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脳死という劇薬

今個人的に「脳死」という言葉がホットワードになっている。

言葉自体はネガティヴに聞こえるかもしれないが、ここではあくまでもビジネスシーンにおける使い方で取り扱っていきたい。

なぜこの脳死というワードに注目しているかというと、自己管理につなげるためのポイントになっているからだ。

例えば、小さい頃学校の宿題というものは面倒くさいし、おっくうで仕方がなかった。
だから、友達と遊んだりすることを優先したり、いろいろ逃避行動に走りながらいやいや取り組んでいた。

こういった面倒くさいことに直面した時に、脳みそが言い訳を作り始めないようにしたい。
そのときにすることが「脳死」と読んでいるものだ。

一瞬だけだが、自分の意思で意図的に自分の感情や思考をすべてリセットしてその一瞬でその行動に手をつけるのだ。

これが脳死という技術なのだ。

例の続きでいくと、大人の場合なら上司の頼まれごとの中に、面倒で手をつけるのが嫌になるものだって普通にあるだろう。

その面倒くさいとか、消極的な気持ちがひきおこっているときは、脳にとっては負荷がかかることに直面しているのだ。だからその負荷を避けるために脳はネガティヴな感情を引き起こしている。つまり、自分の身体が勝手にそう反応しているだけで、実際に面倒かどうかはやってみないとわからない。

だから、ウダウダぐずっている脳みそに対して喝を入れることが大事になってくる。

自分の両手の手のひらで、顔をパシっと叩いて気合を入れるように、脳みそにも気合いを入れるようなイメージだ。

じゃあ実際にどうやるのかというと、少しスピリチュアルかもしれないが、自分の中に別の人格を憑依させるのだ。大げさだと思うなら、誰かになりきって「演じる」でもいいかもしれない。理想は一瞬でいいから面倒くさいって感じている自分の気持ちとは別の気持ちを生むことだ。

その一瞬のうちにそのタスクにさっさと取りかかってしまうのだ。
そうすると、作業興奮といって作業を始め出したらとまらなくなる心理を利用して進める。途中で終わってもいいからとにかく手をつけることさえできれば、心理的なハードルをガクッと落とせる。こうなればシメたもの。あとはそれが途中で終わっても、途中で終わっているのが気持ち悪くなるから、隙をみて進めたくなるのだ。

特に後回しになりやすい人にとっては、「脳死」というテクニックの真骨頂が生きる。

僕はまさにそのタイプ。だから自分の感情のコントロールのひとつのスキルとして最近よく活用しているわけだ。

特に、仕事ができる上司を自分にトレースすることは有効に感じている。「あの人だったらこういうときどうするかな」を考えることが自分の成長につながるのだ。

ただ、感情的になっていたり、平常心を失っている状態で脳死をすることは難しいので、その点は注意したい。

まずは普段の自分の状態に整えて、活用することが生産性につながる。

今日も良い一日にします。



2024/03/29

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