上がったよ
何もしない良い言い訳が見つかったね

どうやら学習性無力感って名前があるらしいのを
本当に最近知った
自分みたいな考え方の人間が
自分以外にいたことに驚いた

だって世の中金ばっかりじゃん?
お金は生きるだけのぶんと
ちょっとの余裕だけあれば充分だと思う
政治のことはひとつもわからないけれど
自分の半分でも他人を思いやる心を皆が持っていれば
こんな終わった世界にはなっていないのになぁ


なんの話だっけ
えっと
ちょっとだけエモい話もあって
入院の直前に音楽の街浜松
アマチュアミュージシャンのライブを偶然観て
めっちゃ刺さる曲で聴きながら泣いてしまったんだけれど
入院中無菌室の中でそれを思い出して
その方の個人HPの掲示板に
「白血病で直接観に行けないから
CDがあったらなんとか郵送でなんとか売ってもらえないだろうか」
と書き込んだところ
無料で送ってくださったんだよね

退院してからしばらく
浜松のアマチュアミュージシャンのライブ
最寄りのJR駅まで自転車1時間弱漕いで
更に電車に乗って毎週観に行くくらい好きだった



何が好きだったのかって
そもそも私
入院前からずっと
歌詞を書いていたんですよ
魔法の◯らんどのHPに載せて
楽器も弾けないのに



歌は小さい頃から好きで得意だったし
何より言葉が好きだった
言葉を使えば
本来目に見えないはずの
自分の中にあるこの思いや感情を可視化出来る
そう思っていた

ただし
それらを100%言葉に変換出来ないという理由で
言葉にした瞬間、嘘になるとも思っていた

いかに嘘を吐かずに、嘘を吐くかの一人遊び
友達いなかったから
心の内をぶち撒ける場所がそこだっただけだと今は思う
文字を通して
自分のことを全部知って欲しい!
って当時は痛烈に思っていたのを思い出す
嘘が混じっているのに気付いていたのに



ほんでライブに通いながら歌詞書いてたら
自分も歌いたくなってアコギ買って
そうアコギ!
アマチュアミュージシャンって
あの駅前でスピーカー使って騒音撒き散らしてる輩のことじゃないからね!
アコギの弾き語りしてる人達のコミュニティーがあったのよ
コロナであれになったらしいけれど今もあるのよ

アコギ難しくてさ
基本コードは弾けるようになったけれど
アルペジオってのがどうもわからなくて
あとは詞先だから
それに音楽を乗せられても
どのコードを当てればいいのかとかの
音楽理論とかもさっぱりで

今はわからないことがあったら
ネットとかYoutube観れば一発だけれど
当時はそんなものほとんどないから
何で勉強したらいいかわからなくて詰んだよね



えっとそんなこんなで
歌詞を提供したり
路上ライブで歌わせてもらったりして
退院後の人生を楽しんでたら
彼女が出来て
こっぴどく振られるんだけれど



そもそもさ
白血病で10代が終わって
退院しましたって社会に放り出されて
とりあえず高卒の資格取るために通信制高校に通って
思いっきり社会のレールから外れてしまって

とりあえず仕事してー、合間に恋愛してー
みたいな普通には絶対に戻れないことが確定してしまった

その上私は
もともと人生でやりたいことなんてひとつもなかった

色々なことが重なって
人生には絶望しました

まぁでもお金欲しくなってバイトして
この辺りから配信活動を始めました
ニコニコ生放送

今でこそYouTube全盛で
商業目的だったり
リア充御用達みたいな配信者ばっかりだけれど

当時は配信って言ったら隠の者の趣味だったんです
リア充はネットなんか触らない

私が配信を始めた理由は
始めたばかりの囲碁というマイナーなゲーム
視聴者に教えてもらいながら学ぶ為でした

2011年の4月から
ニコニコのマイページ見たら
今まで約10000枠配信しているらしい

将来のことを何も考えず
配信でよく
「おかんが死んだら私も死ぬ」
「その時の為に10万だけ残しておく」
って言っていたなぁ

そして通信制高校卒業して
アルバイトである程度貯金貯まって
アルバイトしんどくなって辞めて
ついに出来上がりました
ニート。

家を出ないんだから
誰にも会わないし
つまり人生観も変わることがない

何年位やってたかなぁニート
本当に無駄な時間

ついにニートに飽きて
またバイト探すんだけれど
その会社を選んだ所為で
今私は家を出て浜松にいます

そこでバイト(パート)してる間に
人生観が変わる出来事に出会いました
(仕事は関係ない)



その話はまた次回…。

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